京都市立堀川高等学校
(探究学科群)
合格-2017年度
大学の先生になって学問を研究し、研究の成果をもとに、より良い社会を築く方法を人々に伝えることです。
私の父は大学の先生で、父が仕事をする姿をいつも近くで見てきました。学びを怠ることなく、常に成長し続ける父に憧れ、私もそうでありたいと強く思っています。大学の先生になるためには、学校の勉強はもちろんのこと、自分から多くのことに興味を持つ姿勢が必要です。そこで私は、日頃から問題意識をもって物事に取り組むとともに、本や新聞などから知識を吸収し、それをもとにさまざまなことを考える習慣をつけようと思っています。
ようやく一歩
私は幼いころから身体が弱く、よく体調を崩します。特に病気というわけではないのですが、頻繁に熱を出して寝込んでしまうのです。そのため、学校や習い事も休みがちで、やりたいことも満足にできないことが多かったです。
そんな中、私は中高一貫の公立中学校を受験しようと決めました。合格すれば高校受験の必要がなくなるため、地元の中学校に行くよりは勉強が楽だろうと考えたからです。また、ちょうどその頃家の近くに成基学園京大北教室が新設されました。近所であれば体の弱い私でも通えるだろうと思い、成基学園に入塾しました。小学六年生の春のことです。
こうして塾通いを始めたはいいものの、身体の調子は相変わらずでした。勉強は好きでしたが、身体がついていかず、模試の合格判定はいつも最低ランクでした。
状況は良くならないまま、あれよあれよという間に、入試がやってきました。結果はもちろん惨敗。納得がいくまでがんばることができなかった悔しさと、両親への申し訳なさでいっぱいでした。そして、この日感じた悔恨の思いは、中学校三年間、常に頭に残っていました。
地元の中学校に進学してからも、体調はさほど改善しませんでした。しかし中学受験をきっかけに、私の考えは大きく変わりました。「もう、あんな後悔はしたくない。できることには限りがあるけれども、多くのことに挑戦し、それらを最後までやり切って成長したい。そして、自分の行きたい学校に今度こそ合格したい。」そういう強い思いから、積極性が増し、勉強へのやる気もぐんと高まりました。
そして、一年生の夏休み。私は京都市立 堀川高等学校の学校説明会へ行きました。中学校の担任の先生が、「有馬さんに合ってそうな学校」だと紹介してくださったのです。説明会で受けた衝撃は忘れられません。生徒主体の自由な校風と、生き生きと活動される先輩方の姿に憧れ、私もあの中に混ざって学校生活を送りたいと強く思いました。
といっても、やはり身体への負担が大きいため、一、二年生の間は苦手教科対策に絞った形で通塾ペースを減らしました。問題が難しくて半泣きになりながら解いたこともありましたが、確実に力をつけることができたと思います。
三年生になって、本格的に受験勉強を始めました。ほぼ毎日塾に通う生活は大変で、塾を休んでしまうことも度々ありました。思うように勉強ができず、自暴自棄になることもありました。そういう状況を抱えながらも、授業についていくことができ、模試でも良い成績を取り続けることができたのは、先生方が支えてくださったおかげです。本当に感謝しています。また、友だちの存在もとても大きかったです。冗談を言って笑ったり、勉強を教え合ったり、みんなと過ごした日々はかけがえのない宝物です。
さらに、〈夏期学習合宿(合宿)〉や〈日曜進学教室(日進)〉では、他教室のライバルたちとも出会うことができました。同じ目標に向かって切磋琢磨してがんばることができ、本当に充実していました。自分の苦手を発見する上でも役に立ちましたし、何より、勉強がとても楽しかったのです。
年が明けてから体調が大きく悪化したのですが、入試にはベストコンディションで臨むことができました。中学受験のときとは違い、本気で勉強することができたため、結果に対する不安はありませんでした。当日は、どんな問題が出されるのか楽しみで仕方がなかったです。私たちが解いた問題が赤本に載って、それを後輩たちが、私たちと同じように「難しいなあ……」「あれ、この年の問題は簡単やん」などと言いながら解くのだろうなと思うと、無性に嬉しかったのです。なぜ嬉しく感じたのか今はわかりませんが、いつかわかる日が来るでしょうか。
ともかく無事に合格することができて、三年間抱えてきた思いも晴れました。少しは自分の成長を感じることができて良かったです。先生方や友だちの支えがなかったら、絶対に達成できない目標でした。本当にありがとうございました。成基学園で過ごした四年間を私は決して忘れません。
憧れの高校にせっかく入学できるのですから、身体をいたわりつつも、さらなる高みを目指して努力します。たとえ辛いことがあったとしても、初心を忘れずに最後までやり切りたいと思います。
がんばって書いたのですが、この文章が後輩のみなさんの参考になるのかどうか、私には自信がありません。しかし一つだけ、お伝えしたいことがあります。
努力しても合格できるとは限らないのが受験です。ですが、たとえ合格できなかったとしても、あなたが積み重ねてきた努力は決して無駄にはなりません。その努力は、あなたの人間性をより高めてくれるでしょう。
どうか前向きにがんばってください。
2016年度 - 合格体験記
名前 | タイトル | 所属の教室 |
---|---|---|
K・Uさん | 桂教室 | |
M・Oさん | 知求館 | |
Y・Kさん | 松井山手教室 | |
T・Sさん | 知求館ギャラクシー | |
S・Mさん | 御所南教室 | |
Y・Mさん | 宇治教室 |
2014年度 - 合格体験記
名前 | タイトル | 所属の教室 |
---|---|---|
O・Kさん | 知求館 | |
S・Tさん | コスモ | |
N・Rさん | 四条西院教室 | |
F・Dさん | 京大北教室 | |
M・Mさん | 松井山手教室 | |
M・Sさん | 知求館ギャラクシー |