京都府立嵯峨野高等学校
(京都こすもす科)
合格-2015年度
夢と受験
僕の将来の夢は、「生徒を支え、生徒と共にがんばれる教師になること」です。中学一年生ぐらいまでは、ただ漠然と「誰かの役に立ちたい」と思っていましたが、受験を通して、小中学校で自分が学んできた先生や塾の先生の大切さを実感しま した。「伸びない時期に、先生方が温かい言葉をかけてくださったり、一緒に考えてくださったりしたことで、自分はとても助かっていたのではないだろうか」そう考えると、自分もこうして人を支えたいと思うようになったのです。
その後は、より一層勉強にも身が入り、知識や経験を増やすとともに、文化祭での劇、音楽祭でのパートリーダー、評議員としての仕事をしたり、部活動で副キャプテンとしてチームを支えたりすることで、人の前に立ち、みんなをまとめる方法を学んできました。こうして毎日の学校生活が充実してくると、忙しい中でも努力できるようになり、成績も、志望校のレベルも上がってきました。
そんな中で成基学園でも、受験に向けてのさまざまなオプション講座が実施されました。その中でも特に印象に残っているのは、〈夏期合宿(合宿)〉と〈日曜進学教室(日進)〉です。〈合宿〉では、自分と同じくらいの実力の人たちが各教室から集まり、一緒に授業を受けます。普段の先生とは違う教え方に、最初は戸惑いましたが、別の視点から考えたり、今まで知らなかったことを覚えられたりするので、参加して良かったと思います。また、こんなに勉強をしたことはなかったし、周りも知らない人ばかりでしたが、五日間の内に友だちもでき、勉強のサイクルもできたので、受験勉強への意志が高まりました。〈日進〉は毎回テスト形式で行われ、順位も発表されるので、試験に慣れるとともに自分の力を把握し、次につなげていくことができました。さらに、一年生や二年生の範囲からも出題されるので、どこから手をつけたら良いのか、わからなかった僕にとって、ポイントの確認と苦手の発見を同時に行えるこのオプションは、本当に役に立ちました。
そして、志望校決定の日が来ました。私立高校の推薦入試という選択肢もありましたが、僕は迷うことなく、京都府立 嵯峨野高等学校 京都こすもす科 共修コースを選びました。不安になって普通科にしようかと考えたことや、好きな理数系をとって専修コースにしようかと考えたこともありましたが、このときには共修コースだと言い切れるようになっていました。それは、夢のために、さまざまな考え方や能力を身につけておこうという、僕なりの決断でした。
受験当日、私立高校の併願受験を終え、順調に進んでいた僕は、あまり緊張することなく会場に入りました。しかし、いざ入試問題が配られると場の雰囲気が一変し、そこからは最後の最後まで目の前の問題だけに集中し、全力で取り組みました。
それから数日、日数を重ねるごとに緊張が増していき、合格発表当日には、受験当日がうそのように、いつになく緊張していました。高校までの道のりで、母とどのようなことを話していたのか全く覚えていませんが、着いた後のことは今でも昨日のことのようにはっきりと覚えています。言葉が出ませんでした。何度も何度も見直しました。「受かった。」後から来た母にそう告げた後、会場に来ていたⅠ先生に報告に行きました。Ⅰ先生が自分のことのように祝福してくださり、やっと実感を得ました。帰りの車の中で、感情がこみ上げて来ました。これでこの高校に通えるのだと、心から嬉しく思いました。「がんばってもがんばらなくても今日という日はやって来る。それなら、人一倍がんばって人一倍喜んだ方が良い。」このときの母の言葉です。僕は確かにその通りだと思いました。ここまで精一杯努力してきたからこそ、この喜びがあるのだと。
あのとき、将来の夢が決まっていなければどうだっただろうか、と最近思います。自分は将来の夢ができたときから、本当の意味で勉強に取り組めたと思っています。だから、もし、それがなかったらと思うのです。人は夢や目標が見えていると強くなれると思います。そこに到達するために、人はがんばれると思います。高校合格という夢への第一歩を踏み出した今、これからの高校生活への不安や希望はありますが、小さなたくさんの目標を積み上げ、いつか夢をかなえられるように、これからもがんばっていきたいと思っています。
最後に、自分を支えてくれた両親や友だち、先生方に、感謝したいと思います。今まで本当にありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします。