京都市立西京高等学校
（エンタープライジング科）
合格-2016年度

夢に向かって一歩前進！！

私の現在の将来の夢は、航空管制官になることです。
しかし、中学一年生のときの私の将来の夢はデザイナーでした。なぜなら、絵を描くことが好きで、洋服などにも興味があったからです。でも、デザイナーになりたいという気持ちはあまり強くなく、「とりあえず、デザイナーでいいか」という感じでした。
そんな中途半端な気持ちの私が、心から航空管制官になりたいと思うようになったきっかけは、一本のドラマでした。そのドラマの主人公は航空管制官で、パイロットに的確な指示を出し、あらゆる問題や危機を回避していきます。そんな責任感があり、誰かに指示を自ら考えて出す主人公の姿に、私はとてもあこがれました。だから私は、この主人公のような責任感の強い航空管制官になりたいと考えたのです。
この、「夢をかなえたい」という気持ちは、デザイナーを目指していたときのものよりもずっと大きく、はっきりとしていました。
私は、中学一年生の四月に成基学園に入塾したのですが、航空管制官を目指すようになった中学一年生の八月頃から、より授業に集中して、勉強を一生懸命するようになったと思います。やはり目標が明確になり、それを実現させるための大切な途中経過である高校を、よりレベルの高いものにしようとしたからでしょう。
それからは、わからない問題が出てきたり納得できないところがあったりすれば、必ずその日のうちに先生に質問し、理解するようにしました。私が、特にお世話になったのはＹ先生です。その先生は数学の先生で、数学が苦手な私は毎週のように、授業終わりに先生のところへ行って、「この問題がわからないので教えてください。」と言っていました。すると、先生は私が理解できるまでつきあってくださいました。夜遅くまで先生に教えてもらったかいがあり、中学一年生の数学でしっかりとした基礎ができ、二年生の数学の理解度も上がりました。
Ｙ先生には、二年生まで数学を教わりました。三年生になってからも、いろいろな相談にのってくださいました。例えば、〈日曜進学教室（日進）〉で思うように成績が取れなくなってスランプに陥ったときや、周りの人たちはできているのに、自分はできていないと感じてしまったときです。どんなときも、Ｙ先生のところへ行って話をすると、つらいのが楽になりました。私が三年間、がんばってこられたのはＹ先生のおかげだと思います。
私を支えてくれたのは、もちろん先生や家族です。しかし私は、成基学園でできた友だちの影響も大きかったと思います。わからないところを教えてもらったり、〈日進〉で競い合ったり、みんなで合格へ向け努力したり……。一緒にがんばる仲間がいたから、私もがんばることができました。そして、仲間がいたから、塾に行くのが苦痛ではなかったし、むしろ、楽しみになっていました。
他にも、私が刺激をうけたことがあります。それは、中三の〈夏期合宿（合宿）〉です。〈合宿〉は、ずっと勉強、勉強、勉強……で、お風呂につかる時間もないくらいハードなスケジュールでした。そんなつらい〈合宿〉を乗り越えることができたのは、〈合宿〉で一緒に過ごした仲間がいたからです。私は、他の教室でも努力をしている人たちがいるということを知り、「こんなにがんばっている人がいるなんて、不安だな」と思うと同時に、「自分も負けないようにがんばらないと」と考えるようになりました。そこで育まれた闘争心が私を成長させてくれたし、中三の〈合宿〉がなかったら、今の私はなかったと思います。
それから、〈正月特訓〉、〈志望校別特訓〉を乗り越え、いよいよ受験が近づいてきた頃、私は気持ちがゆるがないように、毎日塾で自習するようにしました。それと同時に、塾に飾られていた、神社のお札みたいなものに毎日お祈りしました。「神様、お願いします。合格させてください。」と……。その様子を見ていたＮ先生は、「もう大丈夫や。絶対合格する。」と言ってくださいました。本当に神様に届いていたのかはわからないけど、お祈りすることで気持ちがおちついたし、緊張もほぐれました。
受験を通して、自分の成長を感じられたし、精神面でも強くなったと思います。
これからは高校で、さまざまな力を身につけ、夢の実現への次の一歩を踏み出したいです。