京都市立西京高等学校附属中学校
合格-2016年度
中学受験を夢につなげる
私は将来、みんなから信頼される優しい看護師になりたいと思っています。
なぜなら、友だちが落ち込んでいるときに私が励ましたり、話を聞いてあげたりすると、元気になってくれてうれしかったので、大人になったら元気のない人を励まし、笑顔にする仕事に就きたいと思ったからです。この思いに、前から興味を持っていた看護師という職業があてはまりました。
私が塾に通い始めたのは、四年生の十月でした。最初は周りの人たちが、すごくかしこく思えてあせりました。しかし、だんだん慣れていき、テストでも良い点をとれるようになった頃には、塾に行くのが楽しくなっていました。
五年生になると、授業のスピードが一気に早くなり、宿題も増えました。とまどいながらも、根性でなんとかついていきました。また、大切なことはすべて書き残せるように、書くスピードを上げて見やすいノートを作るよう心がけました。
そして、あっという間に三月になり、とうとう受験学年である六年生になりました。受験を本気で意識し始めたのは、この頃からで、第一志望校を京都市立 西京高等学校附属中学校に決めました。これからはグローバル化社会になるので、英語をしっかりと勉強したいと思ったからです。普段の生活はもちろん、病院に外国の方が来られたときでも、他の患者さんと同じように優しく対応したいことが理由の一つです。
また、西京高附中は英語教育に力を入れているだけでなく、相手に伝える力を身につけられるので、コミュニケーションの力が向上すると思ったことも理由です。
そんな西京高附中に絶対合格したいと思い、本気で勉強する気持ちにスイッチが入りました。しかし、最初は宿題だけでなく、教科書の苦手単元の見直しもしていたのですが、次第に苦手単元の見直しがオープンテスト前後だけになり、宿題しかやれなくなっていました。
そして、いよいよ〈日曜進学教室(日進)〉が始まりました。第一回の〈日進〉はすごく緊張していたものの、意外と良い点数や順位だったので、次の回からはあまり緊張せずに解けました。自分の近くの教室の人たちの間で一位になっているだけなのに、油断していました。
そんななか、〈夏期学習合宿(合宿)〉が行われました。一番上のクラスに入れただけで、油断していた私の目を覚ましてくれたのが、この講座です。周りの人たちは集中力がとても高く、かしこい人たちばかりでした。たから、私は今度の〈日進〉からは全園を視野に入れて解こうと思い直しました。〈合宿〉以外、この夏休みはK先生が大量に出された算数の問題ばかりしていたので、夏休みという感じがしませんでした。
そして、夏休みも終わり〈日進〉が再開しました。最初の二回がなかなか良かったので、また油断してしまいました。その結果、ある回の〈日進〉で、今までで、ずば抜けて悪い順位、偏差値になってしまいました。すごく悔しい思いをしたことを、今でも覚えています。この悔しさをバネに、特に復習に重点を置いて勉強しました。また、赤本もたくさん使いました。まずは一回解き、難しかったところや、新しい知識のところを何度も解きました。
入試の前日には、担任のK先生から電話をいただき、激励の言葉をもらいました。それが、私に自信を持たせてくれました。
そして、とうとうやってきた西京高附中の入試日。自分では全く緊張していないつもりでしたが、後から思うと、今までで一番緊張していたと思います。得意な国語で全部解答できず、このまま無理だったらどうしようとあせりました。しかし、終わったことを気にしていてもしかたないので、気持ちを切りかえて適性ⅡとⅢはだいたい解答できました。
模試ではA判定と出ていたけれど、合格発表日まではとてもこわかったです。西京高附中のサイトで自分の受験番号を見つけたときは、すごくほっとしました。
西京高附中では、相手の気持ちを理解できる人になれるよう、コミュニケーションを大切にしたいです。また、医療関係の仕事は新しいことを学び続けなければならないので、勉強の楽しさや大切さを知り、継続させることができるようにしていきたいです。
私は体調をくずさず、勉強の量・質、どちらも大事にしてがんばることが大切だと、受験から学びました。また、授業に積極的に参加する大切さも知りました。自分が合格している姿を思い描き、後輩のみなさんもぜひ、合格をつかみとってください。
いつも私を支えてくれた家族、共に学び合った友だちかつライバル、みんなより勉強量が少ないのに、見捨てず教えてくださった先生方、本当にありがとうございました。