京都市立西京高等学校附属中学校
合格-2016年度
あきらめずに努力し続けることの大切さ
私の将来の夢は、子どもの勉強の苦手をなくし、学校の成績を上げられる塾の先生になることです。
その動機は何かというと、もともと人に勉強を教えることが好きであり、学校のように決められた内容だけを教えるのではなく、オリジナルのやり方で勉強を教えたいからです。
私はこれまで、この夢に近づくために、学校の宿題のプリントで友だちがわからなかったところを、わかりやすく説明できるように努力しました。そして、これからは自分で解いたときにわからなくて解答を見た問題は、他の人に正確に説明できるくらいにまで理解するように心がけたいです。
私が初めて成基学園に来たのは、四年生の秋でした。しかし、五年生の後半になると周りの人たちが遊んでいるのがうらやましくなっていき、五年生でいったん、受験と塾をやめました。けれども、六年生の七月、もう一度がんばって受験をしたいと思い、塾に戻りました。抜けていた四ヵ月分、周りの人よりもおくれていましたが、補習をしていただくなどして、最後には、ほとんどその穴は埋まっていたと思います。また、このとき、自分がやりたいことを見直し、自分の意志でもう一度始めたことによって、受験に対する意識が高まりました。五年生から六年生にかけて、疲れ、迷いながら続けるよりも、やめたことが自分自身を見直すことにつながったと思います。
六年生になると模試が多くなりました。その中で一番印象に残っているのは〈西京高校附属中学模試〉です。初めの結果が返ってきたとき、判定はE判定で、偏差値や点数が三十台の教科もありました。予想外の結果に、大きなショックを受けました。そのため次の模試では、判定を一つでも上げられるように努力しました。しかし、結果はまたもやE判定でした。この結果を受けて家族も、「今回は、ちょっと厳しいんじゃないか。」と言うようになりました。このとき、自分も自信が全く持てなくなり、不安が大きくなるばかりでした。最後の〈西京高校附属中学模試〉、そして、統一模試でも思うようにいかず、成績が伸びませんでした。
ところが、入試の三日前くらいになったところで、「何となく受かる気がする」という自信が持てるようになりました。苦手な教科からも逃げず、最後まで知識を増やすよう努力したからだと思います。当日も緊張せず、模試を受けているような気持ちでした。算数で解ける問題を見つけたときには、楽しい気持ちになりました。面接では、言葉がつまってしまうことが多くありました。けれども、大きな声でゆっくり、はっきりと話すことや、自分の意見を最後まで言うこと、あいさつを抜かさないことなどが、しっかりできたと思うので良かったと思います。
合格発表の日は、学校から帰ってきてからインターネットで結果を見て、受かっていたら京都市立 西京高等学校附属中学校まで行くことにしていました。ところが、母は待てずに先に結果を見てしまいました。そして、私も学校で結果を知りました。友だちが学校のパソコンで見て、「Mちゃん、受かってるで。おめでとう。よかったな。」と言ってくれました。私は、「本当なのだろうか」と思いました。家で確かめると本当に受かっていたので、とてもうれしかったです。母も喜んでくれ、父にメールで報告すると、おどろいていましたが喜んでくれました。
私が、受験で大切だと思うことは三つあります。一つは、自分の力を全て出し切ることです。これまで努力してきたのに、全力が出せなければ満足できないと思うからです。もう一つは、体調や生活のリズムを整えておくことです。受験前には無理をしてでも、早起きをしようとしてしまいます。朝型の生活にすることは大切です。しかし、ゆとりを持ちながら、いつも通りの生活にして、体調を整えておくことの方が必要だと思います。最後の一つは、緊張しすぎず、リラックスすることです。緊張すると体が硬くなり、試験中にあせってしまったり、少しのミスを気にしすぎたりして、実力が発揮しにくくなると思うからです。
西京高附中に合格したことは、これからの私の自信になると思います。途中で一度あきらめかけましたが、最後まで目標に向かえて良かったと思います。中学校に入ったら、入試に挑戦したように、さまざまなことに挑戦していきます。
次に受験する人たちには、最後まであきらめず、「自分は合格する」という自信を持って勉強をしてもらいたいと思います。
成基学園の先生方、最後まで協力してくださって、ありがとうございました。