京都市立西京高等学校附属中学校
合格-2018年度
検察官になり事件の真実を明らかにし、被害者が不満をもつことなく事件を解決させることです。
ぼくがこの志を立てた動機は、犯人を追いつめて正しく、新しい事件の道筋を切りひらくことがすごいと思ったからです。しかし検察官になることはせまき門です。でも、中学受験で努力すれば結果はついてくるということを学びました。だから中学校でも努力を続け、話す力と聞く力の両方を身につけ、被害者の気持ちによりそって考えられる人になり、検察官になるための力を身につけたいです。
努力の大切さ
ぼくが成基学園に入学したのは、一年生のときでした。兄が成基学園に楽しそうに通っていたので、自分も同じように通って勉強したいと思い、成基学園に通うことにしました。
しかし、一年生のときから通っているとはいえ成績はあまり上がらず、三年生では下のクラスになってしまいました。落ちこんでいたぼくを先生方は、やさしく見守り、はげましてくれました。
また、三年生の一月には、兄の受験がありました。兄は、西京高等学校附属中学校に合格し、毎日楽しそうに過ごしていました。ぼくも、同じ中学校に入って勉強やクラブをしてみたいと思うようになりました。そのおかげで塾をやめずにがんばって通い続けられました。
そして、ぼくを大きく変えたのは五年生の国語のY先生との出会いでした。それまでぼくは得意な科目がなかったけれど、先生と出会ったおかげで国語の文章題の読みとりが好きになり得意になりました。しかし、国語だけが得意でも算数は苦手なままで、初めての〈京都府公立中高一貫校模試〉はD判定でした。
さらに六年のクラス発表で、仲の良い友だちと離れて二組になってしまいました。落ちこんでいるぼくに友だちのKくんは、「早く三組にきて、同じクラスで勉強しよう。」とはげましてくれました。そして、同じ二組になったTくんと、三組に上がろうと基本的な問題を何度もくり返し勉強しました。
その努力が実りオープンテストでの偏差値が上がって、六年の二回目のクラス替えではTくんと二人そろって、三組に上がることができました。
三組ではまた新しい四人の先生と出会いクラスの中では一番下からのスタートだったのでみんなに追いつこうとかえってやる気が出てきました。しかし、あいかわらず算数はなかなかのびませんでした。ぼくは西京高附中に合格できるか不安になっていました。
その不安を持って、〈夏期学習合宿(合宿)〉が始まりました。〈合宿〉では、一日に十時間以上の勉強をしました。すると、算数道場で解ける問題数が増えて、これだけの勉強を毎日していくと成績も上がるんだという実感がわいてきました。
夏休みには、友だちと閉館時間になるまで残り、算数を中心に〈日曜進学教室(日進)〉の直しや入試問題をこなしていきました。そのおかげで、夏休み明けの〈京都府公立中高一貫校模試〉では、B判定に上がっていました。努力をしたら、結果に結びつくと実感でき、もっと努力しようと思いました。その後も、百二十回分のいろいろな学校の入試問題を解きました。すると、〈日進〉の《チャレンジコース》でも偏差値平均が五十五を切ることもだんだんなくなって、やる気がわいてきました。
入試まで残り百日となったころには、友だちと授業のない日も塾に行って自習をするようになりました。すると、K先生は、ぼくたちのために授業のない日にもかかわらず質問を受けるために塾に来てくれました。受験の前日までひたすら勉強する日々が続きました。
そして、一月十三日、西京高附中の試験の日がやってきました。とても緊張していましたが、K先生の、
「落ちついて自信をもって解いてくるように。」
という言葉を思い出し、できるかぎりのことをしようと力をつくしました。また、面接では兄のアドバイス通りにとにかく手をあげて発言をしました。
午後からは東山中学校の入試でした。学校に着くと、塾の友だちがたくさんいて西京高附中よりも少しリラックスして試験に臨めました。
そしてむかえた合格発表の日。東山中はユリーカコースに合格していてひとまず安心しました。そして西京高附中の発表の前に「もし不合格でも入試はゴールではなく、努力すれば志に向かって進んでいける。」と自分に言いきかせて発表を見に行きました。一番に目に飛びこんできたのが自分の番号でした。そのとき真っ先にうかんできたのがお世話になった先生方でした。感謝の気持ちでいっぱいでした。また六年生の友だちもつらかったときにははげましあってがんばろうと思う力になりました。これからも支えあってお互いがんばっていきたいです。
入試を終えK先生にもらった学習記録表を改めて見直してみると、毎日どれだけやってきたのかが自分でもよくわかりました。
一年生から六年生までやめずに努力してきてよかったと思います。
でも入試はゴールではありません。第一歩目をふみ出しただけなので、これからも同じように前を向いて努力を続けていきます。