洛南高等学校(空パラダイム科) | 受験を戦うために【高校受験-合格体験記】|成基学園-受験指導と志共有の学習塾

洛南高等学校
(空パラダイム科)
合格-2019年度

わたしの志は、

裁判官として、本当の正しさを見極めることです。

私がこの志を達成するためにしていることは、勉強をするのはもちろんだが、それ以上に、さまざまな本を読み、さまざまな人と触れることだ。そうすることで、自分とは違う考え方に触れることができ、裁判官として、人の人生を左右するような仕事についたとき、人をより理解できると考えるからだ。私は、これから、人をよく理解できるようになりたいと思う。

受験を戦うために

合格発表当日、中学校を出るのが少し遅れた私は、洛南高等学校の開門に間に合わなかった。そのため、私が高校に到着したとき、エントランスは混雑していた。そこで私を出迎えたのは、「おめでとう」という言葉と、満面の笑みを浮かべる私の戦友、JKの姿だった。

私はその瞬間、三年間のがんばりが形になったという喜びと、JKに出会えて本当に良かったという気持ちで一杯になった。なぜそう思ったのか。それにはいくつかの訳がある。

まず一つ目の理由。それは、彼と私の得意科目が全く正反対で、常に互いを高め合えたことである。私は、本を読むのが好きで、歴史にも興味があったからか、国語と社会を得意としていた。翻って、JKの方は、小学校の頃に学校以外でも算数をやり続けていたせいか、数学と理科の物理、化学を得意としていた。このように得意科目が正反対であったため、お互いがわからないことを質問し合うことができた。そこから私たちには、受験を共に乗り越えていこうとする連帯感が生まれた。

二つ目は、人は努力によって成長するというその姿を間近で見られたことだ。彼は最初あまり塾に来ないような生徒で、成績も芳しいものではなかった。しかし、中学二年生の終わりに、我々にとても良く接してくださったM先生が、他の校に転任したことが転機となった。彼はもう一度M先生に教えてもらおうと、二年生のときからは考えられないぐらいの勉強をし始めた。結果的には、〈夏期学習合宿〉には間に合うことができなかったが、その悔しさで〈正月特訓〉や〈直前特訓〉では、上のクラスに行くことができた。そして、最終的に私と共に洛南高校に合格することができた。私は、彼の一年間の努力をこれから見習っていこうと思った。

さて、ここまで私と共に塾で学習してきたJKの話ばかりして、誰の受験録かと思っている方もいると思う。しかし、私はここから、これから受験を迎える皆さんに伝えたいことがある。

それは、皆さんには、私にとってのJKのような、戦友と呼べる存在を見つけて欲しいということだ。これは特に、いま模試などで好成績をとっている人にこそ伝えたい。なぜなら、三年生になって、〈日曜進学教室〉をはじめとした模試を多く受けるようになると、これまでの結果がそのまま反映されないようになるからだ。

例えば、自分では前よりも良い点をとったとしても、他の人も良い点を出して、順位が同じだったり下がったりということがあった。このようなとき、一人で悩んでいても、何の解決にもならないことが多い。しかし、何でも相談できる人がいると、どこが悪かったのか、どうすればいいのかを客観的に見つけてもらうことができる。また、自分から相手を見ると、他の人は何ができていないのかなど、自分からはわからない。他の人の情報を知ることができる。また、試験の結果だけでなく、その人が先生に質問しに行ったとき、自分もついて行くことで、自分にはわかっていなかったことがわかるようになるというメリットもある。

よく言われる言葉に、「受験は団体戦だ」という言葉がある。私は、最初、そんなことは本当にあるのか? という疑問を持っていた。なぜなら、二年生のときまでは何もせずとも良い成績がとれていて、このままで行けると思っていたからだ。しかし三年生になると、必ずしも今までのようにいかないということがわかってきた。そのとき、私はかなり焦っていたことを覚えている。なぜなら、今までは何もしなかったのが、急にできるようにはならないからだ。

しかし、そのとき先程のJKは、がんばり始めていた。私はその姿を見て、このままではいけないと思い、これまでしていなかった復習などをし始めた。すると、その結果が次の模試で表れ、このままいけば絶対に受かると思えるようになった。そしてそのとき、「受験は団体戦である」という言葉の意味がわかったような気がした。それは、試験のそのときは一人一人の闘いかもしれないが、そこまでの道のりは戦友と共に歩んでいくものだということだ。

私はこれを胸に、高校という新しいステージでかんばっていきたいと思う。

最後に、これから受験を迎える皆さんに言いたいことは先程も書いた通り、苦楽を共にできる戦友を作って欲しいということだ。一人ではできないことでも、二人、三人ならできる。自信を持ってガンバレ!!

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