滋賀県立石山高等学校(普通科) | 自分の思い描く未来へ【高校受験-合格体験記】|成基学園-受験指導と志共有の学習塾

滋賀県立
石山高等学校(普通科)
合格-2016年度

F・Hさん

自分の思い描く未来へ

私の将来の夢は、自分の作った商品で、多くの人々を幸せにする雑貨デザイナーになることです。小さいころから雑貨にふれる機会が多かった私は、裁縫などをやっているうちに、物を作って誰かにあげて喜んでもらうことが楽しく思えてきました。雑貨をデザインすることと勉強することは、直接関係はありませんが、さまざまな角度から物事を判断できる力を身に付けたいと思い、勉強をはじめました。

私が、滋賀県立 石山高等学校に行きたいと思ったのは、中一の三月に行った吹奏楽部の定期演奏会がきっかけでした。私と歳が二つ三つしか変わらない人の演奏とは思えず、強い憧れを抱いたことを今でも覚えています。この進路を実現するために、中二の冬に成基学園に入塾しました。

入塾したての私は、授業についていくのに必死でした。せっかくにHクラスに入れてもらったのに、三年生になっても思うような成績が残せませんでした。このとき、「今は全然ダメだけど、この一年でクラスのトップくらいに成績を伸ばしたい!」という思いでいっぱいでした。

そんな気持ちで参加した、四泊五日の〈夏期合宿(合宿)〉。〈合宿〉のクラスは下から二番目の五組で、自分の実力のなさにショックを受けましたが、とにかく変わりたいという思いで必死に勉強しました。学習のしおりにN先生が書いてくださった、「志望校に合格して受験録を紹介させて。信じて待ってるよ。」というコメントが忘れられません。このときから、辛いことがあってもこの言葉を思い出して、志望校に合格して誰かに成功を伝える自分を思い描くようになっていきました。

それから〈日曜特訓講座(日特)〉が始まり、本格的に入試問題を解くようになりました。しかし成績は伸びず、だんだん「自分はダメだ」と自分を責めるようになりました。でも、そう考えているときは決まっていい点をとることができず、悪循環に陥ってしまいました。自分がいやで、家で毎日泣いていた時期もありました。

そんなとき、いつも母は、「Fなら大丈夫。絶対受かる。」と励ましてくれました。そんな母の言葉は、不安でいっぱいだった私の気持ちを楽にしてくれました。先輩方が書かれた『受験録』を見て、今は届かない夢だとしても、努力し続ければ叶えられることを知りました。そうして、たくさん辛いことがあっても、希望を持つことができたため、勉強を続けられました。

秋頃は、塾でたくさん取り組めるので、家では〈日特〉や実力テストの間違ったところを、学校の教材『新研究』や参考書を使って解き直しました。とにかく、自分の知識の漏れがないようにすることに専念しました。すると、伸びなかった成績も一気にあがるようになり、〈Vもし〉の偏差値もそれに伴って高くなっていきました。英語のS先生に、「Hクラスで一番伸びている。」と言われたときは、たまらなく嬉しかったです。

そして二学期が終わり、勉強づくしの〈冬期講習会〉や〈正月特訓〉を乗り越えて、三学期がやってきました。一般入試の直前は不安で押しつぶされそうでしたが、一番私を支えてくれている母から、「どんな結果でもいいよ。全力尽くしてがんばれ。」と言われたことや、塾の先生からの励ましの言葉が、自分にとって大きな自信となりました。

そして、迎えた入試当日。思うように問題が解けず、一度は諦めかけましたが、支えてくれた家族や塾の先生方、応援してくれた友だちに、この一年たくさんお世話になった恩返しをしたくて、全力を尽くしました。

合格発表の日、受かっている自信はありませんでしたが、「もう本当にがんばったから落ちても大丈夫」と思っていたので、緊張はしませんでした。合格者が掲示される瞬間、母が一番に私の受験番号を見つけ、一緒に涙してくれたことは絶対に忘れません。

思い返してみれば、この一年は自分の思い描いていた未来の通りになりました。受験勉強の中で、さまざまな不安を抱きながらも成績を伸ばしていき、第一志望校に絶対合格する。そうやってなりたい自分を強くイメージすることで、辛くても目標に向かって行動することができました。そして、何よりも最後まで諦めない強い気持ちが大切だということを、受験を通して実感しました。

これから受験をするみなさん、これからの一年は、ずっと離れることのない不安と闘っていかなければなりません。しかし、それを乗り越えれば、本当に最高の喜びが待っています。きっと辛かった思い出も、「やってよかった」と思える日が来ます。だから、夢を叶えるために、自分を信じてがんばってください。 

最後になりましたが、今、私がこうやって行きたい高校に進学できたのは、支えてくれた人がいたからです。何も言わず塾に通わせてくれた父、精神的に支えになってくれた母、塾の先生方や友だちに心の底から感謝しています。これからはたくさんの体験をして、さまざまなアイディアを出せる人になっていこうと思います。本当にありがとうございました。

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