京都府立嵯峨野高等学校
(京都こすもす科)
合格-2022年度
人々を救う薬を作ることです。
僕の父は、製薬会社に勤めています。小さいころから父の話を聞き、薬が病気を患っている人々に大きく役立っているのだと言うことを学んできました。なので、自分も人々の役に立つ薬を開発し、救っていきたいと考えています。
「嫌」に立ち向かうこと
僕は小学六年生の三月頃に成基学園山科教室に入塾しました。小学生時代、別の学習塾に所属していて、中学受験に挑みましたが、受験した全ての中学校で不合格となってしまいました。そこで、高校受験では失敗しないよう、合格実績の面で評判の良かった成基学園に入塾することにしました。 成基学園の指導は厳しいと思っていましたが、実際授業を受けてみて、とても楽しく、それでいて緊張感があり勉強に集中できる環境でした。
一・二年生の時点では、御三家といわれる京都市立 堀川高等学校、京都市立 西京高等学校、京都府立 嵯峨野高等学校のいずれかに入学したいとは考えていましたが、具体的な志望校は決めていませんでした。そのため勉強しようにもあまりモチベーションを保つことができず、特に数学の勉強はめんどくさがってほとんどしていませんでした。それでも学校の内申点をとっておくことは大切だと塾から言われていたので、学校の定期テストに向けての勉強はがんばりました。 今思うと、このときに学校の内申点をしっかりとっておいて本当によかったと思います。
そして、僕は三年生へと進級し、ついに受験生になりました。最初の方は自分が受験生だという自覚がわかず、まだ勉強のエンジンがかかっていない状態でした。
このときはまだ志望校をどこにするか悩んでいました。そろそろ志望校を決める必要があったので、パンフレットを見たり、ネットで調べたりしましたが、なかなか決まりませんでした。ですが、塾の先生と面談をして、先生方が学校の印象を客観的に教えてくださって、とても参考になりました。先生の言葉をふまえて、第一志望校を、勉強だけではなく、部活動やその他の活動も楽しみながら学力を高められる、嵯峨野高校 京都こすもす科に決めました。
志望校を決めてから、自分が受験生だという自覚がどんどん出てきて、勉強から逃げずに立ち向かおうという決心ができました。
志望校を決めるとすぐに夏休みが来ました。受験学年の夏休みは、合格・不合格が分かれるほど大切だと先生から何度も言われていたので、勉強一本に集中するため、ゲームを一切禁止しました。このころから、今まで数学の勉強をしてこなかったことを後悔していました。夏休みで数学を克服しようと考えていましたが、がんばらなかった二年間分を三十日で取り返すことは当然できませんでした。その焦りと危機感で、精神的にすごく辛かったです。
そのまま夏休みが終わり、〈日曜進学教室(日進)〉の時期が近付いてきました。初めての〈日進〉はとても緊張しましたが、どんどん回数を重ねていくごとにリラックスして取り組めるようになりました。 毎週〈日進〉で成基学園内の順位や偏差値がはっきり出るので、周りの人に負けないように努力を続けることができ、それが自分自身の成長につながったと思います
九月後半、数学が足を引っ張り毎週毎週順位が下がっていった時期がありました。このままではもっと順位が下がってしまうのではないかと思い、数学の先生に相談しました。先生は親身に話を聞いてくださり、足りない部分の問題をたくさんくれました。その問題をこなしていくうちに、だんだん成績が上がっていき、〈日進〉の最後の方では安定して点数をとれるようになってとても嬉しかったです。
〈日進〉が終わり、入試直前期にさしかかると、入試問題の過去問演習をしました。演習問題はいろいろな単元から出題されているので、総合的な力がとても身につきました。数学に関しては毎日過去問を解いたので、そこで力が確実に身についたと思います。この時期は生活がとても充実していて、長かったようで短かった気がします。
そしてついに入試当日になりました。この日まで努力してきたことに自信をもって、集中することができました。
合格発表の日、僕は両親と高校に行きました。合格者欄に自分の受験番号が掲示されているのを見たとき、努力でつかみとった感じがしてとても嬉しかったです。母は泣いて喜んでくれて、父もとても喜んでくれました。
高校受験をふりかえってみて、とても充実していて楽しかったと思いました。そして、自分のことを支えてくれた両親、成基学園の先生方に心から感謝しています。
僕が、高校受験を通して学んだことは、「嫌なことから逃げてはいけない」ということです。自分の場合、嫌な科目であった数学から逃げてしまいました。しかし、三年生になってから結局数学を乗りこえなければならず、とても苦労しました。これから先、嫌なことややりたくないことはたくさん出てくると思います。しかし、それをしないままでいると、そのツケがいつか自分に返ってきてしまいます。だから、これからは嫌なことにも立ち向かって乗りこえられるようになりたいです。