京都市立西京高等学校附属中学校
合格-2013年度
夢へのSTEP
人を助ける仕事。それが私の将来の夢です。人が苦しんでいるとき、その人を勇気づけたり、元気づけたりしたいです。人を助けると言っても、医師や看護師、警察官、いろいろあります。どの仕事も素晴らしいです。その前に、自分は何をし たいのだろうかと考えると、正直わかりませんでした。一体、何がしたいのか。
私は、よく人から相談を受けます。その相談は瑣細(ささい)なことですが、相手の気持ちになって一生懸命聴きます。友だちは、「わかってくれた!」とか「ありがとう。」と言ってくれます。その一言が嬉しくて嬉しくて、仕方ありませんでした。そこで、もっと人の心の中を知りたいと思い、心理学の本を何冊か読んでみると、とても面白くて、「もっと読んでみたい!」と思うようになりました。そんなことから、心理学者もいいかもしれない……と考えるようになりました。その後、心理学者って本当はどんな仕事なのだろうと思って、調べてみると種類はさまざまでした。その中でも、心療内科の先生が自分の目指している仕事だとわかりました。心療内科の仕事は、外科手術の前や後、集中治療施設の患者さんの心身の医学的問題の解決、末期患者への対応などなど。相談される先生のほうも、しんどくなってしまいそうな内容ばかりです。果たして、私に耐えられるだろうかと悩みましたが、耐えられないかもしれないからといって簡単に夢をあきらめてはいけないと思い、心理学者(心療内科の先生)を目指すことを決意しました。
小学四年生の秋に、私は成基学園に入塾しました。学校の成績を伸ばしたいという思いがあり、塾を探していたときに友だちのAさんが、「成基学園って、めっちゃ楽しいで!」と誘ってくれたので、入塾試験を受けることになりました。Aさんの言う通り、とても楽しくて、通うのも苦になりませんでした。四年生のときは、あまり受験のことは意識せず、学校の成績が伸びたので満足していました。そして、四年生の算数の最後の授業のとき、T先生が手紙をくださいました。その内容は、「あぁ、ここに行きたい! と思える学校と出会えますように!」というメッセージでした。そのときから、私は将来の夢を叶えるためにどんな勉強をして、どんな学校へ行かなければならないのかと考えるようになりました。
小学五年生になり、京都市立 西京高等学校附属中学校の学校説明会に参加してみると、そこには立派な西京生の姿がありました。「あの学校なら、自分自身を鍛えることができそう! 西京に行きたい!」と思いました。
そして、六年生に。「西京中対策模試」や「公立中高一貫校模試」の結果はひどく、三者面談のときには、「真面目だけど、中途半端。」と言われるほどでした。そこで、自分の弱点である算数を克服するため、参考書でも重点的に算数をしたり、塾のオリジナルテキストをやり直したりしました。塾の問題だけでなく、学校のものも復習しました。授業の受け方も、板書を写すのではなく、話を良く聴くようにしました。すると、模試の点数も良くなりました。
一月十九日土曜日。ついに、本番。門の前にI先生とT先生がいるのを見つけたときはホッとして、何だかリラックスできました。とは言いながら、試験は空白が一つあり、面接も全然相槌(あいづち)を打ってもらえなくて、手応えがなく、家に帰ってからも不安でした。
そして合格発表の日。学校のパソコンから結果を見てみました。すると、私の受験番号がありました。何度も、何度も確認しました。"合格"という努力の成果が出て、本当に嬉しかったです。受験をしようと思うと友だちと遊べないし、しんどいし……。と思っていましたが、本当に経験してみると、忍耐力や集中力を養うことができて、自分自身にとってとてもプラスになりました。今まで、支えてきてくれた成基学園の先生方、両親に、本当に本当に感謝しています。こんな良い環境に恵まれたことを嬉しく思います。これからも、心療内科の先生になることを夢見て、一歩ずつ前進していきたいと思います。そして、夢を現実にします。