京都市立西京高等学校
(エンタープライジング科)
合格-2024年度
争いのない平和な世界の実現のために、世界中の人々の支えとなって、より多くの笑顔でいっぱいにすることです。
例えば、教育分野で、子供たちの成長を支え、可能性の伸ばすことに貢献する仕事が魅力的です。僕は、小さい頃から人とのコミュニケーションが得意です。また、人を笑顔にする事が大好きでした。なので、高校でも、沢山友達を作り、自分の力を最大限に活かし、誰かの笑顔や幸せに貢献できる仕事に就きたいと思っています。
「本物の努力」の先に得たもの
中学1年の頃の僕はテニスとゲームに夢中だった。中学2年に上がってから、数学と英語だけ町の小さな塾に通うようになった。成績はオール4くらいで、近所の高校に入ろうかなくらいに思っていた。
転機は突然やって来た。その時の塾の先生から母に連絡があり、実績のある進学塾への入塾を考えてみてはどうかとの内容だった。
中学1年の春までダンスを習っていた。最後の2年間は週に5日くらい通っていた。夜おそくまで、ブレイキンを中心にヒップホップやロック、ポップ、ハウスなんかもかじっていた。幼少に習い始めたダンスも、気付けば10年近く経過していた。
勉強は好きだったし、ダンスで1つの事を継続してきた経験もあったから、僕は進学塾で頑張ってみたいと母に言った。それから母と毎日のように話し合い、途中で投げ出さない事を約束して、進学塾を探し始めた。
僕が進学塾の中から成基学園を選んだ大きな理由は、親戚の何人かが卒園生で、皆、難関有名高校に合格している、と聞いたからだ。スタートは遅くなってしまったけれど頑張ってみよう、そう心に誓った。中学2年の秋のことだった。
HSSクラスに、冬期講習のタイミングで入塾した僕は、クラスメイトとの差がとても大きく感じて焦っていた。授業スピードも早く、ついていくのもやっとだった。
初の堀川西京嵯峨野模試。京都市立西京高等学校の判定はD判定だった。出題される問題は本当に難問ばかりで焦ってしまい、落ち着けば解けた問題も数問落としてしまっていた。同じ繰り返しをしないよう、とにかく授業をしっかり聞いて、模試の復習はきちんとやり、課題をしっかりとこなしていくことだけを考えるようにした。成基で配られる課題は、非常にバリエーションが豊富で、基礎から応用までバランスよく勉強できた。
3年生になって大変だったのは、部活と勉強との両立だった。自分達が主役となり、試合の本数も、練習の時間も増えたからだ。毎週末に試合がある中、プレッシャーを抱えながら勉強するのは本当にしんどかった。
夏になり、いよいよ本格的に受験勉強がスタートした。夏期講習会の開講だ。僕は西京高校を第一志望に的を絞った。7月下旬から、開講前に配られるテキストの、基礎から標準レベルの問題を解き、簡単な問題の凡ミスを減らした。塾が終わった後も自習室に残り、分からないことがあれば質問に行き、模試の判定が少しでも上がるよう、人一倍努力しようと頑張った。
秋になると、日曜進学教室(日進)が、ほぼ毎週の日曜日に開催された。日進では、自分の偏差値、順位、得点、志望校の合格率が即日に分かり、自分がどこの問題を復習するべきか分かるため、帰宅後すぐに対策が出来るのがとても良かった。日進は、合計で13回開催された。日に日に難易度が高くなっていく日進の問題も、日を追うごとに少しずつ解けるようになっていった。
10月の模試で、初めて西京高校のA判定が貰えた。確実に実力が付いてきている事は素直に嬉しかったが、まだまだ油断できないと、更に頑張ろうと思った。
冬になり、赤本に取り掛かった。西京高校は、今までの対策問題とは違い、独自問題であるため、問題を解き始めたとき、こんなに難しいのか、と驚いた。
一番苦労したことは、時間配分だ。解けなかった問題は、復習すれば解けるようになる。しかし、時間だけは延長できない。更に、入試本番では、どんな問題が出題されるか分からない。得意分野で確実に点数が取れるように、解いていく順位を決めながら取り組んだ。
入試当日、高校の校門付近で、T先生から激励の言葉を掛けて頂き、緊張が解けて勇気が湧いた。今までやってきたから大丈夫、精一杯準備してきた、絶対に受かる、と心に念じた。そして僕は、全ての力を出し切って挑むことができた。
西京高校22期生、2月22日午後2時。奇跡的な数字が並ぶ中、合格者の受験番号が貼り出された。泣いたり笑ったりする生徒がいる中で、僕は目を凝らして自分の番号を探した。僕は何度も目を擦り、夢かどうか確認した。自分の番号が貼られていたのだ。紛れもない、合格だった。やった!受かった!見に来てくれたW先生も一緒に喜んでくれて、本当に嬉しかった。ここまで支え続けてくれた母に一つ親孝行出来たのがとても嬉しかった。
僕が受験を通して得たものは、自信です。これから受験を迎える皆さん。きっと、多くの不安を抱えていることでしょう。ですが、落ちついて周りを見てみて下さい。君達の周りには、君を支えてくれる人が必ずいます。絶対に諦めず、常に前に進み続けて下さい。最後に今まで僕を支え励まして下さった先生方、家族。本当にありがとうございました。
保護者からのコメント
保護者名 谷本 ゆかり
成基学園に入塾してから、みるみる成績が伸び、その成長には本当に驚かされました。第一志望の高校に合格できたのは、本人の努力に違いはありませんが、ひとえに先生方のご尽力のおかげです。
授業がおわってから質問に行く息子に、毎回丁寧にご指導くださった事が、彼のモチベーションに繋がっていました。第一志望を決めてから、意識が一層高まったようで、その集中力は鬼気迫るものがありました。色々な事を我慢して勝ち取った勝利。本当によく頑張りました。
合格に至るまでの過程が息子がこれから何かに挑戦する度に、「全力を尽くせば不可能が可能になる」という、諦めない心の土台となってくれると信じています。
最後まで励まし続けてくださった先生方、本当にありがとうございました。
担任からのコメント
力飛君、第一志望校合格おめでとうございます。1年前には勉強とクラブ活動との両立などで不安を抱えていた力飛君が、今は自信にあふれた顔つきになっていることをとても嬉しく思います。そして、その自信を得るまでの努力は並大抵のものではなかったことを先生たちは知っています。春の段階ではまだまだ基礎力不足の感もあり、西京高校合格に向けての道のりが険しいことを自覚していたことでしょう。それでも、焦らずコツコツと努力を積み重ねていく姿には大きな可能性を感じていました。日進の解き直しや過去問へのあなたの取り組み姿勢は、本物の受験勉強そのものでした。やるべきことをきっちりやり切るんだという固い決意がオーラとなって、授業中も授業後も体からあふれ出ていました。
合格発表当日の力飛君とお母さまの喜びの笑顔は私にとってもかけがえのない宝物です。新たなステージへと力強く飛び立つあなたにまたいつか会える日を楽しみにしています!
渡邊 寿郎