洛南高等学校(空パラダイム科) | 私を変えてくれた夏【高校受験-合格体験記】|成基学園-受験指導と志共有の学習塾

洛南高等学校
(空パラダイム科)
合格-2020年度

わたしの志は、

自分の気持ちをうまく伝えることができない動物たちとその飼い主が幸せに暮らすため、動物向けの薬を開発することです。

私は幼い頃から動物が大好きでした。その中でも犬は私の生活に欠かせない存在でした。でも、その犬が病気で苦しんでいるとき、何もすることができませんでした。そのとき私に知識があれば、少しは痛みや苦しみを和らげたり、早く病気に気づいたりしてあげることができたのではないかと悔しい思いをしました。そして、動物たちの小さな声に耳を傾け、苦しみから救う職業に就きたいと思うようになりました。

私を変えてくれた夏

私は小学一年生の頃から、知求館成基学園にお世話になっていた。小学生の頃から通わせてもらっていたことで、机に向かう習慣をつけ、勉強に対する苦手意識を持たずに済んだのではないかと思う。中学三年生になる春までの私は、授業を受け宿題を淡々とこなし、テストの前に力を入れて勉強するだけだった。中学三年生になってからは苦手な社会に少し力を入れ始めたが、受験生と呼べるほどの勉強量ではなかった。こんな私の勉強に対する意識を変えてくれたのは、勉強漬けの夏だった。

まず、三泊四日の〈夏期学習合宿(合宿)〉では、それまでにないくらい質の良い勉強をすることができた。私は平安会館の二組の最前列だった。一組と二組で使用するテキストは共通だったが、「これまでにもっと勉強していれば一組に入れたのではないか」と思うと悔しかった。その悔しさから、上の人たちに追いつこうとがんばることができた。また毎晩、自習の時間が設けられており、それまであまり取り組んでいなかった予習復習を丁寧に行い、少しずつ力をつけていくことができた。この〈合宿〉は予習復習の習慣を身につけ、「もっとがんばらなければならない」と強く思うきっかけとなり、本当に良い経験だった。

〈夏期講習会〉では、予習復習だけでなく悩んだ問題や、わからなかった問題の解説を隅々まで読み、解法を理解するようにした。また、わからなかった問題は何がわからなかったのかを明確にした。そして時間を置いてから解き直し、似たような問題に出会ったとき同じミスをしないように心がけた。

私がいつも以上に集中し早く勉強をこなすことができたのは、自習室のおかげだ。知求館では、東進衛生予備校の自習室を私たち受験生に貸し出していただいていた。それまでの自宅での勉強スペースよりも集中しやすい環境で、クラスメイトもほぼ毎日自習室に通っていて、みんながいるからがんばろうと共に努力できた。

この厳しくも私を大きく成長させてくれた夏が終わり、志望校を決定する時期となった。実は秋まで私の志望校は公立高校だった。しかし、その高校の説明会に行ったり過去問を解いたりしてみて、「私が学びたいこととは何かが違う」と思った。そこで洛南高等学校の説明会に参加することにした。教育方針を聞いたり先輩たちのようすを見たりして、学校の雰囲気を知り私の性格にぴったり合っていると感じ始めた。それからは、洛南高校に勤めておられる先生に話を聞いたりネットで調べたりして、より深く洛南高校について知っていき、より強く「洛南に行きたい」と思うようになった。

九月から始まった毎週日曜日の〈堀川西京嵯峨野特訓〉と〈日曜進学教室(日進)〉では、一日中勉強する忍耐力を身に着けることができた。食事を限られた短い時間で済ませ休憩時間もテスト対策をしなければならなかったため、初めはクタクタになっていたが回を重ねるごとに体力もついてきて受験を乗り越える練習となった。そして、テスト後にわかる偏差値や成基学園全体での順位から、「志望校合格までどのくらいの差があるのか」、「どんな問題が出たときに偏差値が下がっているのか」などを把握することができた。そして、次の〈日進〉までの一週間で前回より偏差値を上げることを目標に、予習復習はもちろん間違えやすい単元や問題形式の対策も行なっていった。また、週の始めには小さなホワイトボードにするべきことや順番を書き、一週間の勉強計画を立てるようにしていた。それまでは何となく頭の中で計画を立てていたが、全てを忘れることなく丁寧に終わらせられるようになった。また、ホワイトボードによって進度が目に見えてわかり、勉強を進めていくのがとても楽しくなった。

いよいよ受験の三日前、学校の先生方からの激励を受けたときは、「受からなかったらどうしよう」と、とても不安で緊張していた。そんなときに母から、「あんたが受からへんかったら誰が受かるん。」という言葉をもらった。初めは驚いたが、それくらい自信を持って受ければ自分の力を出し切れるのではないかと思い、不安になったら母の言葉を心の中で繰り返すようにした。それに加えて、問題用紙に向かう前にお気に入りの曲を頭の中で歌うようにすることで、心を落ち着かせ問題に集中することができるようになった。本番も母の言葉と歌のおかげか、緊張することなくリラックスして試験を受けることができた。

私が無事志望校に合格することができたのは、いつも私を支えてくれた家族や先生方、共に受験を乗り越えたクラスメイトのおかげだと思っている。これからは、一人では決して乗り越えられなかったであろうこの経験を忘れず、たくさんの人と支え合い助け合いながら、自分の目標に向かって努力を積み重ねていきたいと思う。

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