京都市立西京高等学校附属中学校
合格-2022年度
薬剤師になり、多くの人に薬を届けることです。
私が志を立てたのは、新型コロナウイルスが流行し始めた頃です。私はその頃、早く薬ができないかなと思っていました。そして、私にも何かできることはないかと考えました。すると、今はできることがなくても、将来、同じようなことが起きたときに薬を届けられる人になりたいと思い、薬剤師になることを志にしました。これから、志に向かってもっと勉強をがんばりたいと思います。
志に向かって
私が成基学園に入塾したのは、小学六年生の頃でした。私が両親に、「中学受験をしてみたい。京都市立西京高等学校附属中学校を目指したい。」と言うと、両親が成基学園の入塾テストを受けさせてくれました。
私は入塾してから、授業を受けて、宿題をこなすということだけをくり返していました
が、それだけで自分に実力がついているのか、不安に思うことも多くありました。
六月の初めての〈京都府公立中高一貫校模試〉、結果はなんとA判定。そのときは、
ちゃんと力はついているんだと実感し、安心しました。
しかし、第二回、第三回の模試の結果はC判定やD判定。これまでと同じことをしていたのに、どうして結果が下がってしまったのだろう……と疑問に思いました。ですが、それ以上に結果が下がっていることに対する不安とあせりを感じていました。また、正確に問題を解くことができない自分にイライラして、自分を責め続けてしまいました。特に第三回の模試は、入試まで残り一か月だったため、「私にはもう無理だ……」と思い、ほとんどあきらめてしまいました。また、前は塾に行って勉強することが楽しいと思っていましたが、その日からは、勉強が嫌いになってしまいました。
そんなとき、父に「今までのがんばりが百なら、これからは五十に下げればいい。だけど、今までがんばってきたんだから、あと一か月だけがんばってみたらどう?」と言われました。すると、肩の力がぬけ、少しずつやる気がもどってきました。
そして、自分の得意なところや苦手なところは何なのかを分析しました。その結果、自分は国語、特に作文が得意で、算数、特に「速さ」が苦手だということがわかりました。
そこで、私は勇気を出して先生にわからないところを質問に行くようにしました。初めはきんちょうしていましたが、わからなかった問題がわかるようになると、とても嬉しく、自分に自信が持てるようになりました。
そして、入試当日。私はきんちょうしながら、試験に向かいました。試験が始まるまではきんちょうしていましたが、今までしてきたことや先生たちの言葉を思い出すと、少しずつきんちょうがほぐれていきました。このようなことをくり返しているうちに、試験直前には、ほとんど落ち着いた状態でいることができました。そして、集中して問題を解くことができました。
そして、合格発表の日。その日は朝からずっときんちょうと不安でいっぱいでした。私は学校が終わるとすぐに家に帰り、インターネットで合格発表を見ました。
「あっ! !合格やっ!!」 そこには、自分の受験番号が確かにありました。ですが、急に混乱して、頭が真っ白になり、自分の番号がわからなくなってしまいました。少し時間がたち、冷静になると、自分が合格したことの実感がわいてきて、喜びがあふれてきました。そして、母とだき合って喜びました。父や祖母に合格したことを電話で伝えると、とても喜んでくれました。私も嬉しく、今までがんばってきてよかったと思えました。
私は、成基学園に入塾し、多くの人に支えてもらいました。だからこそ、私は合格することができたのだと思います。
私は、一番両親に感謝しています。両親がいなければ、私は受験勉強を続けることができませんでした。これからは、この感謝を両親に返していきたいと思います。
そして、これから受験をしようと思っているみなさんに伝えたいことがあります。それは、
「どんなことがあってもあきらめないでほしい」ということです。あきらめてしまうと合格することができなくなります。ですが、あきらめさえしなければ、合格することができるかもしれません。がんばってください。
私は、あこがれの志望校に合格することができました。ですが、これで終わりではありません。私はこれから、「薬剤師になり、多くの人に薬を届ける」という志に向かって、あきらめることなく進み続けます。