洛南高等学校(空パラダイム科) | 「基本」の大切さ【高校受験-合格体験記】|成基学園-受験指導と志共有の学習塾

洛南高等学校
(空パラダイム科)
合格-2021年度

わたしの志は、

時代の変化に即座に対応し、必要とされる人になることです。

私が大人になる頃、社会が変化するスピードは、今よりもっと速くなるだろうと言われています。そんな中で、ある特定のことにいつまでもこだわっていては、社会から必要とされなくなる可能性が高いと思います。この志を実現するために、高校でさまざまな視野を持つ人と関係を深め、どんなことにでも対応できる柔軟さを持ち、さらに、自らの意志で新しいことを作り出せるようになりたいです。

「基本」の大切さ

私が成基学園に通い始めたのは、小学五年生の秋でした。当時、学校の算数のテストで良い点数がとれなくなり始めていたからです。ただし、中学受験をしなかったため、受験をあまり意識せず、漫然と塾に通っていました。

その後中学生になると、勉強の仕方がつかめていなかったので、点数がとれなくなり、他の教科も成基に通い始めました。しかし、この頃も学習の仕方は、ほぼそれまで通りでした。成基に通う時間が長くなったので、確かに勉強量は増えましたが、学習の仕方はただ出された宿題をこなし、テスト前に対策をするだけのままでした。

このような状態で、中学三年生の春を迎えました。学校が臨時休校になったことで生まれた時間を利用して、一、二年生の既習の範囲の復習を始めました。習った直後は簡単にできたはずの問題もできなくなっていて、衝撃的でした。知識はあっても、問題が解けませんでした。このときに、担任のT先生がおっしゃっていた、「勉強の基本は復習である」ということの意味がわかったような気がしました。

そして、夏になりました。〈夏期講習会〉が始まり、成基にもしばしば自習に行くようになりました。しかし、夏期講習テキストの問題はわからないものだらけでした。それも、三年生で習ったばかりの単元です。ここで改めて、T先生の教えの重みを感じました。一方で、この頃、私は「何のために自分は今勉強しているのか」を見失っていました。理由はたくさんありましたが、最大のものが「志望校が未定だった」ということでした。何のためかわからなかったうえ、志望校が定まっていなかったので、目標がないまま、ただがむしゃらに勉強していました。

こんな調子であっという間に秋になり、〈日曜進学教室〉、いわゆる〈日進〉が始まりました。事前に、毎回毎回の〈日進〉の復習がとても大切だと聞いていたので、それを中心に学習するようになりました。しかし、復習をしてもしても、成績はあまりあがりませんでした。コース別に分かれるとき、先生の推薦で上位の《ウルトラコース》に入りましたが、成績は悲惨なものでした。結局、先生や親と相談し、《チャレンジコース》に移りました。当時、ある程度志望校の候補を絞っていましたが、志望校のレベルから考えると、苦渋の選択でした。一方で、この選択をしたことで、毎回の復習にそれまで以上に注力するようになりました。その結果、必死に問題にあたるようになり、失いかけていた自信を取り戻すことができました。

そして迎えた、進路を決定する成基の面談。自分の志やカリキュラムを考え、洛南高等学校を目指すことにしました。しかし、この時点で偏差値を一〇ポイントあげる必要がありました。どうしようかと面談で話し合ったり、親と話し合ったりした結果、復習の方法を変えることにしました。それまでは、間違えた問題のみを復習していました。それを、間違えた問題の周辺まで復習するようにしたのです。もう十二月になろうとしていたときに、やることを増やすのは容易ではありませんでした。そこで、『フォーサイト』を活用して一日の予定を明確にし、勉強にメリハリをつけ、自分でいかに効率よく勉強するか工夫するようになりました。

学習の方法を変えてすぐの成績は、それまでと変わりませんでした。しかし、十二月になると、少しずつ、確実に成績があがるようになってきました。ここから後は、ほんとうにあっという間でした。〈冬期講習会〉で苦手範囲を克服し、〈正月特訓〉で同じレベルの切磋琢磨し合う仲間たちのさまざまな解き方にふれました。

そして迎えた、最後の〈日進〉。第一志望校はランク表に記載されていませんでしたが、自分の成績は確実にあがっていました。最終面談で言われた「成績が上り調子の人は、上り続けた状態で受験を迎えることができる」という言葉を信じて、努力し続けました。

受験当日は、とにかく落ち着くこと、できなかった教科や周りの人のでき具合は気にしないことを意識するようにしました。

合否発表の日。画面に合格の文字が表示されているのを見たとき、目を疑いました。その直後には、安心や喜び、感謝などさまざまな感情が湧いてきました。

今振り返ると、私はたくさんの人の支えによって合格できたように思います。両親、学校の先生、何度でも質問に答えてくださり、生活習慣についてのアドバイスまでしてくださった成基の先生、通うことを楽しくしてくれたうえに、ライバル以上に仲間として心の支えになってくれた成基の仲間たち。今後も感謝の気持ちを忘れることなく、いつか社会に恩返しができる立派な人間になるために、努力し続けたいと思います。

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