京都市立西京高等学校
（エンタープライジング科）
合格-2015年度

したいことは全部する

私の将来の夢は、世界の貧しい国の子どもの役に立つことである。私は今、たくさんの人に支えられて幸せに生きることができている。今度は自分が人の役に立ちたいと思い、この夢を叶えようと思った。

私には、高校生のときに達成したい目標もある。それは、陸上競技のインターハイに出て、いい結果を残すことである。中学で全国大会に行けず、本当に悔しい思いをしたから、この目標を決めた。この二つの夢を叶えるためには、勉強と部活をどちらもがんばる必要がある。志望校を悩んでいる時期は、どちらか一つしか夢を叶えることができないのではないかと不安になることもあったが、京都市立 西京高等学校の学校見学に行き、勉強と部活の両立をされている先輩がたくさんいらっしゃることを知り、私も西京高校に行って、自分のしたいことを全部やろうと決めた。

私が西京高校を受験することを決めたのは、中学二年生の後半であった。まだ部活の練習が忙しく、全国大会に出たいと思っていた私が、受験のことを考え、勉強と部活の両立を意識するのは本当に大変なことだった。でも、一番がんばったことでもあった。私が、このしんどい日々を乗りこえられたのは、塾の先生のおかげだと思う。私が足をけがして、病院に通い、塾に遅れていかなければいけないときも、先生は私の事情を分かってくださり、私がみんなについていけるように、フォローをたくさんしてくださった。このおかげで、勉強と部活の両方を前向きに取り組むことができた。

部活引退後は毎日塾に行って、〈日曜進学教室（日進）〉の復習や、苦手教科の勉強をするようにした。部活を引退し、勉強をする時間が多くなり、しんどくなることもあったが、「部活のしんどさに比べれば、たいしたことはない」と思うようにし、「自分と同じように勉強している人はたくさんいるのだから、自分一人がつらいわけではない」と思いながら前向きに取り組んだ。受験当日は、とても緊張した。三年間の成果を出し切ることができるかどうか、すごく不安で、落ちてしまったらどうしようかと考えることもあった。そんなとき、私の一番強い味方になったのは、自分が今まで解いてきた問題数であった。「今までいろいろな種類の問題をたくさん解いてきたのだから、きっと大丈夫だ」と自分に言い聞かせると、自分に自信をもつことができた。

私は、貧しい国の子どもの役に立つという夢を叶えるため、自分が決めた目標は最後まで、ねばり強く達成させようと思っている。誰かの役に立つ人になるためには、まず自分自身の夢を叶えるべきだと思ったからだ。だから私は、インターハイに出て活躍するという目標も実現させたい。これから始まる高校生活は、楽しいことばかりではないと思う。多くのことに挑戦していくと、その分、努力の量も増える。つらいこともあるだろう。しかし、西京高校には、それらに立ち向かう人がたくさんいる。だから私もその中の一人として、これから始まる高校生活でさまざまなことに挑戦していきたい。最後に、これから受験をする後輩たちへ。これから受験を迎えるみなさんは、不安でいっぱいだと思います。私もそうでした。でも、不安だと思っているだけでは、前に進むことはできません。だから、不安なときは、それを忘れることができるくらい、たくさん勉強をすればいいと思います。私は、三年生のころには〈日進〉の復習をたくさんするようにしていました。〈日進〉にあった問題が本番の入試で出たこともあったので、みなさんも、「もしかしたら、この問題が入試に出るかもしれない」と思い、楽しみながら復習をしっかりしてほしいです。復習をすると、自分でわかっていると思っていた部分を、実は全然理解していなかったと気づくことも多くあります。だから、自分の苦手な部分をつぶすことができ、「自分は今、わからない問題を一つ、わかる問題にした」という達成感を持つことができます。これから、復習を大切に、前向きにがんばってください。応援しています。