京都市立西京高等学校
(エンタープライジング科)
合格-2019年度
世界を笑顔にするゲームを作るゲームクリエイターになることです。
僕は幼少期から今に至るまで、ゲームがずっと大好きです。ゲームには人に勇気を与えたり、楽しさを与えたりして笑顔にする力があります。僕もその力をもらった一人です。だから、今度は僕がそんな力を持ったゲームを作って、世界中の人々を笑顔にしたいです。
三年間の歩み
入試当日は友だちの言葉に気づかないくらい、果たして自分は合格できるのだろうか、その思いだけが僕の頭の中をずっと回っていました。
僕は、小学六年生の冬から成基学園に入塾しました。当初の入塾理由は、兄から、「成基は賢い。」と聞いたからです。それまで特別、成基学園に行きたいというわけではありませんでした。当時、僕はそろばんを習っていたこともあり、算数は得意でした。そのため、それ以外の科目を強化できればいいとしか思っていませんでした。入塾後のテストでは自分が満足できるほどの点を取っていたので、現状に物足りなささえ感じていました。
しかしながら、それは間違いでした。中学一年生になると内容も変わり、授業についていくことに精一杯でした。僕はあまり家で勉強しなかったので、「この塾で鍛えてもらわないとダメだ!」と思いました。
二年生になり、部活と勉強を両立させることが難しくなってきました。時には、勉強がおろそかになることもありました。特に、僕は生徒会長をしていたので、どうしても学校のことを優先してしまい、テスト直前であせることも多々ありました。
僕がどれほど勉強を怠ってきたかということを実感したのは、三年生のときでした。自分の思うように点数が取れなくなったのです。部活の引退にともない、さまざまな講座も増えました。そこで、それまで順調に点数を取ってきたのに、思うように取れず、大変ショックを受け、その日はかなり落ち込みました。
さまざまな講座がある中で、一番印象に残っているのは、〈日曜進学教室(日進)〉です。〈日進〉では、同じ志望校を目指す人たちと切磋琢磨でき、その中で他の人に負けたくない気持ちを強く持ちました。しかしながら、その〈日進〉は、想像以上に厳しく、予習・復習の時間がなかなかとれないほどでした。けれども、すきま時間を有効活用してなんとか〈ウルトラコース〉には入ることができました。しかし、そこでも毎回思うように成績がとれず、成績が、自分が周りより低いという劣等感に苛まれ、〈日進〉に行きたくなくなることも多々ありました。しかし、志望校に合格したいという思いから、がんばって通いました。僕は、家では全然勉強をせずに怠けてばかりだったので、このぐらい厳しい成基学園が、やはり自分にあっていたのではないかと今となっては思います。
そして、迎えた入試当日。友達の言葉に気づかないくらい、果たして自分は合格できるのだろうか、その思いだけが僕の頭の中をずっと回っていました。また、今まで怠けていた分が返ってくるのではないかといろいろ考えてしまい、不安になりました。僕は三校受けていたうち、本命の京都市立西京高等学校の前に一校落ちていたので、自信のない僕に周りの人から、「お前なら合格できる」とたくさんの励ましの言葉をもらいましたが、それでも不安はおさまりませんでした。だから僕は自分自身に、「できる」と言い聞かせて、自分を安心させようとしました。
そして、合格発表の時がやってきました。不合格だった時のことばかり考えて、自信を完全になくしていました。だから、合格していたのを見たときの喜びは、測りしれませんでした。そのときの喜びは今でも覚えています。僕の知人も、ほとんど合格しており、喜びはさらに大きくなりました。
受験が終了し、改めて自分が何故、合格したのかを考えてみました。気付いたことは、たくさんの人に支えられていたということです。もちろん、自分が志望校合格のため、勉強をがんばってきたということもあります。しかし、そんなふうにがんばれたこと、どんなときも勉強を辞めずに続けられたこと、全ては自分だけの力ではできなかったと思います。家族はもちろん、同級生のみんなから先生方まで、一人でも抜けていたら、僕は合格できなかったかもしれません。そう思ったら、感謝の言葉しか出てきませんでした。
その中でも、一番感謝したい人は僕の母です。時には口論もしましたが、一番僕のことを支えてくれました。母がいなければ、ここまでがんばれなかったと思います。本当に感謝しています。ありがとう。
これからも支えてくれる人への感謝を忘れずに、自分の夢へとがんばっていきたいです。そして後輩の皆さん、僕のように不安にならないよう、普段から勉強をがんばってください。その努力は裏切りません。志望校合格に向かって、つき進んでください。