洛星中学校
合格-2015年度
悔しさをバネに
ぼくの将来の夢は、教師になって、たくさんの人たちに勉強の楽しさを教えることです。ぼくは今まで、たくさんの先生に出会いましたが、どの先生も、「立派な大人に成長してほしい。夢をかなえてあげたい。」という強い思いを持って、ぼくに接してしてくださいました。ぼくはそんな先生方の姿を見て、「先生方がぼくにしてくださったことを、今度はぼくが他の人にしてあげたい」 という思いを抱き、教師を目指すようになりました。
そして、「教師になったときに生徒に責任を持って教えられるように、中学、高校、大学でしっかり勉強したい」と考え、中学、高校のレベルが高くて、見学に行ってとても気に入った、洛星中学校を第一志望校にしました。
ぼくが成基学園に入塾したのは、五年生の初めでした。ぼくが四年生のときに、二つ年上の姉が受験をしたので、ぼくも「なんとなく」塾に入った感じでした。塾での勉強は学校よりも難しかったけれど、新しいことを学ぶのがとても楽しかったです。特に算数は、優しくおもしろく、わかりやすい授業をしてくださったY先生のおかげで、好きになることができました。
一方、ぼくが五年生のときに苦労したのは、勉強とサッカーを両立させることです。ぼくは、三年生のときからサッカークラブに所属していて、五年生のときには宇治選抜に選ばれたこともあり、サッカーの活動が多くなっていました。土曜日と日曜日はサッカーに費やす時間が多かったので、塾で出された宿題はその日のうちか、次の日にやるようにしました。限られた時間の中で集中して勉強する力を、このとき身に付けたと思います。
六年生になると、勉強の内容が一段と難しくなり、サッカーは六月の大きな大会を最後に、休部することを決めました。勉強では、五年生のとき習わなかったような新しい内容も加わり、授業についていけなくなることも出てきました。そんなときぼくは、「これ解けなかったら洛星落ちる」と自分を追い込み、宿題を何回もやり直しました。また、自分でやってもなかなか解けない問題は、できるだけ早く先生に質問して、疑問を残さないようにしました。
六月には〈日曜進学教室(日進)〉も始まりましたが、成績が安定せず、〈日進〉第一回から三回の成績でクラス分けをする〈夏期学習合宿(合宿)〉では、下の方のクラスになってしまい、少し焦りを感じました。その〈合宿〉では、自分の苦手なところがはっきりとわかり、その後の家庭での勉強にとても役立ちました。〈日進〉は、第十一回からの〈ウルトラコース〉になると、ぼくの成績はどんどん悪くなりました。ちょっとしたミスの積み重ねで思うように成績がのびず、ぼくは自信を失いかけていました。特に算数では第十八回に〇点をとってしまい、本当にショックでした。そのときは成基学園のことが大嫌いなりました。でも落ちついて考えると、原因は算数の基礎的な考え方をおろそかにしていたことだということに気付き、ぼくは『ラプラス』を徹底的にやり直しました。今考えるとあれは、ぼくがわかった気になっていた算数に危機感を持つための、いい機会だったと思います。
また、赤本も徹底的にやりました。国語と社会は六年分、算数と理科は二十年分の洛星中の過去問を解きました。初めは点数が全然とれなかった過去問も、何度もやることで、点数が安定していきました。それでぼくは少しずつ自信をとりもどすことができました。
入試当日、ぼくは声も出ないほど緊張していました。試験会場へ向かう電車の中でも一言もしゃべらす、自分の心臓がドクン、ドクンと鳴っているのが聞こえました。しかし、一斉激励のときに先生方がいつも通りの感じだったので、安心して試験に臨めました。問題用紙が配られたとき、ぼくは「とにかく出し切る」ということしか考えていませんでした。その強い思いが通じて、洛星中に合格できたことはとてもうれしいです。
これから受験をするみなさんに伝えたいことは二つあります。一つ目は、「絶対にあきらめてはいけない」ということです。〈日進〉〇点、合格判定Cだったぼくでも、努力すれば合格することができたのだから、みなさんには最後まで希望の光を捨てずに、がんばってほしいです。二つ目は、「常に感謝の気持ちを持っていてほしい」ということです。自分がこうやって勉強できるのは、自分のために働いてくれている両親、いつでも自分を支えてくれている人たちのおかげである、ということを忘れずに、常に感謝の気持ちを持っていてください。
最後に、いつもぼくを励まし、勇気づけてくれた父。毎日お弁当を作り、塾に送ってくれた母。自分の勉強を後回しにして、ぼくの勉強に付き合ってくれた姉。ぼくを合格へと導いてくれた成基学園の先生方には、本当に感謝しています。ありがとうございました。
2021年度 - 合格体験記
名前 | タイトル | 所属の教室 |
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間宮 大雅さん | 知求館 |