洛星中学校
合格-2016年度
常に前向き
「とにかく洛星に行きたい!」それが僕にとっての唯一の志望理由だ。
小学三年生のとき、近所のお兄さんがとても優しいうえに、おもしろくてかっこよく、僕にとってあこがれの存在だった。
そのお兄さんが洛星高等学校に通っていることを知り、洛星に興味を持ったことがきっかけだ。その後、文化祭やオープンスクールに行くことで、自由な校風の男子校で進学校であることを知り、ますます、「洛星に行きたい!」という気持ちが強まった。そしていつしか、自由な校風のなか、勉強も部活動もがんばり、多くの友だちに囲まれて楽しい学生生活を送るには洛星しかない、と思うようになった。そんな思いから、自ら両親に塾に行きたいと頼んで、小学四年生から成基学園に通うことになった。
成基学園に入塾して思ったことは、塾が楽しいということ。もちろん苦しいことはあったが、先生方や仲間たちのおかげで、基本的に最初から最後まで楽しかった。僕は、入塾してから六年生の夏ごろまでは、授業を受け、宿題をやること以外、特に予習や復習、自習はやっていなかった。しかし、自分なりに授業は集中して真剣に受けていたと思う。授業でわからないことや疑問に思うことは、必ずその日のうちに聞くようにしていた。
夏以降は、真剣に受験勉強に取り組むようになり、特に残り三ヵ月からは、誰にも負けないくらい勉強したと思う。家にいると、ついゲームをしたくなったり、テレビを見たくなったりしてしまうので、自習に関しては、なるべく教室の自習室を利用するようにしていた。近くに先生がいて、わからないことがあればすぐに質問できたので、結果的に家でするよりも効率が良かったように思う。
僕は算数と社会が得意で、自習に関しても、つい好きな教科ばかりやってしまうところがあり、先生に自習の内容を相談したところ当たり前だが、苦手教科である国語と理科を中心に勉強するよう注意された。国語は記述が苦手だったので、茶本の中から長文記述の問題を選んで解き、また、志望校二校の赤本をひたすら解いた。理科はとにかく暗記し、御三家プレテストを繰り返し復習した。理科の暗記は特に苦痛で、全くおもしろくなかったが、志望校に合格するためには仕方ないと思い、がんばった。そして受験本番では、取りこぼしが少なく、教科ごとの得点のばらつきも少なく、最大限に自分の力を発揮できたと思う。ギリギリになってしまったが、残り三ヵ月のがんばりが、成果につながったように思う。
そんな僕だが、実は受験直前五日前に、得意の算数で突然スランプにおちいった。どんなに簡単な問題でも解けなくなり、ケアレスミスを連発した。わけがわからなくなり、自分がここまで必死にがんばってきたことは何だったんだと、ひどく落ち込んだ。そんなとき、クラス担任で算数担当のN先生は、僕がいち早くスランプから脱出できるよう、受験前日まで必死に対策を練ってくれた。僕は、とにかく逃げずにスランプに立ち向かい、ギリギリだが受験当日には脱出できていたと思う。
N先生との出会いは五年生のときで、勉強に対する雑な姿勢を厳しくしかってくれた。僕はそこから少しずつ、丁寧に勉強するようになっていった。また、難しい問題でも、質問を一切禁止され、自分の力で最後まで解き切る根気を養ってくれた。厳しい反面、授業自体はとても楽しく、おもしろい先生で、たくさん相談に乗ってもらった。そんなN先生に僕は一番感謝している。
これから受験する人に伝えたいことがあるとすれば、「常に前向き」だろうか。
〈日曜進学教室(日進)〉で思うように結果が出せなくても、決して落ち込まない。ただ第一志望校に合格し、憧れの学校生活を楽しんでいるイメージを持ちつつ、勉強に取り組むことがいいと思う。
努力は必ず実を結ぶということを胸に、前向きな気持ちでがんばってほしい。
僕の将来の夢は……今のところはっきりしていない。改めて考えてみても、はっきりとした仕事は思い浮かばないが、勉強ができて、運動もできて、人から信頼される人、そんな人になりたいと思う。
勉強に関しては、京都大学に行きたいと思っている。その第一関門である中学受験を、突破できるよう勉強してきた。これからも一つひとつ目標を立て、その目標に向かって努力し、達成したらより高いハードルを設け、目標に向かって突き進んでいきたいと思う。そして、クラブ活動や人との交流を通じて、総合的に自分を磨いていきたいと思う。
2021年度 - 合格体験記
名前 | タイトル | 所属の教室 |
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間宮 大雅さん | 知求館 |