洛星中学校
合格-2020年度
どんな場面でも失敗しない医者になることです。
僕が医者を目指すようになったのは、幼稚園の時、テレビで医療ドラマを観たことがきっかけです。主人公がどんな病気でも治す姿がカッコいいと思いました。また、三年生の冬には中学受験をしたいと思っていました。そして家族と話し合う中で洛星に興味をもちました。洛星に行くならと、SSSに行くことになりました。洛星に合格し、うれしく思います。どんな場面でも失敗しない医者になるために、勉強をがんばりたいです。
「積み重ね」の力
中学受験を終えた今、四年生で成基学園に入塾してから合格までを振り返ると、大きな出来事が二つありました。一つは洛星中学校を第一志望校として受験を闘い、合格したいと思ったことです。きっかけは五年生の夏に参加した学校見学会での出来事です。学校の入口のガラス扉に素数が描いてありました。その理由が、「昔あわてて外に出ようとした生徒がガラス扉にぶつかり扉を割ってしまったことがあるので、同じことが起きても扉が割れないようにとの思いを込めて、一とその数でしか割れない素数を描いている」とのことでした。そのとき、とてもユニークな発想だと感じ、こんな学校で中高生生活を送りたいと思いました。
もう一つは、宿題の意味に気づいたことです。洛星中を目指すことを決心したものの、五年生のときには宿題をただこなすことだけで精一杯な状態でした。六年生になると、さらに宿題の量が増えましたが、五年生のときの反省を活かし、一つひとつの解法を丁寧に頭に入れたうえで、次の問題で正しく使えるようにと常に考えて宿題に取り組むようにしました。
しかし、第四回の〈日曜進学教室(日進)〉テストのやり直し宿題では、苦手な科目を後回しにしたため、Ⅰ先生にひどく叱られてしまいました。そのとき僕は、宿題は自分にとって一番必要なこと、つまり苦手教科を優先的に取り組まなければならないのだと気が付きました。それからは、やるべきことは何かをしっかりと考えながら毎日の宿題に取り組むようにしました。その成果が出たのか、第六回からの〈日進〉の《ベーシックコース》では、それまでよりスムーズに問題を解くことができました。〈日進〉の《ウルトラコース》が始まると、その問題の難しさに苦戦することもありましたが、あきらめずにそれまで通り丁寧に取り組むようにしました。
このようにして四教科を何とか仕上げ終える頃に前受け受験の日がやってきました。本命である洛星中の試金石となる学校を受験しましたが、算数で失敗し、一、二問の差で不合格となってしまいました。とても悔しく、同時に洛星中の受験日まで一週間程度しかなかったので、あせりと不安で頭が一杯になってしまいました。しかし先生に、「負け犬になるな。」と厳しく言われたことで、抱えていたあせりや不安といった感情が、絶対に合格してやるという気持ちに変わりました。残りの一週間は、洛星中特有の国語の文章の流れを理解するために、問題の余白を使ったまとめ作業をしたり、算数では解ける問題はミスなく確実に正解するようにしたりしました。
いよいよ、洛星中の入試本番日がやってきました。はじめは少し緊張していましたが、激励会で同じ教室の仲間と話をすると緊張が解け、いつも通りリラックスして試験を受けることができました。しかし、試験が始まり最初の科目である理科の問題を開いたとき、全体を見て解ける問題から取り組もうとしたものの、最初の問題の意図が全く理解できず、あせりのあまり五分ほど手が動かなくなってしまいました。そのあせりはそれまでやってきたことを思い出すと消えていき、何とか冷静になって闘える状態に戻すことができ、他の問題から解いていくと、最初の問題も意図を理解でき、スムーズに解くことができました。続く三科目も、自分のペースでしっかりと解くことができました。その後受験した他校の試験では、洛星中が合格しているのかどうか不安で、少し集中できていなかったように思います。洛星中の合格発表の時間には他校の受験があったため、遅れて見に行きました。夜も遅く、学校の門も半分閉じている状態でした。掲示板で自分の番号を見つけたときは、とてもうれしかったです。偶然にもそのとき、洛星の副校長先生が校舎から出てこられたので、合格を伝えると、「おめでとう。春からよろしくね。」と言って握手をしてくださいました。合格に加えて、思いもよらないサプライズで喜びも倍増でした。その後、塾に合格の報告を電話ですると、先生方が、「おめでとう。」と言ってくださいました。そのとき、自分の合格は自分の力だけではなく、塾の先生方や両親など周りの人たちの支えがあったからだと改めて実感しました。同時に、今回の受験という経験を通して、これから自分の志に向けてあきらめずに努力していきたいと思えるようになりました。
これから受験を経験するみなさんに伝えたいことがあります。途中、どんなに辛いことがあっても、最後まで絶対にあきらめずに、自分を信じて、全力で入試の解答用紙にそれまでの自分の努力を表現してください。
僕は今回の受験で「あきらめない」ということを学びました。ここで学んだ「あきらめない」という学びによって、「どんな場面でも失敗しない医者になる」という志を達成したいと思います。
2021年度 - 合格体験記
名前 | タイトル | 所属の教室 |
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間宮 大雅さん | 知求館 |