同志社中学校
合格-2018年度
薬剤師になり、正しく効率よく薬を調合し、患者さんに提供して笑顔になってもらうことです。
私は将来、人を助ける仕事に就きたいと思っています。その中でも、患者さんの心に寄り添って、安心を与えられる薬剤師になりたいです。薬剤師は速やかに正確に薬を調合しないといけませんが、私はすばやく行動することが苦手なので、中学校も、その先もすばやく正確な判断をして、行動できるような人になるために努力していきたいと思います。
最後まであきらめない
私が成基学園に入塾したのは、小学五年生の六月頃でした。入塾した頃には、わからないことだらけで、ただ通うだけの毎日でした。特に、苦手だった算数は全くわからない状態で、ショートテストを受け、散々な点数でした。そこで、そのときの算数科のY先生が、土曜日に早く塾に行くと、私が入塾するまでにしていた算数を教えてくださいました。おかげでショートテストも、前のような点数をとることはなくなりました。
六年生になると宿題の量も増え、授業の進むスピードも速くなりました。最初の頃は宿題をこなすので精一杯でした。
そんなときに、〈日曜進学教室〉が始まりました。最初は範囲があり、その勉強をこなしていたら点数はとれましたが、範囲がなくなると思うように点数はとれず、志望校は雲の上でした。入試では範囲がわかりません。つまり、このまま宿題をこなしているだけでは、志望校には届かないということです。そして、この日を境に宿題をこなすだけでなく復習をして、その日の授業でわからないところがあれば、授業後に質問するようにしました。そうすると、だんだん志望校も見えてきました。
しかし、算数の足りない偏差値をうめてくれていた国語の偏差値が下がってきました。そのため、全体の偏差値がガクッと下がってしまいました。しかし、そのときの国語科のN先生が、一日に一つでも過去問の文章を読むと、国語の偏差値が上がると教えてくださいました。半信半疑でしてみると、徐々に偏差値が上がり、前よりもいい偏差値をとることができました。
その一方で、算数はどうしてもいい結果が出なく、苦手ではなく嫌いになっていました。算数がとれなくても、国語と社会で補えるから大丈夫だと思っていました。算数が苦手なまま十一月に、志望校のテストがありました。結果はD判定。算数が足を引っ張ってしまったのです。とても国語では補うことができなかったのです。そこで、受験までのあと約二ヵ月を算数のために、ほぼ費やそうと思いました。五年生のテキストの『フィールズ』をしたり、先生がくださった志望校の対策プリントを何度もやり直したり、過去問の解けなかった問題をくり返し解きなおしたりしました。更に、〈正月特訓〉や〈直前特訓〉では、他の教科の欠けていた部分を見つけ出し、その部分を重点的にしていました。問題集や過去問で、わからないところをくり返し解き、わかったら次に進むようにしました。一つわからないところを見つけると、芋づる式に出てきました。今までの私は、わかるところをやって、勉強した気になっていました。もっと早くにこのことをわかっていたらと思いましたが、今、気づいたから、入試が終わったあとに後悔しないようにしようと思い、勉強を続けました。
成績が思うように伸びなかった時期は、志望校を受かる確率が高い学校に変えようかと迷っていましたが、私はチャレンジすることにしました。なぜなら、同志社中学校の自由な校風にひかれたからです。しかし、その後も本当にこの選択でよかったのかと思うこともありました。けれども、自分を信じて、ひたすら過去問や対策のプリントに取り組んでいるうちに、だんだんとできるようになり、自分の選択に自信が持てるようになりました。そして、受験の日まであきらめず、志望校に受かりたいという気持ちを持って取り組みました。
入試当日、明らかに十一月のテストのときとは、ちがいました。これからするテストの結果は自分で変えられる、そう思い、テストにのぞみました。
試験会場の教室に入って筆箱を出そうとすると、筆箱がありませんでした。あれだけ入念にチェックしたのに、車の中に置き忘れてきたのです。幸い、もう一つの筆箱に鉛筆と消しゴムが入っていたので、それでできました。今まで緊張していたのが、あせりに変わりました。けれども、国語の問題に向かうと、あせりもなくなってきました。そのため二時間目以降も、心を空っぽにして挑めました。今思うと、鉛筆がなかったから緊張がとけて、テストにのぞめたと思うので、そのときにあきらめなかったのがよかったのではないかと思いました。
最後まであきらめず、志望校に入りたいという強い気持ちを持って受験すると、勉強した期間が短くても受かると思います。これから受験する人たちも最後まであきらめず、志望校に強い気持ちを持ち、受験にのぞんでください。
最後になりましたが、今まで支えてくれた先生方ありがとうございました。志を達成するために、これからもがんばります。