洛南高等学校附属中学校 | 合格に大切なこと【中学受験-合格体験記】|成基学園-受験指導と志共有の学習塾

洛南高等学校附属中学校
合格-2014年度

H・Sさん

合格に大切なこと

ぼくの夢は、「どんな難病でも治せる医者」になることだ。去年、iPS細胞をつくって、ノーベル賞を受賞された山中伸弥さんにあこがれた。そのことがきっかけで、医者という職 業にますます心がひかれた。また、テレビ番組で、病気をとても早く治してしまうプロを見て一層なりたいと思った。

具体的な、どこの分野を専門にするか、などはまだ決めていない。でも、どんな難病でも治せたら、きっと患者さんに喜んでもらえるだろう。そのかわり、責任は重い。その人の命や一生がかかっているのは知っている。それでもやりがいのある夢だと思う。

ぼくが成基に入塾したのは、四年生のときだ。そのときは軽い気持ちで入った。上のクラスに上がったときは不安だったけれども、みんなは温かく迎えてくれた。そのころは、中学受験をするという自覚は全くなかった。ただ楽しい塾だった。

五年生になると、二教科から四教科に増え、最初はものすごく大変だった。でも、理科も社会も好きだった。だから、つらくはなかった。そのころ、前から気になっていた洛南高等学校附属中学校の見学会に参加した。きれいでピカピカな校舎を見てあこがれた。それに部活も充実していて、有名な大学への進学者数も多い。このときに志望校が決まった。

そして六年生。〈合格達成セミナー〉を受講して、「合格の瞬間」を知った。ぼくも、こんなふうに喜べる人になりたいと思った。しかし、簡単にはなれなかった。大変なこともたくさんあった。一つ目は、〈最難関特訓〉だ。周りは、かしこい人ばかり。先生がさらっと、「この問題を解いてみてください。」と言われ、しばらくするとみんな解き終わっていた。ぼくが一人だけ置いていかれている感じがした。解説も理解するので精一杯だった。二つ目は〈日曜進学教室(日進)〉だ。結果は、というと全敗だった。毎週、迎えに来てもらっても、一人で早く家に帰ってしまうありさまだった。自分に解けない問題があるのが悔しくて、しかも、とても多くあってつらかった。また、直しのときはいつも、解けていたはずの問題の点数を出した。計算ミス、答えの写しまちがい、抜き出しミス……。いろいろなケアレスミスの分を足すと、上位になれたときもあった。そんな自分がいやになったときもあった。しかし、そんなことがあってもあきらめなかった。志望校を変えなかった。

本気で勉強をしたのは冬からだった。〈日進〉をはじめ、様々なプリント類をかき集め、四、五回やり直した。それに赤本もやった。分からなかったり、解答のやり方に満足しなかったりしたら、すぐに質問した。

とうとう始まった。受験が。初めの前受験で自信がついた。洛星中学校は、最初の理科がとても難しかった。いわゆる爆弾だった。それでもあきらめないで、他の教科をやりきった。本命の洛南高附中。とても難しかった。それでも最後の科目までやり抜いた。あきらめなかった。結果はすべて合格。この上なくうれしくて、泣いてしまった。〈日進〉でボロボロになったけれども、最後は勝った。本当にうれしかった。三年間がんばったかいがあった。今から振り返ると、ずっと苦だと思いこんでいた受験勉強は、つらくなかった。あっという間だった。

そんなぼくから言えることは、一、あきらめないこと。「あきらめたら、そこで試合終了」だ。二、先生を信じること。そして、質問すること。質問は決して恥ずかしいことではない。すばらしいことだ。いろいろな問題にふれているからこそ、質問はできる。三、時間を大切にすること。今という時間はどんどん流れていく。すき間時間も大切にした方が良い。電車の中で年号を覚えることをぼくはしていた。たとえ、時間は決まっていても、その質を決めるのはみなさんである。四、努力すること。「努力は必ず報われる。もし、報われない努力があるのならば、それはまだ努力とは呼べない。」という言葉がある。努力すれば結果が残らなくても後悔はしないと思う。この四つがぼくから言えることだ。これを頭の片隅に入れてくれたらうれしい。

最後になりましたが、質問を聞いてくださった先生方、送り迎えをしてくれた両親、おもしろかったクラスメイト、みんなありがとうございました。そして、今読んでいるみなさん、がんばってください。応援しています。

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