京都市立西京高等学校附属中学校
合格-2021年度
がんで苦しんでいる人々の役に立つことができる医薬研究者になることです。
私は、たくさんの人ががんによって亡くなっていることを知り、その人たちを助けていきたいと思いました。そして、医薬研究者になるという志を立てました。私は、この志の実現に向けてスピーチや研究のための論文を読むときに必要な英語に力を入れていきたいです。また、何事にも一生懸命に取り組むことができるように、努力していきたいです。
自信を持つために
私が成基学園に入塾したのは、四年生のときです。中学受験をしたかったので、入塾しました。
四年生のときは、受験ということをあまり考えておらず、宿題をやって、〈オープンテスト〉が近づいてきたら予習をするという日々が続きました。〈オープンテスト〉の点数はそこまで気にせず、楽しく塾に通っていました。
五年生になると、私は最上位クラスに入ることができました。最上位クラスに入ると、四年生のときは上位だったショートテストの順位が真ん中か下の方になってしまいました。私は最上位クラスでも上位になるために、四年生のときはしなかった質問を五年生になってたくさんするようになりました。質問をすることで、自分が今までわからなかったところが、わかるようになったときは、とてもうれしく、より楽しくなりました。
そして、六年生になると〈日曜進学教室(日進)〉が始まりました。私は、この〈日進〉によってたくさんのことを経験し、学びました。〈日進〉の《ベーシックコース》で、それまであまり下がらなかった算数の成績が下がってしまったことも、その一つです。私はこのとき、とても悔しく、何とかしようと思いました。それで思いついたのが、一問でも間違えた単元をくり返し『ラプラス』で解くという方法でした。この方法を続けると、成績が安定するようになりました。
また、国語をたくさん勉強しても、なかなか成績が上がらないという経験もしました。私は、勉強をすればするほど成績が上がる算数や理科、社会と比べて、勉強しても成績が上がらない国語にずっと苦手意識を持っていました。しかし、その国語に対しての苦手意識をそのままにして、「国語の成績が上がらないのは仕方がない」と思って、これまで通り過ごしていました。すると、〈日進〉の《チャレンジコース》で四〇〇人中一三〇位ぐらいをとってしまいました。私はそれまで、苦手な国語をそのままにして、過ごしてきたことに反省しました。そこからは、自分が間違えたところの防ぎ方や注意点をノートに書いていきました。また、以前より〈日進〉の直しをていねいにするようにしました。すると、最後の〈日進〉で良い点数をとることができました。
六年生の後半になると、京都市立 西京高等学校附属中学校の赤本を解き始めました。一回目に解いた点数はあまり良くなく、間違えた問題が多かったです。しかし、私はそこであきらめずに何度も直しをしました。また、私が書いた作文をM先生に見ていただき、何度も書き直しをしました。算数のわからない問題はわかるまでH先生に質問し、理科の文章を書く問題はS先生に丸つけをしていただき、正解になるまで書き続けました。すると、二回目に解いた赤本の点数は良くなり、間違えた問題もどんどん少なくなっていきました。また、文章を書くコツもわかってきました。
入試までに私は赤本を三回解きました。また、国語科のM先生や、算数科のH先生からいただいたプリントをたくさん解きました。理科は、自分が受けない学校の過去問も解き、社会は、S先生がやってくださった補習をほぼ全回受け、そのときにもらったプリントをしました。やらなければいけない課題を入試までに必ず終わらせることを目標として勉強しました。
入試前日、私はいつもより早く寝ました。そして、当日はいつも通りの時間に起きました。試験会場に行くと、私は少しきん張しましたが、「私はたくさん努力をしてきたから、合格できる」と思って、きん張をふきとばしました。そのため、試験も面接もきん張せずに、自信をもって受けることができました。
しかし、合格発表のときはとてもきん張しました。合格発表の前の日の夜に、私が西京高附中に落ちる夢を見たからです。私は、合格発表の日は学校に行っていて、学校に行く前に母に、「合格していたら電話をかけるね。」と言われました。合格発表の時間は午後二時なのに、一〇分たっても電話がかかってこないので、「私は西京に落ちてしまった」と落ち込んでいました。そんな中、二時二〇分ぐらいに母からの電話の音が鳴りました。私はとてもうれしく、とびはねそうになりました。
これから受験をするみなさんに、私から二つのアドバイスがあります。一つ目は、わからない問題は必ず先生に質問してください。二つ目は、過去問や先生からもらったプリントを何回も解いてください。そして、自信を持って入試を受けることができるようにしてください。
最後になりましたが、私の体調管理をしてくれた両親、そして、たくさん質問してもていねいに教えてくださった先生方、ありがとうございました。これからも、志の実現に向かって努力し続けていきます。