滋賀県立彦根東高等学校（普通科）
合格-2015年度

努力という武器

私の将来の夢は、自分が関わったすべての人を笑顔にできる人になることです。具体的な職業は決まっていませんが、これから自分と関わっていくたくさんの人が、少しでも笑顔でいられるような、その力になれるような人間でいたいと思ってい ます。その夢のために、できる限り可能性を広げたいと思い、「大学進学」を一つの目標にしました。そして、その目標の第一歩として、県内でも難関である滋賀県立 彦根東高等学校を第一志望校に決め、この春に合格を手にしました。

私は小学六年生のときに、ゴールフリーに通い始めました。それまで習っていた英会話だけではいけないと思い、自分のペースで勉強できるゴールフリーを選びました。そのときはまだ受験について考えていなかったので、あまりよい成績ではありませんでしたが、勉強の楽しさをゴールフリーで教わりました。

中学一年生になって成基学園に入りました。毎日の部活で疲れて、勉強はほとんどしていませんでした。中でも、社会や理科は語句の意味をしっかり覚えていなかったので、良い点数をとることができず、数学も、復習不足で八十点以上をとったことがあまりありませんでした。一年生のときの成績は、得意だった英語さえ五をもらえずに、通知表には五がない状態でした。

二年生になっても、一年生のときと同じような状態でした。特に数学は足を引っ張っていました。そんな私に、いつも母は、
「勉強する気がないなら塾をやめろ。」
と言っていましたが、いま塾をやめれば、自分は勉強を少しもしなくなるのではないかと思い、やめることはできませんでした。しかし、母から注意を受けても、勉強せずにダラダラと毎日を過ごしていました。

三年生になり、「受験」という言葉を毎日聞くようになり、今までの生活を振り返ると焦り始めました。初めはどうやって勉強すればいいのかわからず、悩みながら「自分に最も合った勉強法」は何かを考えていました。それで、今まで習った基礎をもう一度覚え直すことにしました。特に、苦手だった社会は何度も授業ノートを見て、語句とその意味を覚えるまで復習しました。すると社会の点数に変化が表れ、〈Ｖもし〉の偏差値が一気に七十台にまでいき、社会が好きになりました。社会が好きになったことで勉強に対するやる気が生まれ、〈Ｖもし〉の結果がどんどん上がりました。そんなとき先生にＡコースからＨコースへ移る提案をもらいましたが、私はＡコースにいることで基礎をしっかり身につけることができ、基礎ができていれば、どんな問題も解くことができるのだという自信から、Ａコースでより上位を目指すことにしました。
部活を引退した頃はまだ志望校が決まっていませんでしたが、心の中では四つ上の姉を越えたいという思いや、大学は地元ではなく、新しい環境で勉強したいという思いから志望校を考えていました。

このまま順調に結果を出せるようにと、〈夏期合宿（合宿）〉に参加しました。〈合宿〉では、周りの人がやっていた勉強法を真似したり、先生から教わった勉強法をやってみたりして、自分は人一倍がんばらなくてはならないと思い直すことができ、改めて努力の大切さを知りました。
夏休みが終わり、〈日曜特訓講座（日特）〉が始まると、今までの努力の成果が〈日特〉の結果に現れるようになり、Ｈコースの人と同じレベルになりました。〈日特〉のランキングでは、いつも上位を保つことができ、大きな自信になりました。十月には彦根東高校を第一志望校にし、彦根東高校に合格するために、いろいろな参考書を使って勉強しました。とにかく問題を解く量の多さで、自分に自信をつけていきました。

受験直前になり、不安がなくなるように、「自分を信じてやれば大丈夫だ」と心の中で言い続けました。しかし、不安は常にあります。だから不安が少しでも和らぐように、学校の休み時間はずっと勉強していました。
特色選抜入試では残念な結果となってしまいましたが、自分の力を精一杯出し切ることができたので、落ちこむことはありませんでした。特色選抜入試を受けたことで試験会場にも慣れ、また、上には上がいることを実感し、あと少しの時間を精一杯やり切ろうと強く思うことができました。

一般入試は、特色選抜入試を受けていたこともあって、緊張することなく受験しました。去年と傾向が大きく変わり驚きましたが、それでも自分の力を出し切る思いで入試に挑みました。合格発表で自分の番号を見つけたとき、何度も自分の番号を確認するくらい驚き、喜びました。やればできることを実感しました。

受験生のみなさんも、何事も挑戦して学び、目標を達成できるよう努力してみてください。あきらめず努力した人が最後に勝つと思います。
最後に、いつも励ましてくれた家族、いろいろなアドバイス、勉強法を教えてくださった先生方、本当にありがとうございました。