京都府立洛北高等学校附属中学校
合格-2023年度

病気と闘っている人たちを全力でサポートし、笑顔にできる薬剤師です。

薬局で薬を出してもらった時に薬剤師さんが元気づけてくれたことがうれしかったので、私も不安に思っている人を笑顔にしたいと思い、この志を立てました。私は学校の調べ学習で薬剤師の仕事について調べたり、薬剤師のドラマを観たりしたことで、さらに興味がわきました。これからは志実現に向けて、特に必要な理系に力を入れて勉強したいと思います。

大切なのは絶対に行きたいというゆるぎない気持ち

私が成基に入塾したのは、４年生になってしばらくしてからです。中学受験を経験してみたい、というばくぜんとした気持ちで入塾しました。このときの夢は今と同じ薬剤師で、その夢を叶えてくれる学校はきっと京都府立洛北高等学校附属中学校だろうと思い、洛北高附中を志望校に決めた程度でした。入塾したのが他人より少し遅かったこともあり、授業についていくのに必死でした。少し慣れてくると、怠けが出てしまい、先生から「宿題のやり直しをきっちりしなさい。」と厳しく指導を受け、やり直しをしていない宿題を一から全てやり直しました。

指導を受けてからは宿題やテストのやり直しは必ずするようにして５年生を迎えました。しかし、５年生の夏から成績が思うように伸びなくなり、途中で悩みつかれてしまって、勉強とは違う物事に目が向いてしまいました。そのときから勉強に集中できなくなり、なかなか思うように流れをつかむことができなくなりました。

これがきっかけで６年生になるときに１つ下のクラスに初めて落ちてしまいました。とても悔しくてあせりました。クラスを落として６年生をスタートするのはとてもはずかしい気持ちになったので、その悔しい思いをバネにしてがむしゃらにがんばり、常に上を目指し続けました。今までとは勉強スタイルも環境も変えました。勉強時間を延ばし、家でしていた勉強を自習室でするようにしました。先生から「大丈夫、頑張れ」と声かけをたくさんしてもらい、もう一度ふんばることができて、自信を取り戻すことができました。もう一度志望校をどこにするかを考えたときに、自分に合っている環境で志に近づける学校はやっぱり洛北高附中だと思い、決めました。そのときの私にはレベルが高い学校でしたが、「絶対に洛北に行きたい」という強い思いを胸にあきらめずに頑張りました。

しかし、６年生の夏休みからまた成績が思うようにならなくなってきました。そのころは日曜進学教室〈日進〉が始まっていて、前半は順調だったのが後半から成績が全然伸びなくて不安定なことが続きました。だから、自習室に行く日数や時間を増やし、わからないところは必ず質問をして、できるまで何度も解くことをてっていしました。夏休みからは「ラプラス」という算数のテキストもやりこんで基本をしっかり身につけました。また、不得意な理科と社会は、４年生からの学校の教科書を勉強し直し、教科書ワークを購入してやりこみました。夏休みが終わると、成績順のクラスから志望校別のクラスに変わり、私と同じ洛北高附中を目指す人たちの成績が自分より良いことにとても不安を感じました。授業も過去問を解く回数がどんどん増えて、初めは低い点数ばかりで、「本当に合格できるのだろうか。」と何度も思いました。同じ洛北高附中を目指す人ととても大きな差を感じたのはこのときでした。けれども、「絶対にこの学校に合格する」と自分を信じて進みました。冬になると苦手な理科と社会の問題を何回も解き直したり、先生からもらったプリントを使って覚え直したり、Ｓ-webを使って復習をしたりしました。最後は、根気と洛北高附中に行きたいという強い気持ちが一番大事だったと思います。私はこうして入試本番を迎えました。

当日は今までがんばってきた自分を信じることで、少しだけリラックスして受けることができたと思います。「自分の今までのがんばりをここで出しつくそう。」と思いながら試験を受けました。洛北高附中は適性検査の他に内申書と面接も大切なので、学校の出席や授業もおろそかにせず、行事には積極的に参加しました。面接のポイントは成基で教えてもらい、練習もたくさんしたので、緊張をあまりせずにのぞめました。

合格を手にしたときはとてもうれしかったです。「あきらめない」「絶対に行きたい」、この気持ちを大切に持ち続けることが合格への道でした。また私はたくさんの人に支えてもらいました。父も母も、成績がどれだけ落ちてもはげましてくれて、送り迎えもお弁当も毎日してくれました。妹もやりたいことをたくさん我慢して支えてくれました。本当に感謝しています。これから受験をする後輩には、自分が今までしてきた努力を信じ、支えてくれているたくさんの人に感謝をして入試に臨んでほしいと伝えたいです。これからの中学生活でも自分に自信を持って過ごしたいです。まだ先の大学受験に向けて、中学受験で学んだことを活かして勉強したいです。今まで支えてくださった先生方、家族や友達、ありがとうございました。志高くがんばります。

保護者からのコメント

保護者名　岡村 英理子

４年生の春、コロナが蔓延し、休校続きで学校の授業がなくなったことがきっかけで成基学園に途中入塾しました。初めは授業についていくことに必死でしたが、先生の熱量や周りのお友達の頑張りに強く刺激を受け、小さい頃からの夢実現のために受験をすると目標を定めました。
順調だった成績も５年生終盤から安定せず心配事が増えましたが、挫折しても決して投げ出さず、自習室を活用したり、先生に何度も質問に行ったりと、コツコツ目標に向かって頑張る姿を見て、諦めず努力し続けることの大切さを改めて娘から学んだ気がします。
同じ目標をもって一緒に頑張る仲間や全力でサポートして下さる先生方がいて、温かく時には厳しい環境に恵まれたからこそ、夢への一歩が踏み出せたと心から感謝しています。成基で学んだことは大きな財産であり、これからの成長の糧になると思います。本当にありがとうございました。

担任からのコメント

いつも何かが足りない。本当に洛北合格できるのか？日進の度に考えさせられました。
総合力は十分。でも教科でみると何か物足りない成績。もしどれかの教科で失敗すると・・・常に不安がつきまといました。６年生の始めは、クラスが変わった悔しさをバネにがんばり続け、中期は中だるみすることなく前を見続け、後期は自分の弱点から目を逸らすことなく洛北合格に向けて邁進してくれました。全ての不安を水葵さんの１人ではなく、家族全員で受け止め、家族一丸となって前に進んでいく様子は力強く、気がつけば先の不安は消えていました。そして、洛北合格。水葵さんの頑張り。家族のフォロー。全てが嚙み合った瞬間でもありました。
２年間我慢の連続でした。堪えてくれて本当にありがとう。洛北合格おめでとう。

中村 完宣