京都市立堀川高等学校 | 憧憬(しょうけい)【高校受験-合格体験記】|成基学園-受験指導と志共有の学習塾

京都市立堀川高等学校
(探究学科群)
合格-2014年度

憧憬(しょうけい)

忘れもしない、二月二十四日の京都市立 堀川高等学校の合格発表日。不安でたまらなかったが、掲示板に刻まれた自分の番号を見たとき、その不安は安堵に変わった。「全部終わったんだ」と、何だか枷かせがとれたような気持ちに包まれた。 僕がこの合格を掴み取ることができたのは、家族や友人、支えてくれた多くの人たちがいたからだと思う。そして何より、目標に対する並々ならぬ憧れがあったからだと思う。

堀川高校の名を知ったのは、まだ小学生の頃だった。そこに通う兄の影響もあってか、堀川高校に興味を持つようになっていった。いつしかそれが憧れに変わり、中学一年生になった。
もちろん迷うことなく第一志望校としたが、当時、家では宿題以外の学習はしておらず、模擬試験での合格判定はDやEばかりだった。到底、堀川高校に合格できる成績ではなかった。しかし、何の危機感も持たず二年生になっていた。毎日のように聞かされる「予習」・「復習」の声。そのような環境下においても僕の勉強スタイルは変わらず、気が付けば三年生になっていた。

三年生になってからは、周りが今までとは違って見えた。勉強に対して中途半端な気持ちでいるのは、自分一人だけのように思えた。それからは必死になって授業を受けた。しかし、周りとの差を縮めることは容易ではなく、結局夏休み前まで納得のいく結果を残すことはできなかった。

そんな僕を変えてくれたのは、〈中3夏期学習合宿(夏期合宿)〉だった。石川会場に参加したが、模擬試験で結果が残せていなかったからだろう、クラスは最も下のクラスだった。しかし、このクラスで良かったと今では思う。なぜなら、石川会場に来られなかった人には負けられない気持ち、自分より上の成績の人を追い抜こうという気持ちが芽生えたからだ。授業の進度は尋常ではなく、板書を書き写すのが精一杯のときもあったが、自習のときみんなが集中しているのを見て、「今、変わるしかない。」と感じた。
〈夏期合宿〉では、生活も日常とはかけ離れていた。でも、そんな生活も慣れてくると、苦ではあったが楽しかった。この〈夏期合宿〉で、「勉強に対する正しい姿勢」を学ぶことができた。

九月からは〈日曜進学教室(日進)〉が始まった。問題が難しく、解答用紙には毎回のように空白があった。しかし、得意な英語だけは、いつも僕を助けてくれた。ところが数学や理科では、なかなか点がとれず焦った。すべきことがあり過ぎて、どこから手をつけていいか分からなかったが、ただひたすら復習をした。難問でも回を重ねるごとに、少しずつだが対応できるようになっていった。受験校の赤本は十月くらいから始めた。しかし、なかなか思うようには点がとれなかった。

時の流れはとても速く、年が明け、〈正月特訓〉が始まった。このときも、授業の進度は凄まじかった。正直、ついていけないこともあったが、最上位クラスにいられたことが唯一の励みだった。苦しい三日間だったが、さらに自分を奮い立たせてくれるように思え、やり抜くことができた。その次の〈直前特訓〉も、この調子で終えた。

二月に入り、体調を崩さないように過ごしていると、とうとう最初の受験校である立命館守山高等学校の入試日を迎えた。〈日進〉などで試験に慣れていたおかげか、受験という感覚は全くなく、国語で焦る場面もあったが無事合格することができた。人生初の合格は言葉にできない嬉しさだった。
次は、洛南高等学校を受験した。一つ合格を手にして舞い上がっていたのか、合格発表の掲示板に僕の番号はなかった。悲しみより、悔しさより、隣にいる合格者封筒を持った人と自分との大きな壁を知った。いろいろなことが頭を過ぎったが、家に帰るとそれは拭い切れ、本命に向けて最後の学習に取り組んだ。そして迎えた入試当日、全力を出し切った。結果は合格だった。涙が出そうになるほど嬉しかった。

高校受験を経験して、英語が得意だということに気付き、将来は英語を使って社会に貢献しようと思った。教師や通訳など、さまざまな英語を使う仕事があるが、人のためになれる、そして自分に向いている職業を見つけられるように、これからの三年間、またその先へとがんばっていきたいと思う。

目標に向かって努力し続けることは簡単ではないし、苦しい。もしかすると、努力を諦めたくなるかもしれない。努力が嫌になるかもしれない。努力を妨げる誘惑があるかもしれない。でも努力は続けなければならない。これからの成績は、これからの努力次第で何とでもできる。その可能性を信じて僕はがんばってきたし、後輩にもがんばってほしい。

僕は六年間成基学園に通い、いろんなことを経験した。楽しかったことも苦しかったことも、全てが大切な思い出だ。
最後に家族、友人、先生、支えてくれた多くの人たち、たくさん迷惑をかけたけれど、僕は変わることができた。
本当にありがとう。

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