洛南高等学校附属中学校 | 合格へと進んだ二年間【中学受験-合格体験記】|成基学園-受験指導と志共有の学習塾

洛南高等学校附属中学校
合格-2013年度

S・Kさん

合格へと進んだ二年間

ぼくが成基学園に入ろうと思ったきっかけは、いとこが中学受験で合格した姿を見て、「かっこいいな」と思ったからだ。だから、五年生の四月に入塾した。 中学受験とはどういうものか全く知らなかったのだが……。

ぼくの将来の夢は、脳腫瘍やガンなどの脳の病気で苦しむ人々を助けられる脳外科の医師になることだ。四年生のときに、テレビで福島先生という脳外科の先生を知った。福島先生は、みんなから「神の手を持つ医師」と呼ばれていて、どんな病気でも治すことができる医師だ。ぼくもそんなふうに、病気で苦しんでいる人たちを助けたいと思い、福島先生を目標として、脳外科の医師を目指すことに決めた。

入塾してから、なかなか上位に入ることができず、六十位ぐらいだった。ぼくは国語と社会が苦手で、特に社会は勉強法が分からず、最低点近くを取り、不安だった。社会の得意な人がうらやましかった。あるとき、H先生に、「お前はこの程度か!! もっとできると思ってたわ。」と言われ、すごく悔しい思いをした。この日をきっかけに、社会に対する気持ちが変わった。それからは社会に力を入れるようになり、だんだんとおもしろくなってきて、成績も得点源になるまでに成長した。

六年生になって、本格的に学校選びをした。前から最難関校と聞いていた洛南高等学校附属中学校に興味を持っていたので見学に行った。そこでぼくは、学校の落ち着いた雰囲気が気に入り、第一志望校とすることに決めた。六年生からの勉強は、思っていたよりも、とても難しかった。一番悩んだのは国語だ。周りの友だちに置いて行かれそうなときもあり、とても辛かった。そのとき、Y先生が元気づけてくれた。特別講座をしてくださったり、とても楽しい授業をしてくださったりした。自分では、「今日のテストはこれぐらい点数を取ろう。」「百位以内に入ろう。」など、少しずつ目標を決めて取り組むようにした。すると、少しずつ成績が上がっていった。もし前のままなら、受験は失敗に終わっていたかもしれない。「日曜進学教室(日進)」も、自信が持てる道具となった。成績が上下し一喜一憂したが、楽しむことができた。「日進 ウルトラコース」に入ってから感じたことは、今までとのレベルの差だ。ぐっと難しくなって時間が足りなくなり、小問一から解けない……など焦ったりしたが、この難しい「ウルトラコース」によって実力も格段に上がり、自信も持てた。しかし、目標の十位以内には二回しか入れず、何とも悔しい思いをした。その中でも「ウルトラコース」の理科はなかなか点が取れなかった。多分、演習講座を受けておらず、難問を解いた量が少なかったからかもしれない。そこで、先生にたくさん質問したり、「間違いノート」という間違いを書き込むノートを作ったりして、自分なりに工夫し、勉強に取り組んだ。赤本も十二月から始めたが、なかなか成績が安定しなかった。あるときは最高点より上の点数を取って大喜びし、あるときは合格基準点ギリギリでがっかりしたこともあるが、楽しみながら入試の練習ができた。

受験勉強とは、ただただ勉強するものだと思っていたが、そうではない。それは合格のための勉強ではあるが、勉強そのものを楽しみ、自信を持たせてくれるものだということを知った。だから、最後の追いこみも苦ではなかった。

洛南高附中の入試当日、幸い、前の席は合宿で知り合った友だちだった。同じ教室の人も近いのでリラックスして受けることができた。しかし、やはり入試は難しい。今までにないほど算数が難しく、理科もぼくにとっては難問だったように思う。落ちたかもしれないと思ったが、後悔はなかった。これで全部出しきったからそれでいい。落ちても悔いはないと思えた。

そして、合格発表。九十四。その番号を見たとき、自分が信じられなかった。何度も見たが、確かにあった。飛び上がるほど嬉しかった。見に来てくれたA先生も泣いて喜んでくれた。ぼくの受験は大成功だった。受験をして良かった。心からそう思うことができた。

この作文を通して、二年間を思い返すことができた。この受験でぼくが大切にしてきたことも思い出せた。一、受験は合格するためでもあり、勉強の楽しさを実感するものであること。二、先生を信じ、努力を続けること。この二つを忘れず努力すれば、合格できるのではないかと思う。もう一つ感じていることは、合格は、ぼくの夢へと続く道の第一歩であるということだ。これからもこのことを忘れないようにしたい。最後になりましたが、二年間お世話になった先生方、本当にありがとうございました。これからも、成基学園で学んだことを忘れず、がんばります。

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