同志社中学校
合格-2013年度
同志社に向かっての三年間
私の将来の夢は、生徒が学校を好きになれるような小学校の先生です。その理由は、四年生のときの担任の先生が、いつも私たちのことを考えてくれて、楽しく学校に行けていたからです。 だから私も、このような先生になりたいと思いました。
この先生との一番の思い出は、ノルマを達成するごとに、シールがもらえたことです。そのようにしてくれる先生は初めてだったので、みんなもシールがほしくて、ノルマを一つずつ達成していきました。私には、すごく楽しい思い出になりました。このことから、将来の夢を考えるようになりました。
成基学園に入塾したのは、四年生になるときの三月でした。兄も同じ成基学園に通い、第一志望の同志社中学校に合格しました。毎日楽しく通っている兄の姿を見て、私も同志社中に入りたいと思いました。だから成基学園に入って、勉強したいと思いました。入塾してから一番驚いたことは、宿題の多さです。学校の宿題もあるのに、さらに塾の宿題が多くあったので、あのときは本当に大変でした。ときには、塾の宿題ができないこともありました。でも夏に「チャレンジ合宿」があったので、塾が楽しくなりました。
そして五年生が始まりました。苦手科目の理科の点数が、だんだん悪くなっていき、やる気もなくなっていきました。でも毎月一回の「オープンテスト」では、同志社中がいつもA判定だったので、そのことが唯一の支えになりました。そして、このときから理科をがんばろうという思いが強くなりました。二月に受講した、「スタートダッシュ講座」が、今思えば役に立っていました。五年生のときの先生とは全然違う解き方だったので、少し戸惑いましたが、解く速さや先生の対応などを見ると、やっと六年生になったという感じがしました。教えてもらった解き方を使うと、早いし、わかりやすかったので、算数のY先生や理科のN先生には、本当に感謝しています。
六年生になって始まった「日曜進学教室」は、すごく時間が長かったので疲れました。一回目は、「日曜練成講座」がなかったので、それほど疲れませんでしたが、二回目・三回目……と続けていくうちに、どんどん辛くなっていき、ついに「日曜進学教室」を休んでしまうことがありました。友だちががんばっているのに、自分だけが家にいることが本当に悔しかったです。でも、そこから、私の受験勉強が本格的に始まったと思います。先生たちから、しんどいと言われていた「夏期学習合宿」は、始まる前から、とても緊張していました。友だちもいなくて、さびしかったけれど、この合宿が自分のためになると自分に言い聞かせ、一問一問、必死に解いていきました。そのためか、合宿はすぐに終わったような感じがしました。今思うと、合宿では勉強はもちろん、自分で問題をこなす努力が身についたと思います。また、「正月特訓」や「直前特訓」では、緊張感がすごく出ていました。合宿のときのように、友だちと分かれてしまったので悲しかったのですが、受験のラストスパートだと思って、基礎問題と応用問題を慎重にこなしていきました。
そして受験当日の一月十九日。私は意外に緊張していなくて、友だちとも普通に話せました。家族から「いつも通りで、大丈夫。」と言われて、ホッとしていた自分がいました。いよいよ一時間目の国語が始まりました。一番得意な教科なのに、時間が足りなくて、すごく焦りました。でも、気持ちを切りかえて落ちつきながら、理科・算数・社会は、思い通りの答案が作れました。試験が終わったときには、満足感と充実感がありました。
合格がわかったのは二日後でした。他校の試験の帰り、車の中で母から封筒を渡されました。急いで中を見ると、そこには「合格」の文字がありました。一緒にいた父と母が、すごく喜んでくれたので、私も思わず涙ぐんでしまいました。この合格で感謝したい人は、質問につき合っていただいた算数のY先生と理科のN先生です。夜遅くまで質問に答えてくださったり、励ましてくださったり……。それらのことが全て私の支えになりました。最後になりましたが、今までの三年間励ましてくださった先生方、家族、友だちに本当に感謝しています。そして、これから受験する新六年生には、第一志望校に合格するように、がんばってほしいです。