滋賀県立
石山高等学校(普通科)
合格-2022年度
気遣いの輪を広げ、一人ひとりが暮らしやすい世界をつくることです。
二年前、私の妹が受験勉強をしていました。それまで私は、家ではピアノを弾いていました。しかし妹が勉強をしているときはピアノを弾かない方が良いと思い、弾くことを控えました。実際に、妹は私が配慮して生活していたことに気付いてはいませんでしたが、私は妹の役に少しでも立てたことに喜びを感じました。相手を気遣うと、人のためにも自分のためにもなります。だから私は、気遣いの輪を広げ暮らしやすい世界をつくりたいです。
受験生に伝えたいこと
私が、これから第一志望校合格を目指してがんばる受験生に伝えたいことは二つあります。この二つは、私が受験を通して学んだことや知ることができたことなので、少しでも参考にしてもらえたらと思います。
私がみなさんに伝えたいことの一つ目は、 「受験をするうえでは、互いに信頼し、支え合える仲間をつくることが必要だ」 ということです。 中学一年生の頃、私は一人で勉強をしていたので、他の生徒とテストの点を競ったり一緒に勉強したりすることがありませんでした。二年生になり、学校も塾もクラスが同じだったHさんと仲良くなりました。Hさんはとても頭が良く、学力の差を縮められないような存在でした。だから私は、Hさんに少しでも追いつけるように、学力を伸ばそうと思いました。いつも一人で適当に取り組んでいた宿題も、 わからないところがあるといつもHさんに納得いくまで質問していました。すると、塾の他の仲間もお互いにわからないところを質問し合うようになり、先生方も私たちをフォローしてくださいました。 だから仲間と団結し、ものすごく学力を上げることができたと思います。Hさんとは三年生になっても、クラスが同じでした。日々切磋琢磨し合いました。
受験が近づくにつれ、特訓が多くなるなかで Hさんと私は良き仲間であり、良きライバルになっていることを感じました。そして、お互いが刺激し合いました。あんなに賢くて輝いていたHさんと、少しずつ学力の差を縮めることができているのだなと実感しました。 きっと一人で勉強していても、ここまで学力は伸びなかっただろうと思います。 私もHさんも第一志望校が滋賀県立 石山高等学校だったので、テストを受ける直前までお互いを励まし支え合いました。例えば、〈日曜進学教室〉で、五科目の解答用紙が返却された後、毎回Hさんと点数を教え合っていました。点数を教え合い、うれしいときも悔しいときもありましたが、どんなときでもわからなかった問題を一緒に解決したり、一緒に会話をしたりすることを欠かすことはありませんでした。 本当に大切なライバルで、何事も一緒に乗り越えてきました。そして、私もHさんも特色選抜で合格することができました。こんなにもすばらしい仲間と支え合えたことを私はとても誇りに思っています。そして、いつも私を信頼して一緒に歩んでくれたHさんには感謝しかありません。このように、受験は団体戦なのです。一人でがんばるよりも、心の支えとなる仲間が必要です。だからみなさんも良い受験にするためにすばらしい仲間をつくって共に刺激し合い、学力を伸ばしてください。
みなさんに伝えたいことの二つ目は、「受験をするためにたくさんの経験をすることが必要だ」 ということです。私が第一志望校に合格するために一番経験しておいて良かったと思うことは、京都女子高等学校の受験です。私は石山高校が第一志望校なので、京都女子高校はチャレンジ校でした。だから初めは、受験をするかどうかとても悩みました。私は悩みながらも過去問を解いてみました。すると、特色選抜で出題される問題と京都女子高校で出題される問題がとても似ていたのです。このことに気付いてからは、私は第一志望校合格のためになるので京都女子高校を受験し、自分を試してみようと思いました。難しい問題も多く途中で投げ出しそうになることもありました。しかし、問題に慣れてくると過去問を解くことが楽しくなり、正答率も上がってきました。私はこのとき、先生が仰っていた、 「第一志望校の問題ばかりを解いても力がつかないから他の高校の問題も解くべきだ」という意味がわかりました。 結果、私にとってチャレンジ校であった、京都女子高校にCSコースで合格することができました。この合格が特色選抜合格へと導いてくれたと私は思っています。京都女子高校を受験した経験は、とても良い思い出です。第一志望校に合格するためには何事も前向きに楽しんで経験していく必要があるのだなと知りました。だからみなさんもたくさんの過去問を解いて、いろいろな問題に出会ってみてください。
最後に、私が第一志望校に合格するまでずっと支えて見守ってくれた家族、受験校の相談や、勉強で教えてくださったたくさんの先生方、私と共に前を向いて助け合ってきた仲間にはとても感謝しています。本当に、ありがとうございました。そして、これから受験をする受験生はがんばってください。応援しています。
今までに経験して学んできたことや考えたことをこれからの高校生活に生かして、さらに成長していきたいと思います。
2021年度 - 合格体験記
名前 | タイトル | 所属の教室 |
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伊吹 穣さん | 大津京 |
2019年度 - 合格体験記
名前 | タイトル | 所属の教室 |
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大山 翔平さん | 瀬田 |