京都市立堀川高等学校 | 不安と闘い続けた一年【高校受験-合格体験記】|成基学園-受験指導と志共有の学習塾

京都市立堀川高等学校
(探究学科群)
合格-2024年度

わたしの志は、

共働して課題解決を目指す社会を実現するため、主体的にアクションをしかけて他者を導く機械工学のリーダーになることです。

僕はこれまで他人に言われたことしかできず、他人と関わることに対しては消極的でした。ですが、社会の課題を1人で解決することはできません。他人との協力が不可欠になります。なので、協調性や課題解決と他人との関わりへの積極性、コミュニケーション力を身に付けるための目標としてこの志を立てました。この志に向けて、これから学校行事のような他人と協力することに自ら進んで取り組んでいきます。

不安と闘い続けた一年

僕が成基学園に入塾したのは小学6年生の春です。勉強し始めた頃は何をすべきなのか分からず、宿題のみを行っていました。そのため、途中で成績は上がらなくなり、勉強方法が分かったときには、合格を諦めていました。中学受験の結果は不合格でした。自ら望んで入塾したのに途中で諦めた自分の情けなさや両親への申し訳なさ、諦めなければ受かったのではないかという悔しさを感じたまま地元の中学校へ入学しました。中学1年生の間に、合格できたときに自信を持てると考えて京都市立堀川高校を第一志望に決めました。しかし、2年間は、部活動が大変なことを言い訳にして、宿題以外の勉強はしていませんでした。

英語の先生に「夏休みからは皆が部活動を引退して本格的に受験勉強を始めるから差が埋まりにくい」と言われて、3年生の春からは塾へ行って自習をするようになりました。そして、塾のような集中できる環境でならやる気の有無に関係なく勉強できることが分かりました。

夏期講習では朝から夕方まで授業があり、残りの時間は次の授業の予習課題や復習に使っていました。この夏休みを乗り越えた経験は大きな達成感に繋がりました。しかし、お盆特訓では、自分が解けなかった得意教科である数学の問題を同じクラスの多くの人が解けていて、焦りを感じたことを覚えています。この経験は同じレベルの人達が集まったからこそできたものだと思います。おかげで、日曜進学教室(日進)の順位で勝つことを目標に勉強できました。

9月からは日進が始まりました。最初の頃は英語と国語が足を引っ張っていました。苦手な教科の復習には時間がかかりますし、結果が芳しくないときは落ち込んだり不安になったりします。それでも次は解けるように間違った問題を復習し、記述の問題では添削とやり直しを繰り返しました。記述の問題を時間内に書いて点数をもらえたときや、復習した問題の類題が解けたときには、自分の成長を感じることができました。

冬期講習が始まった頃から入試日が徐々に近づくのを強く意識し始めました。問題を解けなかったときに焦りや不安を強く感じるようになりました。集中して勉強に取り組めなかったことも多々ありました。さらに、最後の日進で過去最低順位になり、過去問の点数も思うように取れず自信を喪失し、中学受験のときのように諦める気持ちが生まれてきました。勉強に手が付かなくなった僕は英語の先生に「このままで合格できるのでしょうか」と不安を打ち明けました。先生に「最後の結果が悪かっただけで、それまでに良い結果を出しているから自信を持っていい」と言われて、少し前向きになりました。また、「中学受験のときのように、途中で諦めて後悔したくない」と思って、目の前の一問一問を解き続けました。先生の励ましと中学受験の経験がなければ立ち直れていなかったと思います。

今振り返ると、1月の下旬からはずっと不安を感じている状態でした。英語や国語などの苦手な科目のことや不合格になったときのことを考えたり、もっと勉強すべきだったと後悔したりしていました。そんなことを考えて自習室で座っているだけの日もありました。そんなとき、英語の先生が「入試は5教科だから他の教科で補える」言ってくれました。不安は全て拭いきれませんでしたが、この言葉のおかげで直前まで踏んばれました。国語では、「直前まで点数を上げられる」という先生の言葉を信じて、小論文や記述の添削とやり直しを前日まで詰め込みました。

入試当日では緊張に耐えられなくなり、学校へ激励に来てくれた先生方の前でしゃがみ込んでしまいました。先生方の激励によって試験に挑む勇気を持てました。1限目の英語は過去問よりずっと難しく感じました。皆もできていないと思ってましたが、休憩時間に他の受験者が楽しげに話すのを聞いて、苦手な教科とは言え心配になりました。ここで入試は五教科だという先生の言葉をもう一度思い出して、次で挽回しようという思いで2限目の教科に臨みました。ですが、できなかった分を取り返した感覚は最後まで無く、できていないのは自分だけなのではないかと思ってしまいました。

合格発表の日は、不合格への不安と合格への望みを抱えたまま堀川高校まで行きました。結果は合格でした。支えてくれた家族と成基学園の先生方に恩返しができて嬉しく思いました。また、最後まで諦めなかったことで中学受験のときの自分より成長できたと実感しました。

皆さんも努力しても思うような結果が出なかったことがあると思います。自信を失い、自分ができないことばかりを意識してしまいます。ですが、そんなときこそ自分が積み上げてきた努力を信じ、前を向いてください。今までのことを悔やむのではなく、今できることを精一杯やれば合格が待っています。

保護者からのコメント

保護者名 長谷川 敦子

突然中学受験がしたいと言い出し、慌てて入塾しました。状況は厳しいとおもいましたが、チャレンジしたいと言うので、応援することにしました。付いていくのに必死で大変な毎日だったと思います。中学生になり、早々に目標は堀川探究と決めていました。堀川で探究がやりたいと強く希望していましたので、必ず合格して欲しい!していますように!と毎日祈りながら合格発表の日までを過ごしました。合格者番号の掲示から、息子の受験番号を見つけた時は、本当に嬉しかったです。
この4年間で、悔しさも、頑張って合格出来た喜びも経験できました。この経験を自信にして、やりたかった探究活動を含め、思い切り楽しんで、充実した高校生活を送って欲しいと思います。そしてまた3年後には、目指す大学に合格出来るよう、頑張って欲しいと思います。
合格本当におめでとう!!

担任からのコメント

貫太君、第一志望校合格おめでとうございます。1年前に会った頃のことをよく覚えています。私が担当する数学が得意科目であることがすぐにわかりました。教えられた通りではなく、自分が納得いく考え方でとことん問題に取り組む頑固な学習姿勢は貫太君特有のものでした。その考える力のおかげで、数学と理科の成績ははじめから抜群でしたが、一方で、国語や英語の学習は柔軟に進めることができずに、大いに悩んでいましたね。それでも、何度も先生たちへの質問を続けて、納得がいくまで突きつめようとするその姿は本当に頼もしいものでした。毎日いちばん最後まで教室に残って勉強する努力を、1年間途切れることなく続けたことに心から拍手を送ります。そして、そんなストイックな受験勉強の中でも、仲間とのふれあいを大切にして、人間的にも大きく成長してくれたことを大変嬉しく思います。大人になった「かんちゃん」に会える日がとても楽しみです。

渡邊 寿郎

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