洛南高等学校
(空パラダイム科)
合格-2022年度
教師になって、子どもたちの夢を応援することです。
入塾当初、僕は勉強が苦手で嫌いでした。しかし、成基学園でたくさんの先生方に教わるうちに、勉強が得意になってゆき、楽しさも知りました。そして、志望校の合格を応援してもらい、無事に合格することができました。これらの先生方との出会いがなければ、今の自分はなかったと思います。僕のように、先生との出会いによって夢や目標を持つ子どもが増えてほしいと思い、この志を持ちました。
努力することの大切さ
僕は小学五年生のとき、両親に勧められて中学受験をしたいと思い、勉強をし始めました。それから二年間、正しい勉強法もわからないまま勉強を続け、入試当日をむかえました。手応えはあまりなく、案の定、不合格でした。
中学一年生になったとき、このままではいけないと思い、成基学園に入ることを決めました。しかし、入ってからも勉強に対する意欲は出ず、だらだらと時間が過ぎてゆきました。
それから約半年が経ったとき、思いもよらない出来事が起こりました。今までに取ったことがないほど、良い成績を模試で取ったのです。そのときに初めて、勉強に対する苦手意識が少し消えたように感じました。
それから約一年間、以前よりも自主的に勉強しながら過ごしました。しかし、中学二年生の夏休みに突然、それまでの意欲が無くなりました。具体的な志望校や将来の夢がなく、勉強に対するやる気が尽きてしまったのです。
しかし、そこで、一年前のことを思い出しました。これまでの自分ではいけない、変わらなければいけないと感じて、成基学園に入った自分です。その姿は、僕に再び意欲を取り戻させました。
それからも、成績が伸び悩んでしまって落ち込むことが何度もありました。しかし、ずっと下を向いているのではなく、気持ちを切り替えて次の模試やテストのために勉強しました。すると、徐々に偏差値や塾内の順位が上がるようになりました。
中学三年生になると、塾の授業の進度がそれまでとは桁違いに速くなりました。特に、〈夏期講習会〉中は、休みの日がほとんどなく、毎日大量の宿題が出されました。そんな中、〈お盆特訓〉も始まりました。〈お盆特訓〉では、クラスと座席が、学力によって決まります。僕は、クラスは一番上でしたが、座席は一番後ろの列でした。山科教室の中では上位でも、塾全体として見るとそうではないことを痛感しました。そして、その悔しさを原動力に、さらに熱心に勉強するようになりました。
〈夏期講習会〉が終わってから数週間後、〈日曜進学教室(日進)〉が始まりました。この試験の得点は、塾内でランキングとして貼り出されます。だから、〈お盆特訓〉での雪辱を果たすために、一生懸命対策をして臨みました。第一回目の結果は、五教科の合計が七位。勉強した甲斐があって、順位は上がっていましたが、それでもまだ自分の上に六人もの人がいることを思い知らされました。
それからも、さらに熱心に勉強を続け、二回目は四位、三回目は三位、と徐々に順位を上げてゆきました。そして、遂に、一位を取ることができました。そのときの達成感は、今でも忘れることがありません。
その後も、全ての〈日進〉で、上位を維持することができました。〈冬期講習会〉中に行われた〈正月特訓〉では、最前列に座ることもできました。
こうして自分に自信がついてゆき、とうとう入試当日をむかえました。朝起きてすぐに、自分が震えていることに気がつきました。緊張していたのです。さらに、昨日まであった自信もなくし、不安を感じていました。
駅に向かう車の中で、母からスマホを渡されました。何もわからずにそれを受け取ると、塾の先生方とZOOMがつながっていました。
「自信を持って行きなさい」「合格する実力はあるから、落ち着いて行ってきなさい」などと声をかけてもらいました。その瞬間、緊張が解れ、自信も戻ってきました。
駅で母と別れるときに、母からも、「後悔しないように、がんばってきなさい。」と声をかけられました。すると、塾に通わせ勉強させてくれた両親、勉強を教えてくだった先生方に対する感謝の想いが湧いてきました。そして、その想いを込めて、「行ってきます。」と言いました。その瞬間、緊張がさらに解れ、いつも通りの実力が出せるような気がしてきました。
結果は、無事、合格でした。今、思い出すだけでも苦しくなるほど苦労した時期もありましたが、その努力を怠らなくて本当に良かったと思います。
そして、応援してくれた両親や先生方に対する感謝も忘れません。これからも、夢に向かって努力し続け、恩返ししたいと思います。