京都市立西京高等学校附属中学校
合格-2023年度
病気で苦しんでいる人を1人でも減らすために、研究者になって開発した薬で人を助けることです。
薬が開発されていない病気で苦しむ人の話をテレビで見ました。私はそのような人は世界にたくさんいて、薬があれば助けることができると考え、この志を持つようになりました。4年生から通っていた塾でたくさんの努力をし、第一志望校に合格することができたことは志への一歩になったと思います。中学校でも志を忘れず、様々なことに挑戦していきたいです。
努力から勝ち取った合格
「こんにちは!」
これは私が成基学園に入塾し、中学受験という道を選んだきっかけの1つです。私は4年生になる少し前に他塾の先生方が学校の前で配っているチラシを見て、初めて「塾」という場所を知り、塾について興味を持つようになりました。成基学園の入塾テストの日、扉を開けると冒頭のように先生方が笑顔で出迎えてくださり「ここなら楽しく勉強を頑張れそう」と思いました。集団塾なら自分のペースではなく周りのペースで進んでいくため、周りに負けないように勉強を頑張れるとも考えていました。自分から塾に行きたいと思ったので入塾した時から苦痛に感じたことはなく、むしろ楽しかったです。
しかし、5年生から課題が一気に増え、周りも本格的に中学受験と向き合うようになりました。そこで私が志望したのは京都市立西京高等学校附属中学校です。自分の志を実現するためのカリキュラムがたくさんあるのが志望理由です。私は西京高附中に合格するためにたくさん勉強しました。初めて受けた京都府立公立中高一貫校模試ではA判定を取りました。成基オープンテストや6年生から始まった日曜進学教室〈日進〉でも安定した成績が取れていたため、ずっと最上位クラスで授業を受けることができました。しかし、その後の京都府公立中高一貫校模試では同じような成績が取れないことがありました。そのため、京都府公立中高一貫校のような問題に苦手意識を持つようになりました。
私は、西京高附中以外の受験は考えていなかったため、宿題以外に西京高附中に特化した勉強を始めました。作文では、150字以上200字以内の字数の問題を50問ぐらい解きました。算数では、M先生に頂いた対策プリントを毎週解きました。一番受けてよかった講座は〈志望校別特訓〉です。同じ志望校の人の中での自分の位置が分かり、共に高め合っていけます。この特訓では最上位クラスであったため、自分への自信にもつながりました。そのおかげか〈西京模試〉の第1回では総合で全体2位のA判定を取ることができました。また、過去問でも点数を少しずつ取れるようになりました。合格点にとどいていない時はたくさん復習をし、3周しました。
そして入試まで最後の西京模試ではC判定。この結果を見た時は、ここまできたらやるしかないと勉強に励みました。12月からは、面接の練習を始めました。週に2回、両親に面接官となってもらい出入りする時の所作や話し方、話す内容などを練習しました。塾の面接の練習の時にS先生が、
「一番上手。」
と言ってくださり自信がつきました。入試直前は「体調管理」と「1点を落とさない勉強」を心がけました。社会・理科の知識単元や慣用句、ことわざ、漢字はすべて見直しました。
入塾してから3年間、私にできることはすべてやり切ったと思います。
そしてむかえた入試当日。なぜかあまり緊張しませんでした。「適正をみる検査Ⅱ」が自分にとっては全くできず、落ちたと思いました。適性をみる検査Ⅱ以外はいつも通りにできました。入試が終わっても合否が気になり、4日間ソワソワしていました。合格発表の日、一番に自分の受付番号が目に入りました。嬉しくて涙が止まりませんでした。思うような結果が取れない時もありましたが、三年間、自分を信じて頑張ってよかったと心から思いました。
そしてこれから受験するみなさんへ伝えたいことがあります。1つ目は、M先生に言っていただいた「悔しむのは3秒、すぐきり替える」ということです。ずっと落ち込んでいても点数は上がりません。3秒間はしっかり悔しんで次に生かしてください。2つ目は、「最後まで自分を信じる」ことです。私はテストの結果の波が激しく、自分を信じることが怖かったです。しかし、自分の頑張りをすべて知っているのは自分だけです。自分の努力は報われるはずです。頑張ってください。
最後に、いつもそばで支えてくれた両親、送り迎えをしてくれた祖父母、一緒に受験と戦った友達、いつも丁ねいに指導してくださった先生方、本当にありがとうございました。
志を実現するために、進学しても日々前進していきます。
保護者からのコメント
保護者名 西藤 美月
「受験勉強を可哀想と思わない。ただ、娘の優しく素直な性格が潰れてしまうならきっぱりやめさせよう」娘が受験を決めた際、私が唯一決心したことです。一方、勉強は大変なはずなのに、娘は毎回楽しそうに塾に通っていました。先生方から勉強する楽しさを、仲間から夢に向かって努力する素晴らしさを教えてもらったからだと思います。
幼い頃から何事にも一生懸命頑張る娘だからこそ、受験も乗りこえられると信じていましたが、実際は慌ただしく過ぎる日々に焦りもしました。それを乗り越え合格できたのは、志や志望校への情熱、そして何より継続した努力の結果だと感じています。
花恋、3年間本当によく頑張りました。でもここからが本当のスタートです。「継続し努力する」簡単なようで大変難しい、あなたが持つ最高の才能です。憧れから将来母校となる西京附属中で、その才能をさらに開花させてください。
担任からのコメント
西藤さん、この度は第一志望校合格誠におめでとうございます。
他の人から見ればきっと順風満帆なあなたの受験ですが、そこにはいろいろな葛藤や不安、努力がありましたね。
あなたの印象は、素直で良い子でした。やるべきことはきちんとする。言われたことは言われたとおりにやる。そんなあなたですが、算数に限って言えば発想が斬新なお子様ではありませんでしたね。志望校を西京と聞いたとき、算数で足を引っ張ることになるかも、と頭をよぎりました。
あなたの一番の才能は自分に驕らず、正確に現状を把握することだと思います。
人は自分の見たいようにものを見ます。それは自分の理解度についてもそうで、分かった気になる人はたくさんいます。自分に厳しく、わかったふりをせず、知識を確実にものにしたあなたは素晴らしかったです。
これからも3秒ルールで反省し、自分を高めていって下さいね!
向山 剛司