京都市立西京高等学校附属中学校
合格-2017年度
検察官になり、罪を犯した人をしっかりと裁き、平和な世の中をつくることです。
私は正義感が強いので、それを生かせる仕事に就きたいと思っていました。検察官を題材にしたドラマでの、被害者の気持ちに寄り添い、真理を追究する検察官の姿を見て、この職に就きたいという思いがさらに強くなりました。この目標を立てた頃から自分の進むべき道が見え、勉強にも意欲的に取り組めるようになりました。これから先も、自分の夢に向かって着実に歩んでいきたいです。
努力は必ず報われる
私が成基学園に入塾したのは、小学四年生のときでした。親に中学受験を勧められていたことと、学校で仲の良い友だちが入塾するということもあり、成基学園に入りました。
入塾したばかりの頃は、新しい環境で勉強できることが新鮮で、うきうきとした気持ちで勉強にはげんでいました。しかし、慣れてくるとその新鮮さはなくなり、模試やテストのたびに、上位クラスの人たちとの学力の差を思い知らされました。私は悔しくてたまりませんでした。この人たちと同じ土俵で闘いたい、その一心でひたすら勉強しました。宿題やテストでできなかった問題を、ていねいに復習することを徹底しました。
その成果は、早くも四年生の夏にあらわれました。通常クラスでは上位に位置することができたうえ、講習会では、「最上位クラスで勉強してみませんか。」というお声もかけていただきました。この出来事が自信につながり、勉強へのモチベーションを高めてくれました。
また、五年生のときに、京都市立 西京高等学校附属中学校のオープンキャンパスに行ったことも、私にとって大きな出来事となりました。当時の私は、親の勧めで西京高附中を目指していただけであり、本心から行きたいとは思っていませんでした。しかし、その考えはオープンキャンパスで一変しました。充実した学習環境のもとで、生き生きと活動されている在校生の方々を見たからです。そのとき、初めて私は西京高附中の生徒になりたいと、自分の意志で思いました。そして、よりいっそう勉強に力を注げるようになりました。
そのかいもあり、五年生の冬には、最上位クラスに入ることができました。入試までの道のりにおいて、一つの目標にしていたことでもあり、私のモチベーションはさらに高まりました。同じクラスになる人たちに負けないように勉強しようと思っていました。
しかし、入ってすぐに最上位クラスの厳しさを痛感しました。私がどんなにがんばってもかなう相手ではないと、簡単にあきらめてしまいました。その結果、六年生の秋頃には、〈日曜進学教室〉でも自己最低点をとるほど成績は下がっていきました。
そんなときに出会ったのが、算数科担当のK先生でした。K先生は私のことを気にかけてくださったので、今まで恥ずかしくてできなかった先生への質問ができるようになり、自習室も積極的に利用できるようになりました。
また、両親と一緒に自分の成績をふり返り、苦手教科の克服をはかりました。私は理科が苦手で、理科を勉強することから逃げているようなところがありました。しかし、そんなことでは志望校に合格できないと思い、考えを改め、塾のない月曜日と金曜日と土曜日の午前中を「理科デー」と決め、理科に立ち向かいました。このような地道な努力を重ね、成績を上げることに成功しました。
そしていよいよ、これまでがんばってきた成果を発揮する入試当日がやってきました。先生や両親のはげましのおかげで、落ちついて入試問題を解くことができました。
入試をふり返って西京高附中の問題を解く上で大切だと思うことは三つです。一つ目は、時間配分です。試験終了間際に、解答用紙が真っ白だと気持ちがあせってしまい、普段なら解ける問題でも難問に見えてしまうからです。二つ目は、失敗を恐れずに書くことです。西京高附中では、記述問題での部分点が重要になります。私は、各教科の先生方から記述対策プリントをいただき、くり返し取り組みました。三つ目は、あきらめないことです。西京高附中では、パターンを全て書いて考えるというような作業力を必要とする問題が出るので、あきらめず、最後までやりきることが大切です。
そしてついに、合格発表の日。自分の受検番号を見つけた途端、せきを切ったように涙があふれ出ました。これまでの努力が報われたと思い、とても嬉しかったです。悲しさ、悔しさの涙ではなく、喜びの涙を流すことができました。
受験という経験を通してわかったことは、成績を上げるには大変な努力と時間を要するのに、勉強をさぼると成績が下がるのは一瞬だということです。これから受験に臨むみなさんには、日々の成績で一喜一憂することなく、努力を続けてほしいと思います。
私が西京高附中に合格することができたのは、生活面でサポートしてくれた家族、勉強面でサポートしてくださった先生方がそばにいてくれたからです。この感謝の気持ちを胸に、これからも勉強をがんばり、司法試験に合格して検察官になります。