京都市立堀川高等学校
(探究学科群)
合格-2020年度
AIを活用した製品・サービスの開発に携わり、自らの知恵と発想で世界中の人々に夢を与えることです。
僕は四歳のとき、「某ネコ型ロボットD」がポケットから取り出す道具の不思議さに魅了されました。そして、自分も彼のように人々に夢を与えたいと考えるようになり、この志を立てました。新たな製品・サービスの開発には、AI以外の分野を専門とする人々との情報共有が不可欠です。そのため高校では、話す力・聞く力を中心にコミュニケーション能力を身につけていきたいと考えています。
挑戦
二年生の秋、僕は初めて京都市立 堀川高等学校を訪れました。そこでは、生徒一人一人が主体的に行動し、心から楽しんでいるように思えました。このときの感触が、志望校決定の決め手となりました。僕は、三年生の春休みに成基学園に入塾しました。そのときの絶望感は、今でもありありと思い出すことができます。それまで勉強習慣の無かった僕と、コツコツ努力を続けてきた周囲の仲間との間には大きな差が生まれていました。このままでは合格できないことは明らかでした。ここから僕の挑戦が始まりました。
一年間の受験勉強で、僕を大きく変えたものの一つが〈夏期学習合宿(合宿)〉です。〈合宿〉では、高く明確な志を持ち、一心不乱に努力する仲間に出会うことができました。また、受験当日にライバルとなる人たちのレベルの高さを肌で感じ、刺激を受けました。
〈合宿〉の意味。それは、限界まで自分を追い込んで勉強することで、自分に足りていないものをあぶり出すことだと思います。僕に足りていなかったものは、「計画性」でした。〈合宿〉では、限られた自習時間の中で計画的に復習しなければなりません。普段になく時間的に追い詰められたことで、自分には「計画性」が足りていないことに気付くことができたのです。〈合宿〉で得たこの教訓は、現在でも僕を支え続けています。
〈日曜進学教室(日進)〉が始まりました。僕は〈日進〉の復習に加え、週に二つ、自主的に英語の長文を解きました。また、「朝の日課」を作り、決まった課題を毎朝欠かさずに行いました。具体的には、漢字・英単語を覚え、〈日進〉の英作文を音読し、歴史・公民の資料集や地図帳を読みました。このおかげか、〈日進〉の順位も少しずつ上がり、二〇位台をキープできるようになりました。
一方、課題もありました。それは数学の点数の低さです。AI関連の職業を志す僕にとって、数学の改善は大きな課題でした。危機感を覚えた僕は、二つのことを始めました。一つは、解くことができなかったあらゆる問題を一問ずつ切り取って袋に入れ、その中から一日五問取り出して解き、解けた問題と解けなかった問題を仕分けていくという勉強法です。これを行うことで、もれなく復習することができました。また、解ける問題が増えていくのが視覚的にわかるので、モチベーションを保つことにもつながりました。もう一つは、H先生に教えていただいた「目で解く」という勉強法です。これは、前に解いたことのある問題を見て、解法を思い浮かべるというものです。これを行うことで、多くの問題を短時間で復習することができました。これらの勉強法に支えられて数学の点数も伸び、終盤の〈日進〉では、総合一〇位台に入れるようになりました。
一月になり、赤本を本格的に解き始めました。できるだけ丸一日時間を確保し、試験当日と同じ時間割で赤本を解きました。そうすることで、当日には平常心で試験に臨むことができました。
僕が勉強する上で大切にしていたことは、目標設定です。勉強しなければならないとわかっていても、やる気が出ないこともありました。僕の場合、その原因は、「ゴールが見えないから」でした。例えば、距離のわからないマラソンを走るのは、とても辛いことです。入試が迫り、不安が高まってくると、「勉強すればするほどいい」と思ってしまいがちですが、そんなときにこそ「ゴール」を作ってみてください。僕は、「今日は日進の復習と赤本一年分の復習をしたら遊びに行く」というふうに、目標設定をしてから勉強していました。そうすることで、集中して、楽しみながら勉強することができました。勉強が辛くなってしまった人は参考にしてみてください。
受験を控えるみなさんに伝えたいことが二つあります。一つは、感情を大切にして欲しいということです。〈日進〉の順位が下がって「悔しい」、問題の解法が「知りたい」などの感情です。これらの感情が心に芽生えたとき、それがみなさんの飛躍のチャンスだと思います。感情が新鮮なうちに、行動計画を立ててください。感情は大きな飛躍を生みます。もう一つは、遊び、部活動、委員会活動などを全力で楽しんで欲しいということです。それらによって得られる充実感、達成感は、日々の生活を鮮やかにするだけでなく、受験勉強の原動力となります。
最後になりましたが、支えてくれた全ての人々、自分の置かれた環境には心から感謝しています。いつの日か、掲げた志を達成し、恩返しをします。
2016年度 - 合格体験記
名前 | タイトル | 所属の教室 |
---|---|---|
K・Uさん | 桂教室 | |
M・Oさん | 知求館 | |
Y・Kさん | 松井山手教室 | |
T・Sさん | 知求館ギャラクシー | |
S・Mさん | 御所南教室 | |
Y・Mさん | 宇治教室 |
2014年度 - 合格体験記
名前 | タイトル | 所属の教室 |
---|---|---|
O・Kさん | 知求館 | |
S・Tさん | コスモ | |
N・Rさん | 四条西院教室 | |
F・Dさん | 京大北教室 | |
M・Mさん | 松井山手教室 | |
M・Sさん | 知求館ギャラクシー |