京都市立西京高等学校
(エンタープライジング科)
合格-2017年度
寺島 佑菜さん
- 合格進学校 京都市立西京高等学校(エンタープライジング科)
- 進学校以外の合格校名 大谷高等学校〈バタビアコース マスタークラス〉 帝塚山高等学校〈女子英数コース 英数クラス〉
- 所属教室 松井山手教室
誰よりも人のことを思える人になることです。
私は、誰よりも人のことを思える人になって、いろいろな国・人種の人とコミュニケーションをとりたいです。私がこのように思えるようになったのは、高校受験を通して、私自身たくさんの人に支えられて、たくさんの人から勇気をいただいたからです。そのために、英語をより深く学習して、身近な人と積極的にコミュニケーションをとりたいです。
誰にも負けない努力
私は、中学校に入学してから、漠然とした考えで京都市立 西京高等学校に行きたいと思っていました。そのためには、中学一年生のころから一生懸命勉強しなければならないことはもちろん分かっていました。しかし、私は関西大会常連の吹奏楽部に入部しました。それからは、放課後はもちろん土日や祝日、大型連休なども部活に打ちこみ、勉強するのは塾だけという日々が続きました。
そんな私を変えたのは中学二年生の十一月ごろ。当時中学三年生だった先輩方が必死で勉強しているのを見て、「自分はこのままでいいのか。」と考えさせられました。それからは、毎日自習室に通い、西京高に合格できるよう一生懸命勉強しました。
しかし、部活のため〈夏期講習会〉にも参加できず、部活終わり直接塾に行き、勉強しても周りの子たちとの差はどんどん開いていきました。また、吹奏楽部の副部長もしていたため、部活動でのプレッシャーと勉強面での自分のできなさに押しつぶされ、西京高をあきらめようと思っていました。しかし、その時に必死で私を励ましてくれたのが、同じ西京高に合格したHさんでした。Hさんは、とにかく私のそばにいつもいてくれて、たくさん話を聞いてくれました。周りの人からすれば、ちっぽけなことかもしれませんが、その時の私にとってHさんの存在は本当に大きなものでした。
そして、夏休みが終わったすぐ、〈日曜進学教室(日進)〉が始まりました。勉強する分、結果はついてくる、と信じていた私にとって毎回の〈日進〉の成績は目をつぶりたくなるようなものでした。成績が思うようにいかず、落ち込んでいる私に、担任のS先生はいつもアドバイスをくれ、何より私の意見を尊重してくださいました。数学の先生であったS先生は忙しいのにも関わらず、毎回質問に答えてくださり、相談にも必ず乗ってくださいました。そのおかげで、〈日進〉ではリラックスして受けることができました。
それでも思うように成績が出ない…。一番私にとって大きかった壁は凡ミスです。多い時には、五教科合計で三十点近くありました。その中でも数学でのほんの小さな計算ミスが大量失点につながりました。そのために、ランクアップの授業でいただいた、計算問題集を特に必死になって解きました。計算するのが遅く、解く量が少なかった私にとって、その問題集を解くことは自信にもつながりました。
二月。人生初めての入試は帝塚山高等学校でした。〈日進〉の成績で一度も合格ラインにのったことがなく、記念受験として軽い気持ちで受けに行きました。そのため、緊張などもなくいつも通りのコンディションで臨むことができました。終わってからも手ごたえは全くなく、完全に「落ちた。」と思っていたので、女子英数コースに合格した時は、本当に嬉しかったです。志望していた私立高校にすべて合格していたので、西京高を受ける時の大きな自信になりました。ですが、西京高の入試の時は駄目で元々チャレンジする気持ちで行ったので、良い意味でリラックスして受けることができました。当日は一番得意とする英語も全然解くことができず、それからの教科もボロボロだったので、「とりあえずこの時間をのりきろう!」という気持ちだけで解いていたので、西京高に合格していた時は本当に嬉しかったです。
私には、まだ具体的な将来の夢はありません。しかし、高校受験を経験して「誰よりも人のことを思える人になりたい」と思えるようになりました。成基学園の先生方は、本当に園生のことを一番に思ってくれていて、その温かさに何度も救われました。だから、成基学園の先生方がしてくれていたことを、私も誰かに返したいと思えるようになりました。
最後になりましたが、いつも支えてくれていた両親、私の中で一番心強かった担任のS先生、英語科のO先生、数学科のT先生、理科のN先生、社会科のN先生、国語科のI先生、本当にありがとうございました。そして、小学校の時から通った成基学園、私はここで変わることができました。本当にありがとう。