滋賀県立彦根東高等学校(普通科)
合格-2014年度
新たな一歩
僕の将来の夢は、宇宙物理学者になって、まだ見ぬ宇宙の現象を解明することだ。
この夢を叶えるためにも、僕は中一のとき成基学園に入塾した。
入塾当初、小テストなどで周りの人に負けていた僕は、
「絶対勝ってやる。」
という気持ちに満ちあふれていた。
しかし、通い始めて二、三ヵ月も経たないうちに自分の悪い癖が出てきてしまった。それは、集中力や忍耐力が長続きしないことだ。ちょうどその頃から、学校での部活動の練習がきつくなってきたこともあり、僕は勉強に身が入らなくなってしまった。でも、先生方の支えもあり、なんとか通い続けることができた。
こうして二年が過ぎ、僕はいつの間にか三年生になっていた。この頃から周りのいろいろな人から、
「今年は受験生だね。大変だね。」
と声をかけられるようになった。ところが、恥ずかしいことに僕は、受験生であるという自覚をまだ持っていなかった。
しかし、部活動の引退をきっかけに、僕は初めて自分が受験生であると意識するようになった。
夏休みには、講習会に加えて〈最難関突破講座〉が始まった。草津教室での午前中の〈最難関突破講座〉と、午後からの知求館ギャザでの授業に、忍耐力のない僕の力は限界にきていた。それでも、
「つらいのは自分だけじゃない。周りの人もいっしょだ。」
と自分に言い聞かせて、何とかがんばり続けた。
そして迎えた能登島での〈中3夏期学習合宿(夏期合宿)〉。僕は石川会場の二組に入ることができた。だが、予想していた通り授業のレベルはとても高かった。最初の二日間は、不安とあせりをどうすることもできずにいた。
そんな僕を変えたのは三日目。〈夏期合宿〉の中間テストでのことだった。結果がはり出され、僕は一人落ちこんでいた。自分と一位の人との点差があまりにも大きかったからだ。でも、この結果は僕に再び、
「絶対勝ってやる。」
という気持ちを芽生えさせてくれた。〈夏期合宿〉での長い自習時間も、いつの間にか集中して乗り切れるようになっていた。
丸一日勉強に打ち込んだ日々につちかった集中力、忍耐力は今でも僕の中で大きな自信となって残っている。
〈夏期合宿〉から帰ると、残りの夏休みもあっという間に過ぎ、〈日曜進学教室(日進)〉が始まった。〈日進〉では自分の順位が毎回わかるので、それまでの自分の努力の成果を直接目にすることができた。
はじめのうち、〈日進〉の成績は思うようにはのびなかった。特に、毎回出される数学の高難度な問題は、全く手に負えなかった。それなのに、復習もろくにしなかった。
そんなときに、僕に大事なことを気づかせてくれたのが同じ知求館ギャザの中にある東進 南彦根校に通っている先輩だった。その先輩の、
「一回目がダメでも、二回目やったときに百点取れたら一位だ。」
という言葉をきっかけに、僕は復習の大切さを改めて感じた。何事もやりっぱなしではいけないのだ。
こうして僕は、苦手だった数学を得意な教科に変えることができた。今思えば、このときに苦手教科を一つでもなくすことができたことが、後に合格へとつながったのだと思う。また、得意教科をのばせたことも一つの要因だと思う。
年が明け、息をつくひまもなくすぐに入試本番を迎えた。滋賀県立 彦根東高等学校。その門の前で僕は深呼吸をした。
「この学校に行きたい……。いや……、行くぞ。」
試験会場は独特な雰囲気に包まれていて、何ともいえない嫌な感じだった。
なんとか入試は乗り切れたものの、自信はほとんどなかった。そして合格発表のときがやってきた。手渡された封筒の中を恐る恐るのぞくと、なんとそこには「おめでとう」の文字があった。今までお世話になった先生方、ずっと見守ってくれた両親への感謝の思いで胸がいっぱいになった。いつか恩返しをするためにも、自分の夢を叶えてみせると決心した。
僕はこの高校入試までの道のりで、物事をやりとげるために必要な力を見つけることができた。合格までの道のりは長いけれど、その一歩一歩を確実に歩んでいくことが大切だと思う。
高校合格も人生の中では通過点。でも、次のステージへの大きな一歩。これからも、地道に、そしてしっかりと人生を歩んでいきたい。
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