洛星中学校
合格-2013年度
意識の大切さ
どん帳が上がっていく。こんなに後ろからでは数字の面影も見えない。「合格しているだろうか」と不安に思いながら、番号が見えるところまでゆっくり近づく。自分の一二〇九番が見えた。 そのときは、さけびたいほどうれしく、また安心もした。
ぼくが、第一志望校を洛星中学校に決めたのは、五年生のときだった。成基学園で行われた「洛星中学校見学会」で、学校の雰囲気が自分に合っていると感じ、絶対ここに行きたいと思うようになったのだ。といっても、あまり真剣に考えもせず、洛星中学校のことも、それほど知らなかった。それに授業の復習もあまりせず、成績も下がっていった。算数と理科の宿題を出すことも、できなくなっていた。そのため、「五年生 総まとめテスト」の結果も散々だった。
六年生になって、ぼくは意識を一気に変化させた。宿題が出せなくなっていた算数と理科に集中して、算数は気合いを入れながら必死に『ラプラス』をやり、理科も同じように『ダーウィン』をやった。社会は一つひとつ覚えていくつもりで宿題をこなしていった。するとショートテストの点数も上がり、少しだけ自信がついてきた。その状態が続いたまま「日曜進学教室(日進)」が始まった。この「日進」が受験勉強の中で一番重要なものだったと思う。なぜなら、自分の最大の弱点を見つけることができたからだ。それは、難しい問題や解けない問題と出会ったとき、心がすぐ折れてしまうことだ。そのことに気づいてからは、授業で国語のO先生が、「君らが解けない問題は、周りの人も解けない。」とおっしゃっておられたことを、思い出すようにしていった。
ついに、一月に入る。この時期には、とにかく洛星中学校の過去問をやり続けた。国語は、記述問題で少しでも多くの点数をとれるようにしていき、算数では、最初の計算問題を必ず合わせるようにするのと、解ける問題でミスをしないようにし、理科は、暗記問題をとれるようにして、計算問題は算数と同じように解ける問題でミスをしないようにし、社会ではとにかく、どのような用語でも、すべて漢字で書けるようにしていった。そして、「自分は絶対に合格できる」と常に思うようにした。
そして、入試当日。とても緊張していた。だが、激励に来てくださった先生方を見るとリラックスできた。算数のY先生に、「あきらめるなよ。」と励ましていただき、気持ちを強く持ちながら、会場に向かった。受験では、「絶対に合格したい」という強い意識を持っておくことが必要だと思う。たとえ、うまくいかないことがあっても、次のことを考えたり、合格している姿を想像したりして、決してくじけず、あきらめずに、努力を積み重ねていく。これができれば、絶対に合格できると、ぼくは思う。ぼくも本番で理科が全然できず、心が折れかけた。だが、「日進」で学んだことを生かして、気持ちを立て直して、後の入試を受けることができた。だから本当に、意識を高く持つということが大切だと思う。
ぼくの夢は、人の役に立つ人間になることだ。まだ、具体的なことは何も決められていないが、これから中学・高校の六年間で、自分のやりたいことを見つけたいと思う。最後に、二年間ずっと算数を教わって、質問もたくさん聞いてくださったY先生、国語の採点を何度もしてくださったO先生とO先生、とてもわかりやすい解説をしてくださった社会のK先生、理科の出来をたたき直してくださったK先生、お弁当を作ったり、送り迎えをしたりしてくれたお母さん、いつも励ましてくれたお父さん、「夏期学習合宿」や特訓で出会った多くの先生方、このような多くの人たちの支えは、ぼくの大きな力になりました。本当に支えてくださって、ありがとうございました。
2021年度 - 合格体験記
名前 | タイトル | 所属の教室 |
---|---|---|
間宮 大雅さん | 知求館 |