京都府立嵯峨野高等学校
(京都こすもす科)
合格-2016年度
夢を実現するために
僕の将来の夢は、環境問題や食糧問題など解決するための研究をして人々の役に立つことです。僕は昔から自然や生き物、特に魚などが好きで、魚類の研究をしたいと考えていました。また、最近ニュースで食糧不足などの問題が世界で起きていることを知って、それを解決するために魚の養殖などの研究をしたいと思いました。そして、それを実現するために、理系分野に力を入れている京都府立 嵯峨野高等学校を受検することにしました。
僕が成基学園に入塾したのは、中学一年生のときです。僕は中学校には内部進学で入ったのですが、外部受験で入った人たちもいるので、負けないように、という理由でした。そのときは高校受験をしようという気持ちもほぼなく、また内部進学をするだろうと考えていました。
しかし、二年生になる少し前から、外部受験をしたいなと少し思い始めたので、先生のすすめで二年生からSクラスに上がることにしました。そのときは、まだ明確な志望校も決まっておらず、一年生のときとはレベルも速さも全然違う授業についていき、Sクラスに残れるように必死でした。しかし秋ぐらいになると、Sクラスにも慣れてきて、またほとんど勉強をしなくなってしまいました。
僕が志望校を嵯峨野高校に決めたのは、二年生の終わりです。二年生の秋ぐらいからいろいろな高校に実際に行って、自分の行きたい高校を探しました。そして、一番自分に合っていると感じた嵯峨野高校に決めました。
嵯峨野高校に受かるためには苦手教科をなくさなければいけないと思い、二年生になってから成績の悪かった英語を克服するために、Hクラスに変更することにしました。しかし、志望校も決まり、英語を克服するためにクラスを変えたにもかかわらず、勉強量はほとんど変わらず、むしろ数学はSクラスがかなり進んでいたので、勉強量が少し減ったぐらいでした。
そんな状態のまま夏休みに入りました。部活も引退し、もう本気にならなければ、という時期でしたが、そうわかっていても、なかなかやる気が出ずにだらだらと毎日過ごしていました。
そして、僕の気持ちに変化があったのは、〈夏期合宿(合宿)〉でした。僕は〈合宿〉というと何か楽しいイメージがあったので、まあ大丈夫だろうと考えていました。しかし〈合宿〉は、今までそんなに一日ずっと勉強したことがなかった僕には、想像を絶するものでした。僕は特に、夜の自習時間が記憶に残っています。それまで塾や学校の授業以外で、三時間も続けてずっと勉強したことなどほとんどなかった僕にとって、二百人もの人が何時間も黙々と勉強している光景はとても衝撃的でした。そのときに、自分が半年後に受験で闘う人たちはこんなに勉強しているのに、自分はこのままで大丈夫なのかと、とても不安を感じ、その日は自習どころではありませんでした。
〈合宿〉も無事に終わり、すぐに〈日曜進学教室(日進)〉が始まりました。そこから受験までは、驚くほど早く感じました。〈日進〉も《ベーシックコース》のときは範囲があったので、その勉強もしていましたが、《ウルトラコース》に変わってからは、それもほとんどなくなったので、〈日進〉や授業の復習をしていました。《ウルトラコース》に入ってからは、少しはましになったと思っていた英語も、その他もひどい成績だったことが多々ありました。
やがて〈日進〉も終わり、受験がやってきました。塾でいろいろなテストを受けて慣れていたので、あまり緊張はしませんでした。そして、すべての受験が終わり、公立の結果を待つまでの間がとても長く感じました。受かったとわかったときは、うれしいというより、何か安心したというような気持ちだったことを覚えています。
志望校に合格することができたのは、親や先生方、そして一緒に勉強してきた仲間のおかげです。いつも僕を支えてくれて、ありがとうございました。そして、共に受験を闘ってきた友だち。この塾は、塾とは思えないほどみんなの仲が良く、ときには仲間、ときにはライバルとしてがんばってきた三年間を僕は忘れません。今までありがとうございました。
そして、これから受験をするみなさん。これからいろいろな苦しいことや、つらいこともあると思いますが、先生や仲間を大切にしてそれを乗りこえていってください。受験までまだ長いと思っていても、それはすぐにやってきます。がんばってください。応援しています。
僕はこれから自分の夢に向かって、この三年間で学んだことを忘れずに、がんばっていきたいと思います。
本当にありがとうございました。