京都府立嵯峨野高等学校(京都こすもす科) | 基本を大事に前向きに【高校受験-合格体験記】|成基学園-受験指導と志共有の学習塾

京都府立嵯峨野高等学校
(京都こすもす科)
合格-2021年度

わたしの志は、

人々の心や身体を元気にしたり、暮らしを明るくしたりするために役立つ人になることです。

私は小学生の頃、一緒に遊んだ園児が笑顔になってくれることが嬉しくて、保育士になろうと考えていました。今は、小学生のときに感じた人と接することの楽しさや、初対面の人ともすぐに仲良くなれる自分の長所などから、保育士に限らず、コミュニケーションの力を活かせるさまざまな仕事に興味が湧いてきました。自分の名前の通り、人の心にあかりを灯せる人になるのが志です。

基本を大事に前向きに

五歳年上の兄が小学五年生から、成基学園に通って中学受験をしました。そのため、周囲の人たちから、「あかりちゃんは受験しないの?」と何度も聞かれ、塾を意識し始めました。しかし、私は小学生のときはピアノや友だちとの遊びに夢中で、勉強は二の次、塾に関しては「絶対行きたくない」の一点張りでした。中学入学を前に母から入塾を勧められたときも、レベルが高い授業についていけるかどうか不安で仕方がありませんでした。気乗りしないまま入塾した自分が波に乗れたと感じたのは、ひたすら予習に時間をかけ授業に臨むことで授業をすらすらと理解でき、納得のいくテストの点数がとれるようになったときです。これが予習の大切さに気付いた最初のきっかけとなりました。

塾にも慣れた頃、初めての〈夏期講習会〉でテキストの課題の多さや難しさに圧倒され、自分にできるかどうか不安になりました。そこで、人より自分のレベルが低いなら、そのぶん人より何倍も努力が必要だと考え、がむしゃらに調べたり兄の力も借りたりしながら、予習にひたすら打ち込むことで乗りきりました。この経験から、授業を実のあるものにするには、出された課題や予習など当たり前のことに対して手を抜かず、時間がかかっても丁寧に確実にやりきることが大切であると実感しました。

二年生の後半、部活(吹奏楽部)では部長になり、練習も一層忙しくなるだけではなく、部員をまとめるために考えなくてはならないことも増えました。そのため、学習に充分な時間がとれなかったり集中できなかったりしたこともあって、塾の成績が思うように伸びませんでした。そのときは、予習はおろか普段の復習すら疎かにしている状態でした。

これではいけないと気付き、三年生になってからは苦手な数学を克服するために、予習だけでなく授業や〈日曜進学教室(日進)〉、模試などで解いた問題を徹底的に復習しました。〈日進〉は当日中に採点され、当日の解説授業だけでなく、解答、解説ももらえるため、帰宅後すぐに復習することができました。それでも理解できなかった場合は授業の前後に先生方に質問をしました。先生方はいつも根気強く付き合ってくださいました。

夏休みはコロナ禍で〈夏期学習合宿〉が中止となり、先輩方のように受験への意識を高め実力を伸ばす場がなくなり不安でしたが、そのぶん〈お盆特訓〉と帰宅後の学習に徹底的に集中しようと決心しました。〈お盆特訓〉だけでなく、春から夏にかけての〈堀川・西京・嵯峨野特訓〉でも感じたことですが、授業や周りの友だちのレベルの高さに圧倒され、不安ながらも、これに食らいついていければ絶対に力がつくとポジティブに考える癖が自分を支えてくれました。

そんなポジティブ思考のベースにあったのは心身の健康です。私は睡眠時間の確保を何よりも大切にし、十一時台に就寝するように心がけていました。そのため朝はすっきりと目覚めることができ、時間に余裕があるため朝食をたっぷり食べ、清々しい気分で登校することができました。学校で眠くなることもほとんどなく授業に集中でき、友だちとも明るい気分で過ごせ、体調面でも人間関係でもストレスは感じませんでした。その結果、不安なことや困難に出会ったときは、それを乗り越えたときに確実に成長できるチャンスだとポジティブに受けとめる余裕が持てるようになっていました。「疲れた身体や精神では、いくら学習しても身につかず効率が悪い」「マイナス面は逆から見るとプラスになる」この当たり前のことが、私の受験期を支える揺るぎないベースとなりました。

第一志望校の京都府立嵯峨野高等学校には一年生の頃から何度も学校説明会に参加し、そのカリキュラムや実際に関わってくださった在校生の雰囲気に大変魅力を感じ、ぜひ京都こすもす科に入学したいと思っていました。しかし、模試では最後までA判定をとることができず、いくらポジティブ思考の自分でも全く不安がないとは言えませんでした。

受験当日はこれまでの努力の成果を充分に発揮できるように、先生方にアドバイスいただいたように平常心で臨もうと心がけました。難問があっても焦らず、解ける問題は一問も落とさないよう何度も見直して確実に点数をとろうと思っていました。実際の問題はかなり難しく感じ、合格発表まで落ち着きませんでしたが、発表当日に自分の番号を見付けたときはほっとしました。それと同時に喜びと達成感が湧き上がってきました。

今思い返せば、志望校が同じ友だちと毎日問題を出し合いながら楽しく登下校したり、学校の先生に掛け合って休み時間に自習できる場を作っていただいたり、復習・まとめノートを自作したり、他にもいろいろ取り組んだことが助けになったと思います。

これからも、自分を支えてくれた成基学園や学校の先生方、友だち、家族への感謝の気持ちを忘れずに、高校でも持ち前のポジティブ思考で夢に向かって進んでいきたいと思います。

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