同志社中学校
合格-2016年度
合格までの道のり
私の夢は、税理士になることです。それは、誰もが関係のある税金というお金を通して、人の役に立ちたいからです。
私は小学四年生のとき、同志社中学校の学校見学会に参加しました。緑のグラウンド、青い空、そして深緑色の比叡山に囲まれ、整然と並ぶレンガ造りのチャペルや校舎を見たとき、私は、「この学校で学びたい」と強く思いました。そして、学校説明会で、「教科センター方式」や「iPadを使った授業」の話を聞き、さらにその思いは深まりました。
また、同志社中には、同志社高校、同志社大学への推薦の制度があり、同志社大学には、私の将来の夢である税理士の資格を取得するための勉強に関係する学部があることも、私が同志社中学校を第一志望校にした理由の一つでした。
しかし、その頃はまだ、第一志望校に合格するために何枚もの壁を乗り越えなければならないことを、私はまだ想像もしていませんでした。
私が塾に通い始めたのは、小学一年生の〈夏期講習会〉からでした。学校の学習内容を超えた授業はとても楽しく、苦痛ではありませんでした。
六年生になると、宿題の量は急激に増えました。さらに、通常授業に加え、〈日曜練成講座〉、〈日曜進学教室(日進)〉と、次から次へと課題に追われるようになり、今週の宿題が終わり提出できたと思ったら、すぐまた次週の新しい宿題が出るというように、このまま永遠に終わらないのではないかと、まるで迷宮をさまよっているように感じました。
そんななかでも、私が最後までがんばれたのは、塾の同じクラスの仲間たちがいたからだと思います。「みんなもがんばっている」そう思うと、私だけが弱音を吐くことはできませんでした。
一月六日、私は前受験として香川誠陵中学校を受験しました。それまで、オープンテスト、模試や〈日進〉など、たくさんの試験を受けてきたにも関わらず、私はとても緊張していました。試験会場の入口で塾の仲間や先生と会い、少し緊張は和らぎましたが、人生で初めての入学試験ということで、模試などとは違う緊張感のなか、試験を受けました。生まれて初めての入学試験が第一志望校ではなく、前受験をしておいてよかったと思いました。前受験は精神面だけでなく、第一志望校受験当日の起床時間や、持ち物などの予行演習にもなり、大変意義のある経験でした。
一月十日、十一日に実施された〈直前特訓〉は、統一日まであと一週間足らずというなか、教室は緊張感であふれ、ピリピリした雰囲気でした。十月の〈志望校別特訓〉では、休み時間に話をする余裕もありましたが、〈直前特訓〉では休み時間は全員、自習をしていました。
同志社中の入試当日。一斉激励では、先生から今日の入試で出題されそうなポイントやアドバイスをしていただきました。その際、国語については、「同志社の今年の国語は難しいです。難しいと思っていたら、簡単だったときにラッキーだと思えます。だから難しいと思って試験に臨んでください。」とアドバイスされました。先生のアドバイスに従い、難しいと覚悟して臨んだ国語でしたが、いつもよりできたと思いました。また、社会の時事問題でも一斉激励で指摘されたところが出題されました。成基学園の先生方の分析力に大変驚きました。
同志社中の入試から二日後、私は合格通知を塾に持っていき、先生方に報告しました。お世話になった先生方に、「合格しました。」と報告できたことを本当にうれしく思いました。そのときにいらっしゃらなかった担任のN先生から、夜に電話がありました。私が、「先生のおかげで合格することができました。ありがとうございました。」とお礼を言うと、先生は、「先生は何もしていないよ。自分ががんばったからだよ。」と言ってくださいました。その言葉を聞き、周りのたくさんの人に助けてもらったのはもちろんですが、私自身もがんばってきてよかったと改めて感じました。
塾の先生方、私を合格まで導いてくださり、ありがとうございました。一緒にがんばった仲間たち、みんながいたから私もがんばれました。ありがとう。みんなと一緒にがんばったこと、絶対に忘れません。そして、私をいろんな角度から支えてくれた家族にも、感謝の気持ちでいっぱいです。
私の周りのたくさんの人のおかげで、第一志望校の同志社中に合格することができました。この経験を忘れずに、また次の目標に向かってがんばります。