同志社香里中学校
合格-2015年度

不合格から勝ち取った合格

私の将来の夢は、小学校の先生になることだ。理由は、これまでの担任の先生にあこがれ、先生たちのような人になりたいと思ったからである。小学校の先生になるという夢をかなえるべく、私立中学校で勉強したいと思い、四年生のときに成基 学園に入塾した。

はじめは授業にもついていけて、順調に成基学園での生活を送っていた。しかし五年生に進級したあたりから、徐々に算数が難しくなり、ついていくことが大変になってきた。そして六年生になると、授業も宿題もさらに増えて、宿題をするだけで手一杯となってしまった。とにかく、なんとか宿題を期日までに出そうとがんばっていた。そんな中、毎週のように〈日曜進学教室（日進）〉があり、点数もあまり良くはなかった。母に怒られることもしばしばだった。落ち着く間もなく〈夏期講習会〉・〈夏期学習合宿（合宿）〉と行事が進み、〈合宿〉では途中で家へ帰ってしまった。

このように、六年生に入ってから、あまりうまくいっていなかった。自分は変わらないといけないと本当に思った。しかし、その気持ちから先の行動になかなか移らないのだ。移ったとしても、すぐにやめてしまう。なんとか自分を変えたいと思い、残りの夏を過ごした。

学校の二学期が始まった。この頃、学校でちょっとした意地悪をされた。そのことを引きずってしまい、勉強にも悪い影響が出てきた。いろいろなことにまどわされながらも、塾は通い続けた。年末に近づくにつれ、過去問も本格的に取り組むようになってきた。年が明け、一月に入った。一月に入ってからは、時間が経つのがおそろしく速かった。過去の〈日進〉の見直しをしていると、つい点数に目が行き不安になることもあった。それをふり払いながら最後まで勉強し続けた。入試前日。私は自分に誓った。「どの学校も、全力で受けて、絶対合格してみせる」入試当日。第一志望校の同志社香里中学校の受験。ものすごく緊張したが、前日の誓いを胸に、テストを受けた。受け終わったときの手ごたえはあった。これはいけたと思った。

二日目。午前に立命館中学校を受け、午後に桃山学院中学校を受けるという、ハードなスケジュールだった。特に、この日は前日の同志社香里中の合格発表が午後五時に行われる。そのため、とてもそわそわしていたが、なんとか集中して解くことができた。そして、桃山学院中の試験が終わった。もう五時をまわっている。結果を聞いた。結果は、「不合格」駅までの道、どうして不合格だったのか考えた。帰りの電車の中で、泣きそうになってしまった。だが、父から言われた。「ここで泣いたらダメ。とにかく明日のことを考えろ。」私はそれを聞いて、次の日の同志社香里中の後期試験に向けて、あきらめずがんばろうと思った。前期試験を振り返ってみると、正直、不安や迷いがあったと感じた。前期試験での不安や迷いを全部振り払い、気持ちを切り替えてテストに臨もうと心に決めた。

三日目。同志社香里中に再チャレンジ。妙に緊張して、なぜだか笑えてきてしまった。手ごたえはあった。家に帰ると、同志社香里中の前期試験の成績が送られてきていた。一点差で落ちていた。「たった一点差で……。」ものすごく、くやしかった。

四日目。私の入試最終日。同志社国際中学校を受けに行った。この日は、同志社香里中の後期試験の合格発表の日である。入試から帰って、両親と一緒にホームページで合格発表を見た。結果は、「合格」うれしさのあまり、インフルエンザにかかっていた弟にもかまわず、大きな声で叫んでいた。あきらめずに、最後まで受験を続けてよかったと心から思った。

このように、私の受験までの道のりは、決して順風満帆には進まなかった。そんな中、一度は不合格になった中学校に私が合格できたのは、最後まであきらめなかったからだ。これから受験するみなさんも、あきらめずに最後までやりとげてください。私も、成基学園で身に付けた勉強習慣をくずさずに、これからも将来の目標に向かって、がんばり続けます。