京都市立堀川高等学校 | あの日からの三年間 【高校受験-合格体験記】|成基学園-受験指導と志共有の学習塾

京都市立堀川高等学校
(探究学科群)
合格-2019年度

わたしの志は、

日本だけでなく世界中で自然との共生を考え、社会を発展させる土木建築者になることです。

アフリカやアジアでは公共インフラが整備されておらず、学校に行けない子どもが多くいる発展途上国があります。僕は多くの先進国のように、発展の過程で自然を失うということを、発展途上国にはしてほしくないと思います。だから僕は自然との共生を大事にしつつ、公共インフラの整備をしたいです。そして、多くの子どもたちが豊かな自然の中で学校に通うことができ、これからの世の中を明るくしていくことができればいいと思います。

あの日からの三年間

僕が小学生だった頃、学校の成績は上位だったので頭が良い方だと思っていた。そこで、進学校である京都市立 西京高等学校附属中学校を受検することを決め、小学五年生の四月から成基学園に通い始めた。二年間ある程度の勉強はしたが、合格発表日に僕の受検番号の「81」は掲示されなかった。このとき初めて、自分はそれほど頭が良くないのだと痛感した。

中学生になってからも成基学園に通った。僕は、山科教室の中では上位層だったが、〈中二英数合宿〉で出会ったSSクラスの生徒は、それ以上に頭が良かった。非常に悔しい思いをしたので、それ以降、より真剣に勉強するようになった。中二の後半に入り、僕の勉強のギアを一つ上げた出来事があった。それは、僕が特待生に選ばれたことだ。前々から特待生制度を知っていたし、「選ばれる人ってすごいな」と思っていた。だから、僕も周りからそういうふうに見られるだろうと思ったし、心の中に自覚が生まれた。その頃からわからないことは先生に質問するようになった。しかし、質問していたのは自分の好きな数学と理科だけで、苦手な国語は放置していた。

中三になって、Sクラスが二つに分かれた。僕は上のSSクラスになり、自習室を多く利用するようになった。僕はSSクラスのすごさを知っていたし、負けないようにした。その甲斐あって、〈夏期学習合宿(合宿)〉では最上位の一組に選ばれた。一組の授業は速く、ついて行くのがしんどかった。でも僕と同じように、しんどいながらもかんばっている人も多かったので、心が折れることはなかったし、少し上のレベルの人と友達になって話をすることで、得られることも多かったと思う。しかし、中間テストでは順位が下がった。最終日テストでは最初は自分より下にいた人が上位に入り、悔しい思いをした。現実はそんなに甘いものではなかったのだ。山科教室に戻ってから先生と一緒に復習し、自分の頭に定着させた。

中三の後期には〈日曜進学教室(日進)〉が始まった。〈日進〉は毎週のようにあり、その日の内に〈合宿〉で同じクラスだった人たちの順位も見ることができ、とても刺激になった。目標は、毎週総合ランキングでトップ一〇に入ること。序盤は問題も易しく、トップ一〇に入ることが多かった。しかし、回数を重ねていくうちにどうしても点数が上がらず、上位の人との点差が大きく開いた。どうしようと思い分析すると、数学の凡ミスも原因の一つだったが、それ以上に国語が足を引っ張っていることがわかった。今まで放置し続けていた国語にやられたのだ。「何か対策を取らなければ」そう思い、僕は「凡ミス」という言葉を使うことをやめた。ミスはミス。「ここを凡ミスで落としていなかったら、成基全体で一位だったのに」などの「たられば」は無駄だ。そう心に刻んだ。国語は、文法や知識の問題で点を落とさないように心がけ、記述では部分点をもらえるような解答を心がけた。すると少しずつ得点も上がり、一位を取れることも多くなった。僕は大きな自信をつかむことができた。受験を終えた今となって、苦手は早くからなくしておく方が良いと気付いた。だからこれから受験する人には苦手から逃げずに向きあうことをおすすめする。

冬になり、特訓シーズンに入った。〈日進〉のおかげで席は成績順で一組の一番。そこに座っていると周りからの視線が気になるようになり、不安やプレッシャーを感じた。

光陰矢の如し、その言葉の通り時間はあっという間にすぎ、受験シーズンがやってきた。立命館守山高等学校、東大寺学園高等学校、洛南高等学校、大谷高等学校と、私学はあまり緊張せずに受けることができ、無事合格することができた。二月十五日、とうとうこの日になった。たくさんの先生方の『あいつなら受かるやろ』。その雰囲気が怖かった。試験当日、国語科のT先生は「エース登場。」と、英語科のO先生は、「東大寺受かったから大丈夫。」と声をかけてくださった。信頼されていると思ったのと同時に、落ちたときにはどう思われるのだろうと思い、少し緊張した。僕は数学を得意としていたが、その数学があまりにもできなかったので心が折れそうになった。しかし、心が折れることがなかったのは部活で鍛えられた精神力、そして、心底にあった自信だったのかもしれない。

合格発表当日、京都市立 堀川高等学校まで歩いている間に、五年前の西京高附中での記憶が何度もフラッシュバックした。ドキドキしながら校門をくぐると、O先生が合格していたことを伝えてくださった。初めは信じられなかったが、掲示板を見ると確かに僕の番号があった。合格していたうれしさも当然大きかったが、プレッシャーから解放された安心感の方が大きかった。今まで支えてくれた家族、おじいちゃん、おばあちゃん、学校の先生、成基の先生には感謝してもしきれないし、先生方の期待に応えられて良かったと思う。

これからが本当の勝負だと思うし、「すべてのことに全力で」をモットーに、何事もがんばっていきたい。

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