滋賀県立膳所高等学校(普通科) | 努力の結果【高校受験-合格体験記】|成基学園-受験指導と志共有の学習塾

滋賀県立膳所高等学校(普通科)
合格-2014年度

S・Iさん

努力の結果

私の将来の夢は、国際司法裁判所で働くことだ。きっかけは塾のN先生の授業や学校のK先生の授業で、国連、そして法律について興味を持ったことだ。また、幼い頃から勉強をし続けてきた英語をもっと活用したいという思いも、きっかけの一つだった。そのため私は英検を受検し、公民の授業を他の教科よりも真剣に受けた。

小学五年生のとき、私は成基学園に入塾した。家から近く、一人より集団の方が勉強をし続けられることが理由だった。それ以後、努力の結果なのか成績が伸びていった。特に、算数の伸びが凄かったのを覚えている。努力すれば何でも叶うものだと思った。しかし、滋賀県立 守山中学校の受験には落ちてしまった。このとき私は、努力は努力でも「一瞬の努力」では意味がないことに気付いた。そして、「高校入試こそは努力を続け、受かってやる。」と決意し、第二志望校の近江兄弟社中学校に入学した。

入学して、勉強や部活や学校行事に励んで三年が経ち、私はついに中学三年生になり、再び「受験」という壁の前に立った。以前、一度受験を経験しているせいか、あまり緊張しなかった。夏の〈滋賀Vもし〉で私は奇跡的な成績を取り、〈中3夏期学習合宿(夏期合宿)〉では石川会場の三組に入ることができた。このとき私は、努力が実ったと飛び上がって喜ぶほど嬉しかった。しかし、実際には周りの人はみな賢く、「こんな人たちと闘えない。」と思い、辛かった。また自分のしている努力の小ささを知った。この〈夏期合宿〉で私は、「今からとてもがんばらな負ける。」という危機感と向上心を得た。

九月に入り部活も引退したところで、〈日曜進学教室(日進)〉や〈特色選抜入試対策〉が始まった。私は最初から成績が伸び悩み、ときには悔しくて泣いて帰ったこともあった。得意な教科でも点数が取れないうえに、苦手教科は五十点以下で最悪だった。その気持ちを復習の意欲に変えるのは、辛いけれども大切なことだった。〈日進〉では、自分に合ったコースの選択が大事だと、今になって思う。私は〈ウルトラコース〉にするか〈チャレンジコース〉にするか迷っていた。確かに〈ウルトラコース〉ならハイレベルの問題があるが、最下位になるのは嫌だった。そんな私に両親は、「ウルトラでやる気を失うよりは、チャレンジでトップを狙う方が合ってるんじゃない。」と言った。そこで私は〈チャレンジコース〉にすることにした。今思うと、この選択で良かったのだと私は思う。クラス編成後、実力は伸び、上位に入ることも増えていった。

厳しい〈正月特訓〉や〈日進〉が終わり、いよいよ特色選抜入試が近づいてきた。それを感じた私は睡眠や食事の時間を削り、いつの間にか自分自身を追いつめていた。それは周りの人はおろか、私自身でも感じとれるものだった。「絶対に受かってみせる!」そう思って、ただ、がむしゃらに勉強した。それを心配した両親はアドバイスをくれたが、私はそれを拒否していた。それが合否の別れ目だった。寝不足のまま迎えた当日、その日は珍しく頭がさえており、全ての問題を解くことができた。そして私立入試の合格通知をもらい、特色選抜入試の結果を聞いた。結果は不合格。落ちたものは仕方がないと思うものの、友だちが特色選抜に合格したのを聞いて悔しくなり、やはり泣き崩れてしまった。ちゃんと両親や先生の言ったことを守れば良かったという後悔が私の足を引っ張り、数日間立ち直れず、勉強できなかった。すると母は、「いつまでも後悔していても始まらない。今、後悔していることを次に生かせば良いじゃん。」と言った。そこで私は、「ちゃんと人の言うことを守り、絶対に膳所に合格する。」と決意した。

一般入試までの約一ヵ月間、私は今までしたことがないほど勉強した。滋賀県の赤本に加えて、他府県の過去問や類似問題などもして、とにかくひたすら問題を解き続けた。私はこれによって実力と自信がついた。直前特訓では最初は四百点超えを目標としていたが、初回のテストでは全然届かなかった。それで、復習や予習プリントをすると二回目以降点数が上がり、ついに最終回では四百点以上取ることができた。このことも自分に自信を持ち、本番に臨むことができたきっかけの一つだと思う。

本番では、過去問から分析して立てた予想とは全く違う分野や単元ばかりが出題され、パニックに陥ってしまった。中には空白のままにした問題があり、翌日の新聞を見て自己採点ができなかった。「これ、落ちているんじゃないか。」と考えたと同時に、「がんばったんやし、落ちても悔いはない。」とも考えた。合格発表までの約一週間は、不安な気持ちでいっぱいだった。
そのようななか、結果発表を見に行った。ボードまで走っていき、自分の受験番号を見つけたとき、私は夢なのか現実なのか分からないほど嬉しくて、合格した友だちと喜び合った。やはり努力は続けるべきなのだと思った。
高校進学が最終目標ではない。そう思って、これからも夢に向かって努力をし続けたい。

お父さん、お母さん、授業や〈日進〉などでお世話になった先生方に感謝したいと思う。
今まで本当にありがとうございました。

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