洛星中学校
合格-2014年度
夢に続く道
ぼくの将来の夢は、地域の人の心の支えとなれるような内科の医者です。
ぼくが、このように思うきっかけとなったことは二つあります。 一つは五年生のころ、自分がかかった病気を治していただいたこと。とてもしんどく、苦しかった自分にお医者さんがやさしく接してくれたとき、少し安心でき、気持ちも軽くなりました。もう一つは、内科医である伯父の話でした。その話で印象に残っているのは、大変でつらいけれども、伯父の関わった患者さんが元気になって退院していく姿を見ると、やっていてよかった、という話でした。ぼくは大きくこの二つから、人を助けられる、心の支えとなるような内科医になりたいと思うようになりました。そこで、この夢を叶えるための通過点である中学校合格にむけて勉強をしたいと思い、この成基学園に入塾することとなりました。
成基学園に正式に入塾したのは、四年生の一月ごろでした。もともと兄が通っていたし、友だちも一人通塾していて評判がよかったので、四条西院教室に通いたいと思いました。入塾した最初の授業でいきなりショートテストがあり、十八点でした。その後すぐ、〈オープンテスト〉もあり、成績を見てさらにショックを受けました。それ以降のショートテストは、授業を受け、宿題をしたかいもあって、点数が伸びました。
五年生になり、初めて宿題を出されたときは驚きました。四年生のころは二教科しかとっていなくて、それほど宿題も多くなかったのですが、五年生からはその二倍、四教科になり、当時やっていた習い事と両立するのは大変でした。この頃から習い事の曜日を減らすなど工夫をして、何とか塾に集中することができるようになりました。しかし、その後の〈春期講習会〉では、四年生のころやっていなかった理科、社会の予習に手間取りました。泣きながら夜までやりつづけたことは、今でも忘れられません。そんなとき、面談がありました。少し緊張しながら面談室に入ると成績の話があり、その後、先生から、「洛星に入る理由はあるか。」と聞かれました。「近いから」、この答えしか、そのときは思いつきませんでした。そのとき、初めてぼくは洛星中学校に入る本当の理由を考えました。
六年生になってからは、さらに宿題が増えて、精神的にも追いつめられました。自分の得意だった算数は、何とか目標に達しましたが、苦手な社会は前期の間に克服することはできませんでした。そのまま〈日曜進学教室(日進)〉が始まり、良い成績が取れたときと取れなかったときがありました。苦手な社会は自分なりに努力しても、成績を伸ばすことはできませんでした。そんな自分に、社会科のフォローをしてくださったのは、五年生のころ社会科担当だったT先生です。洛星中とは別に、チャレンジしたかった学校のフォローもしてくださいました。T先生のフォローやアドバイスから、少しずつですが自信がもてるようになりました。T先生には感謝しています。
この頃、ぼくは洛星中の文化祭に行きました。校内がきれいで、この学校に行きたいと思いました。洛星中の先生から大学の合格実績の話を聞き、この学校なら自分の夢に近付ける、とも思いました。その後、授業のない日も塾に来て、質問受けをしてもらうことをくり返し、勉強にうちこみました。
洛星中の入学試験会場に入ったとき、落ちついた自分がいました。苦手だった社会も他の三教科も緊張することなく、解ききることができました。
そして次の日、合格発表。なかなか自分の番号が見えず、あせりと不安がつのりました。自分の番号を見つけたときには全身の力がぬけました。でも、チャレンジした学校に自分の番号はありませんでした。T先生に恩返しすることはできませんでした。今までで一番反省し、悔やみました。
自分の第一志望校に受かったこのチャンスを無駄にせず、これからの中高六年間も、内科の医者を目指して次なる目標にむけて努力していきたいです。成基学園に入塾してから、多くの先生、友だちと関わり、支えられてきました。そのおかげで夢に近づくことができました。今回の受験で、全ての学校に合格することはできませんでした。でも、不完全だからこそ次なる目標が生まれるのだと言われました。ここまでこられた自分を支えてくれた先生方、両親に感謝し、さらに努力して夢を実現したい、ぼくはそう思います。
2021年度 - 合格体験記
名前 | タイトル | 所属の教室 |
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間宮 大雅さん | 知求館 |