京都市立西京高等学校
(エンタープライジング科)
合格-2021年度
自分が持っている化学などの知識を基に便利で安全な製品をつくり、より良い世界にすることです。
僕は小さい頃から化学関連のことが好きで、自分が蓄えた知識を活かして何かをしたいと考えています。なのでこれから理系の道に進み、より汎用性が高い知識を蓄えたいです。また、自分が持っているさまざまな知識を組み合わせて、新しいものを生み出すことのできるような、ものの見方も身につけたいです。
決意と成長
僕は、小学五年生の春から、成基学園 松井山手教室に通い始めました。初めから高校受験に対し熱意を持っていたのではありません。ただ何となく、親に言われるままに通っていました。
僕は幼い頃から周りの人よりも、はるかに面倒くさがりでした。毎回出される宿題は当たり前のように忘れ、ひどいときはやらないこともありました。しかし、ショートテストなどのさまざまなテストでは、それなりに点が取れていたので、この悪癖を直そうともしませんでした。この状態が中学二年生になっても続いていました。
そして三年生になりました。周りの友だちが受験勉強を始めているなか、僕は一人で遊んでいました。「まぁ、何とかなるだろう」と思っていたのです。
しかし八月に入ると、それまでの余裕は消え、僕の心の中にあせりという感情が出てきました。〈夏期講習会〉や〈お盆特訓〉の問題が全然わからなかったのです。僕はこのとき、必死で受験勉強をすると誓いました。こうして僕は、受験という長い道を他の人よりも遅れて走り始めたのです。
僕はまず、〈夏期講習会〉のテキストを完全に理解することを目標に勉強を始めました。間違えた問題に印をつけ、解けるようになるまで何回もやる。この作業をずっと繰り返していました。そうして僕は、徐々に自信をつけていきました。
そしていよいよ〈日曜進学教室(日進)〉が始まりました。自信をつけていた僕は、わくわくする気持ちで〈日進〉を受けました。しかし、この自信は一瞬のうちに打ち砕かれていくことになります。見たことがあるような問題が、なぜか解けません。僕は理解していたのでなく、理解したつもりになっていただけだったのです。さらにもう一つ重大な問題がありました。それは成績が安定しないということでした。
このような問題に直面しているなか、受験校を決める時期がやってきました。実力に見合った京都府立 桃山高等学校、もっと高いところを目指す京都市立 西京高等学校。この二校のどちらを受けるか、僕はずっと悩んでいました。でも、僕の心の中には西京高校に対する強い憧れと、後悔したくないという強い気持ちがありました。高校受験に落ちたからといって人生が終わるわけではない! !そう自分に言い聞かせ、心を奮い立たせ、強い気持ちを持って西京高校に挑む決心をしました。
受験校が決まってから、僕は人が変わったように勉強に力を入れるようになりました。そしてY先生の後押しによって、〈日進〉の《ウルトラコース》へ進むとともに、あの重大な二つの問題を解決していきました。一つ目の理解していなかったという問題は、問題を繰り返し解くことで解決しました。時間を置いて同じ問題を繰り返し解くことで、頭に知識を定着させました。もう一つの成績が安定しないという問題は、なぜそのようなことが起こっているのかを考えることで解決することができました。この問題は、僕が得意な単元と苦手な単元のでき具合の差が激しいから起こっていたのです。だから僕は〈日進〉で、できなかった問題の単元を、ただひたすらに復習しました。このように出会った問題を一つひとつ解決していくことで、成績がぐんぐん伸びていきました。そして一月上旬に行われた最後の〈日進〉では、見事に《ウルトラコース》の上位にくい込むことができました。
そして本命の西京高校の受験日がやってきました。私立高校を二校受験したことで、僕は落ち着いて試験に臨むことの大切さについて理解していました。でも僕は落ち着くことができず、そわそわしていました。昔から僕は落ち着きのない性格でした。中学三年生の大切な時期に、利き手である右手を骨折し右手が使えなくなったり、階段で頭をぶつけてしまったり……。受験が終わると、僕の心の中は、「落ちたかも知れない」という絶望感と、受験が終わったことに対する喜びが入り交じったカオスな状態になっていました。
不安と淡い期待を胸に迎えた合格発表。そこには僕の受験番号がありました。僕は言葉で表せないような、これまで感じたことのない大きな喜びを感じました。
塾の送り迎えをしてくれたお父さん、お母さん。塾で僕にいろいろなことを教えてくださった先生方。皆さまの支えがあったおかげで、今の僕があります。本当にありがとうございました。
僕はこの受験を通して、たくさんの大切なことを学びました。その中でも一つ、際立って重要なことがあります。それは、「どんなに嫌いなことでも、必ず向き合わなければならない」ということです。嫌いなことから逃げていては、なかなか成長できません。僕はこの教訓を胸に、これからの日々を過ごしていこうと思います。
2021年度 - 合格体験記
名前 | タイトル | 所属の教室 |
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片木 慶紀さん | 四条西院教室 |