京都市立西京高等学校
(エンタープライジング科)
合格-2022年度
業種の壁を越え、幅広い分野で活躍することにより、一人ひとりが持つ能力のさまざまな活かし方を伝えることです。
私には憧れの人がいます。その人は芸人、著者、教師など多岐に渡り活躍しています。そんな一つの業種にとらわれず、幅広い分野で活躍する姿に衝撃を受けました。これからの時代、いろいろな分野に挑戦する姿勢や多様性などが大切だと思います。だから、私は積極的にさまざまな分野を学び、将来活躍できる幅を広げていきたいです。そして、世界中の人々に、自分の能力の活かし方について考える機会を与えたいです。
私と受験
私は中学二年生の春から、成基学園に入塾しました。当時はコロナ禍だったこともあり、ZOOMでのスタートで、今でも鮮明に覚えています。中学二年生の春に、海外から引越してきた私は、京都での受験の知識など全くありませんでした。当時の私は、「御三家は、偏差値が高く、まさか自分が受験することはないだろう」と考えていました。
そんな私が、御三家を意識し始めたのは二年生の〈夏期講習会〉からでした。私は講習会が始まるのと同時にSクラスからHSSクラスに入りました。授業は一段と難しくなりましたが、学習意欲の高い仲間と共に乗り越えることができました。この頃から〈堀川・西京・嵯峨野模試〉も始まり、自分にとって御三家はより身近なものになっていきました。
そんな私が、御三家を意識し始めたのは二年生の〈夏期講習会〉からでした。私は講習会が始まるのと同時にSクラスからHSSクラスに入りました。授業は一段と難しくなりましたが、学習意欲の高い仲間と共に乗り越えることができました。この頃から〈堀川・西京・嵯峨野模試〉も始まり、自分にとって御三家はより身近なものになっていきました。
しかし、三年生の春になっても、私の志望校は京都市立 西京高等学校ではありませんでした。御三家が身近になればなるほど、その難しさも同時に体感していきました。自分が受かる可能性は少ないし、受かったとしても、入学後がしんどいだろうと思っていました。そんな中、三者面談で、W先生にこう言われました。「志望校を下げるのは簡単だが、上げるのは難しい。今のところは難しいところを目指してがんばってみたら。」と。そのときから私は、受験するかどうかはわからないけれど、西京高校に向けてがんばってみようと勉強を始めました。最初は本当に「受かればいいな」ぐらいの弱い気持ちでした。
そんな私に転機が訪れたのは、秋頃の学校説明会でした。勉学も怠らず、行事などに全力で楽しく取り組む、そのようなメリハリのついた校風がとても魅力的に感じました。 「受かればいいな」という気持ちは、「絶対に合格してやる」という強い意志に変わりました。授業は毎回真剣に受け、メモ帳を使って、移動時間でも勉強しました。毎週毎週やってくる〈日曜進学教室〉の振り返りも欠かさずやりました。辛いときやしんどいときも、「志望校に受かりたい」という強い気持ちが私を動かしました。
年を越してからは、赤本を中心的にやっていきました。苦手な数学を重点的に学習し、点数もだんだんと上がっていき、同時に自信もついていきました。
気がつくと受験当日。「もっとやれることがあったかもしれない」と思うこともありましたが、今までの自分を信じて入試に臨みました。しかし、一日目の終了後、私は絶望しました。過去問で八割、九割獲ることができていた英語に全く手応えがありませんでした。英語で、苦手な数学や理科をカバーしようと考えていた私はあせる気持ちでいっぱいになりました。「落ちてしまったら、今までの努力は無駄になってしまうのか……」と帰りの電車で、今までにない程不安に襲われました。しかし、一日目終了後は、塾で小論文特訓があり、がんばる仲間を見て、気持ちを切り替えて二日目も全力で臨むことができました。その結果、小論文は手応えがありました。受験終了後、解放感と一緒に合否への不安が押し寄せてきました。合格発表までの一週間は「落ちたらどうしよう」とばかり考えていた、とても長い一週間でした。
合格発表の日。友だちと、合格発表を見に向かっていましたが、友だちの声が耳に入らないほど緊張していました。学校に入り、急いで掲示板に向かいました。そして「あっ」と自分の番号が目に飛び込んできました。言葉にならない喜びと今までの努力が報われた安心感で胸がいっぱいになりました。お盆や正月も勉強したこの一年間は、間違いなく人生で一番勉強した一年間でした。たくさんの講座や模試、日々の授業、それら全てが私の合格に繋がりました。 本当に一つひとつ全力でやってきてよかったと、合格を得て思いました。
ここで、私が受験直前に、Y先生に言われた心の支えになった言葉を紹介したいと思います。 「今不安でいっぱいなのは、それだけ努力してきたということだ。努力してきた分、落ちてしまったら、その努力が無駄になってしまうかもしれないと不安になるのは当然だ。その不安を自信に変えろ。」
きっとみなさんもこれからたくさん勉強していく分、不安も増えると思います。そんなときは、この言葉を思い出してください。
私も三年後には、大学受験が待っています。きっとこの一年、もしくはそれ以上の困難や苦悩があると思います。しかし、努力の一つひとつに意味があると今回の受験で実感したので、これからも努力を惜しまず、何事にも全力で取り組んでいきたいです。
最後になりましたが、今まで私を支えてくれた家族、先生、友人の皆さん、本当にありがとうございました。