滋賀県立膳所高等学校(普通科) | 受験を通して得たもの【高校受験-合格体験記】|成基学園-受験指導と志共有の学習塾

滋賀県立膳所高等学校(普通科)
合格-2022年度

わたしの志は、

今を生きる人々や次世代の人々が、日々安心して暮らせるようにするために、異常気象の原因を探求する研究者になって、持続可能で安心安全な社会を実現させることです。

最近、自然災害に関するニュースをよく見かけるようになりました。災害によって日常が奪われてしまった人々のことを考えると胸が痛くなります。自然災害で苦しむ人を減らしたい──だから被害を未然に防ぐために大学で異常気象や自然現象について深く研究し、世界中の人々が自然災害を意識することなく、平和で安心した日常が送れる社会を作っていきたいと思います。

受験を通して得たもの

「受験の意義」。それは単に志望校に合格することだけではないということに、この高校受験を通して気づきました。

私が成基学園に入塾したのは、中学校に入学して間もない頃でした。そのときは勉強があまり好きではなく、受験のこともまだまだ先のことだと思っていました。だから、塾の担任の先生が、「膳所高校に合格する人は膳所高校に絶対に行くという強い意志があります。」とおっしゃったときに、私には関係のない話だ、と感じました。なぜなら、自分には滋賀県立 膳所高等学校に合格することは絶対に無理だと思っていたからです。 しかし、二年生になってある友だちに、「佳音は頭良いけど膳所は絶対無理やろ。」と言われたとき、自分でも無理だと思っていたはずなのに、なぜかものすごくイラッとし、すごく悔しい気持ちになりました。 それからはどこの学校でも合格できるくらいがんばろう、と心に決めました。〈夏期講習会〉の問題を何度も復習し、一回一回の授業を大切にしました。 特に、内申点を上げるために学校の定期テスト対策を重点的に行いました。 すると少しずつではあるものの、〈滋賀Vもし〉の成績も上がっていきました。そして、二年生の十一月の三者面談で志望校を膳所高校に決めました。しかし、志望校を決めてから激しい自己嫌悪に陥りました。それは、自分が満足できるような勉強が全くできていなかったからです。 勉強をしなければいけないとわかっているのに、ゲームやテレビなどの誘惑に負けてしまい結局勉強ができなかった、そんなことが毎日ありました。自分はただでさえ偏差値が足りていないのに日々の努力すら満足にできないのか、そんな自分に膳所高校を受験する資格があるのだろうか、とずっと思っていました。 そんな思いを抱えたまま、三年生の夏休みが始まりました。〈お盆特訓〉で私は最上位クラスの会場に行きました。そこには滋賀県だけでなく京都や大阪の人もいて、自分よりもはるかに頭が良い人がたくさんいました。そのときに、自分はもっとがんばらなければならない、と焦りが生じました。 それからは毎日自習室に通い勉強するようになりました。 一日何時間勉強するという観念を捨てて、ご飯とお風呂以外の時間を全て勉強に費やしました。特に九月から始まった〈日曜進学教室(日進)〉の復習を徹底的に行いました。また、塾に向かう車中でリスニングをするなど、とにかくある時間を大切に使いました。それでも、なぜか〈日進〉の成績は下がっていきました。原因が全くわかりませんでした。「前よりも勉強しているのになぜ前よりも成績が悪いの?やっていることが無駄なのでは?」と考えずにはいられませんでした。 その考えを変えてくれたのは国語のT先生でした。 「あまり友人をライバル視してはいけない。友人がいるからこそ意識が高くなる。友人だけでなく普段自分を支えてくれる人への感謝、それがスランプを乗り切る鍵になる。」 その言葉を聞いて気持ちが楽になりました。 それからまた少しずつ〈日進〉の成績が上がってきました。そのままの勢いで〈冬期講習会〉、〈正月特訓〉、〈直前特訓〉、一般入試の〈直前特訓〉にも必死に取り組みました。 辛いときは自分が合格して周りの人が喜んでいるという光景を思い浮かべてひたすらがんばりました。成績はさらに上がっていきました。 しかし、ここでまた自己嫌悪に陥りました。上を見すぎて、自分の成績に満足できなくなってしまったのです。それからというもの、「自分にはどうせ無理。」などのネガティブな発言を人にぶつけるようになってしまいました。それでも先生方は私がネガティブなことを言った分ポジティブな言葉で励ましてくれました。 一般入試の一週間前、不安でどうしようもない私に英語の先生が手紙をくださいました。そこには「絶対合格」と書かれていました。根拠のない言葉だけど、なぜか不安がなくなりました。 そしてあっという間に入試当日になりました。試験は自分が思うようにできなくて、かなり落ち込みました。それでも、自分はどんなに緊張したとしても合格できるくらい人一倍勉強してきたのだから、自分を信じろと言い聞かせました。合格発表のとき掲示板に自分の受験番号があるのを見たとき、今まで努力してきて良かったなと思いました。あれほど勉強が嫌いだった自分が変わることができて驚きました。 しかし、塾に送迎してくれる親や私の勉強への意識を高めてくれる友人、私を励ましてくれた先生方がいたからこそ自分を変えることができたということに気づきました。自分が勉強に専念できるような環境をつくってくれた人々への感謝の気持ちがあふれました。さらに、自己否定感というものは自分だけでなく自分に関わる人も否定しているということにも気づきました。私がネガティブな発言をしているときの先生方や親の悲しそうな顔が忘れられません。もう二度と自分を否定するようなネガティブな発言はやめようと思いました。

「受験の意義」。それは周囲の人々に対するありがたみに気づき、感謝する心を持って精神的に成長することだと私は思います。

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