京都市立堀川高等学校 | 井の中の蛙 【高校受験-合格体験記】|成基学園-受験指導と志共有の学習塾

京都市立堀川高等学校
(探究学科群)
合格-2021年度

わたしの志は、

世界の人々が創作物など、自分のアイデアを表現しやすくするために、ソフトを作って支援することです。

普段生活しているなかで、創作物を見る機会はたくさんあっても、創る機会は少ないと感じ、自分のプログラミングスキルを活かせるのではと思いました。今まで使ったソフトは、痒いところに手が届かないものが多く、そこをカバーできれば、創作のハードルが低くなるに違いありません。たくさんの人と関わり、多面的な見方と豊かな発想で、「使う人」の側に添ったソフトについて考えていきたいです。

井の中の蛙

僕は、中学三年生の夏休み頃に成基学園に入塾しました。それまで、学校の成績は上の方にいました。しかし、全国統一中学生テストの結果を見て、自分だけの力では志望校の合格は厳しいと思いました。そのときの面談で、N先生と出会いました。そして、成基学園なら志望校合格に近づけると思い、入ることを決めました。

体験で授業を受けたとき、周りの人は集中して取り組んでいて、みんな勉強に前向きになっていると思いました。授業では、知らなかったことや気づかなかったこととたくさん出会い、毎回それを楽しみにしていたので、部活動の大会などで授業を休まざるを得なかったときは、とても残念に思いました。

学校で上の方にいた僕が現実をつきつけられた、いや、僕に現実を気づかせてくれたものは二つあり、一つは〈日曜進学教室(日進)〉です。

〈日進〉は全てのテストと解説が終わった後にランキングが貼り出されます。一回目の〈日進〉の点数は悪く、特に国語は悲惨なものでした。ランキング一位には、ほぼ全てFくんがいました。Fくんは後述する〈直前特訓〉で一緒の教室でしたが、毎回二位と大きく差をつけていて、いつか抜かしたいと思いました。そのために、結果に振り回されないように、「次、高い点数を取ろう」と、さっと気持ちを切り換えました。最初は点数の浮き沈みが大きかったけれど、終盤の〈日進〉は、安定して高得点を取れるようになり、良いときは三百人くらいの中で上位五パーセントに入ることもありました。〈日進〉で幅広い種類の問題を解き、自分の足りないところをしっかり把握したので、そこを重点的に復習することで、苦手をなくしていき、凡ミスも限りなくゼロに近づけることができました。

もう一つは〈直前特訓〉です。会場になった教室で、〈日進〉で上位にいた人たちと初めて会いました。授業中の雰囲気は、まるで学校の上位層をかき集めたような、それすらをも超える何とも言い難いものでした。数学四点で受かった人がいた、合格者平均が五〇点中一〇点台だった年があった、というような志望校の恐ろしい逸話を聞きながらも、計算テクニック、対比、歴史のつながりなど、吸収できるものは全て吸収しました。

これら二つを通して、自分は学校でだけ上位だった、と井の中の蛙であることを自覚し、上位層の中でも上位になれるよう尽力しました。

ですが、どれだけ対策しても本番が近づいてくると、少し不安になりました。そんなとき、過去問を解いていると、マラソンの話について、「私たちは周りの世界を自らの心の目を通して見ている。心の目を通すと距離に対する気持ちが変わる」とありました(京都市立 堀川高等学校二〇一六英語検査一より、自己和訳)。これを読んで、自分に当てはめて考え、堀川高校がゴールではない、あくまでソフトウェア開発の夢を叶えるための中継点に過ぎないと自分に言いきかせて、気持ちを楽にしました。併願受験高校で、上の学科に不合格で、下に回されたことを知って少し落ち込みましたが、やっと堀川高校の勉強に専念できるとポジティブに捉え、勉強をがんばりました。そのとき、睡眠時間は必ず確保しました。堀川高校の入試前日、もう一つの併願校に受かり、さらに自信をつけ、本番を迎えました。

僕がここまでがんばれた理由の一つに、N先生と家族の存在があります。N先生は、僕の直すべきところを先生のなかでも特にはっきり指摘してくださり、自分の短所をしっかり直すことができました。家族は、送迎、昼食と夜食の弁当など、数多くのサポートをしてくれました。合格した後、周りの人の支えによって自分が在ることを改めて自覚したので、今度は周りの人を自分がサポートする番だと思います。

受験を控える人たちへ、これだけは伝えたいです。それは、「日常」です。普段の生活態度、物の扱いなどは受験に関わっていると思います。ドアを思いっきり閉めたり、物を雑に扱ったりなど、適当な生活を送っていると、受験も適当になり、成果は残せないでしょう。かく言う自分も昔はそのようなことをしていたため、何もかも中途半端になっていました。勉強ももちろん大事ですが、普段気にしないものを考えてみると、成功につながるヒントがあるかもしれません。

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