滋賀県立
守山高等学校（普通科）
合格-2013年度

「努力は必ず報われる。」その言葉を信じて……。

私の将来の夢は、みんなを笑顔にさせる幼稚園の先生になることです。私がこの夢を父に話したところ、
「幼稚園の先生になるには国家試験に合格しないといけないし、大変だと思うよ。」 と言われました。でも、もともと小さい子どもが好きな私は、どんなに大変でも幼稚園の先生になろう、と強く思いました。その思いが勉強をがんばる支えとなりました。

二月十四日、それは私にとって最高の一日となりました。私は担任の先生に呼ばれ、部屋に入りました。
「今回は……。」
と言われたので、私は、「残念でした」という言葉が続くと思っていました。ところが先生は、私に合格通知を渡してくださったのです。信じられず、
「ホントに？」
を連発してしまいました。先生に、
「おめでとう。」
と言われたときには、涙が止まりませんでした。

私は中学三年生から、成基学園に通い始めました。それまでの私は部活のバスケットボールに全力投球で、受験のことなど全く考えていませんでした。そんな私も三年生になり、受験のことを考え、入塾することを決めました。
私にとって、この一年間は本当に苦しいものでした。毎日、部活の朝練と夜遅くまでの塾。授業を受けるだけで必死でした。
夏休みに入って、「夏期講習会」が始まりました。予習をしても、わかるところよりわからないところの方が多く、みんながわかるところも私だけわかりませんでした。だからいつも、「先生に当てられませんように」と願っていました。でも、授業で当てられても答えられない自分が悔しくて、たまりませんでした。
これ以上遅れを取りたくない。そういう思いから毎日自習室に行き、その日、わからなかったところや間違ったところの復習を繰り返しました。
時には終わりのない復習が、嫌になることもありました。しかし自習室には、私より成績のよい友だちがたくさんいました。 だから、私も負けてはいられない、そう強く思いました。そうして毎日欠かさず復習した結果、夏休み最終日テストで二位になることができました。すごく嬉しかったし、私の大きな自信となりました。

九月になり、「日曜進学教室（日進）」が始まりました。「日進」では初めて見るような問題ばかりで、思うような成績が取れませんでした。私は、十五回ある「日進」を無駄にはしたくありませんでした。だから、ここでも復習を欠かさずやりました。月曜日には、前日の「日進」の復習を必ずするようにしました。解説を隅から隅まで見たり、わかりにくかったところには自分で解説を付け加えたりして工夫しました。ひまさえあれば解説を見ました。特色選抜の試験当日も、「日進」の解説を持って行きました。「日進」は、基本的な問題から、すごく難しい問題まであります。今になって考えてみると、「日進」を十五回終えたころには、応用力がかなり付いていたのだと思います。時には、日曜日をつぶして勉強するのが嫌になることもありました。でも、「日進」十五回を終えたことで、実力だけではなく、達成感や充実感、大きな自信を得ることができました。本当にがんばって良かったと思います。

私がここまでがんばることができたのは、熱心に指導してくださった先生方と、私をいつも支えてくれた家族の存在があったからだと思います。
わからないことがあれば、優しく教えてくださった先生。いつもがんばってるね、と声をかけてくださった先生。成績が下がったときには励ましてくださった先生。相談にのってくださった先生。本当にありがとうございました。そんな先生方の存在があったからこそ、私は志望校に合格して先生方を喜ばせたいと思いました。本当に感謝しています。
そして、どんなときでも私を支えてくれた家族にも感謝しています。悩んだときには真剣に話を聞いてくれたこと。自分がやりたいようにやればいい、そう言ってくれたこと。つらくて泣いたときには、そばにいて励ましてくれたこと。そんな支えがあったから、私は勉強をがんばることができました。本当にありがとうございました。
これから高校へ行っても、先生方にいい報告ができるように、そして期待を裏切らないよう、日々がんばっていきたいです。また、家族には、今まで支えてくれた分、恩返しをしていきたいと思います。

そして、これから受験を迎えるみなさんへ。つらいこともいっぱいあります。でも周りを見れば、支えてくれる人がたくさんいます。その人たちの存在を忘れず、自分を信じて、受験に突き進んでください。悔いの残らない一年を送ってください。