京都府立洛北高等学校附属中学校
合格-2015年度
落ち着くことは大事
僕の夢は、科学についてよく知り、ロボットをもっと普及させる研究にたずさわる人物になることです。ロボットの研究に関する本を読んだときに、この研究をする仕事につきたいと思ったことがその理由です。その夢を実現す るために、中学校でももっと理科について学びたいと思いました。だから、スーパーサイエンスハイスクールに指定されていて、僕の好きな囲碁の部活動もある京都府立 洛北高等学校附属中学校に行きたいと思うようになりました。
成基学園に入塾したのは、六年生の授業がスタートした頃でした。塾は息がつまるようなイメージでしたが、成基学園は、ある程度心にゆとりを持って学習することができるような印象を持ちました。最初のうちは、かなり真剣に勉強に取り組んでいましたが、徐々に難しい問題を多く解いていくにつれ、家での勉強で集中力が長く続かなくなってしまいました。そこで、十一月頃から塾で自習することにしました。とても集中して勉強できるので、もっと活用すれば良かったと思っています。
受験の直前は、思ったよりも緊張なく過ごせました。囲碁の大会で、何度か自分にとって大きな失敗をした経験から、「合格できなくても、仕方ない」と開き直ってしまったことで、重圧を軽くすることができたので、直前になったらあまり考えすぎないことも大切だと思います。
当日は、国語、社会、理科の問題は落ち着いて解くことができました。しかし、算数の問題で非常に簡単な間違いをしてしまいました。そのために動揺してしまい、他の問題でも間違いを重ねてしまいました。終わってしまってから間違いに気づきましたが、もう間に合わず、結局、点数を大きく落としてしまいました。全体の採点を自分なりにやってみて、そのことに気づいたときは、「もしもこれで受かっていなかったら、人生最大の失敗になるな」と思い、激しく後悔しました。もうだめかもしれないと思いました。ずっと保っていた平常心が最後の最後で切れてしまったことと、混乱してしっかりと見直しができていなかったことが原因だと思います。また、直前にリラックスしようとして復習をおこたったことも原因だと思います。やはり、受験勉強の終盤には頭の体操程度に問題を解いておくのがよいと思いました。また、どんなに混乱しても見直しだけはしっかりできるように、模試のときから見直しをする習慣をつけておくことも大切だと思いました。しかし、面接を失敗することなく切りぬけられたので、何とかなるかもしれないとも思いました。面接は、僕にとって一番減点される心配があった分野であり、先生方からも、「Kくんは筆記試験はおそらく大丈夫だけれど、面接だけが心配だ。」と注意されていました。僕は、質問に対して素早く答えを出すことが不得意なうえ、落ち着いていることも苦手なため、面接で失敗をおかす可能性が十分にあったのです。〈冬期講習会〉のときに、実際の面接と、ほとんど同じやり方での面接の練習に参加することができたことが、とてもよかったです。実際の面接での緊張した雰囲気を体験できたことで、本番のときの緊張が和らげられたと思います。
合格発表の日は、母が結果を見に行き、家にいる祖母が結果を僕に伝えることになっていました。学校では、ふとしたときに結果のことを思い出して、「大丈夫だろう、いや、だめだと思っておいた方がいい」などと、あれこれ考えて落ち着きませんでした。家に帰ってきて、祖母から、「おめでとう!」と言われたときは、なぜか他人事のような気分でした。母が帰ってきて入学後の話をしているとき、ようやく受かって良かったと思うことができました。ここまで支えてくださった先生方には、本当に感謝しています。
僕が受験をする上で大切だと思っていることは、「全力を注ぎ込んで勉強を行う」ことです。全力で取り組んでいた内容は、しっかりと頭の中に残ります。逆に、全力でやっていなかった勉強の内容は、後で思い出せなくなるという経験もしました。だから、もし勉強中に休みたくなったら、しっかり休憩してからまた全力で取り組めばいいと思います。洛北高附中に入学してからも、全力で勉強にも部活動にも取り組み、苦しいことがあっても耐え抜けるがまん強さを身につけていきたいです。
2023年度 - 合格体験記
名前 | タイトル | 所属の教室 |
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岡村 水葵さん | 知求館 |