同志社香里中学校
合格-2016年度

合格までの道のり

ぼくは、自分のやるべきことを見失わず、科学者になり、だれも発見できなかった原理や細胞を見つけ、すべての人々が暮らしやすくなる道具を発明するという夢にむかって、突き進んでいこうと思っています。

しかし、ぼくは何回もやるべきことを後回しにしたり、忘れてしまったりしていました。そのため、テストの点数が悪いままでした。特に算数のテストでは、だいたい半分以下の点数でしたし、まちがえても、特に質問にも行かずに答を赤ペンで写して、わかりきった気分になっていました。自分自身はわかりきっているつもりでも、解き直すと、答は覚えているけれど、解き方がわからないままでした。

ぼくが入塾したのは、小学五年生の春でした。初めのうちは、自分の持っていた知識だけで、問題を解いていくことができました。しかし、どんどん進めば進むほど、難しくなっていき、一人だけ伸びずに、取り残されていきました。算数がついていけなくて、テストの点数は悪いままでした。たまに質問も行くけれど、そのときだけわかっていても、解き直しをしないから、成績は伸びないまま六年生になりました。

〈日曜進学教室（日進）〉の《ベーシックコース》が終わるころになって、「ヤバイ。このままでは合格できない」と思い、〈日進〉のやり直しを、家に帰ったらすぐにやるようにしました。おかげで算数と理科の点数が上がり、国語と社会は六十五～七十五点台をキープできるようになりました。

そして、〈日進〉が《チャレンジコース》になりました。ベストランキングで上位に名前がのるようになり、「自分はできるぞ」という自信がついてきました。

十一月の中ごろから、赤本と〈日進〉の算数を中心に、何度も解き直しをしました。その日やったことを、忘れないうちにもう一度解き直すことで、その解き方が使えるようになり、応用して新たな問題にも立ち向かうことができる、と算数のＴ先生がおっしゃっていました。そこで、実行してみると、まさにその通りでしたが、解けそうなのに解けない、という問題が多く出てきました。そのときは何度も解いて、わからなかったら質問に行く、ということのくり返しでした。しかし、それでも追いつかなかったので、毎日自習室に行き自習していましたが、なかなか〈日進〉の点数が伸びません。「もう入試まで一ヵ月と少ししかないから、変わっていかないといけない。本気で取り組んでいこう」と思い、その日から勉強のやり方を変え始めました。それからは、すごいスピードで毎日が過ぎて行きました。

入試前日は、とてもリラックスできて、よくねむれました。しかし次の日起きると、大きな緊張の波が一気におしよせてきました。とても不安になっていましたが、お母さんが、

「今まで一生懸命やってきたから、できる。大丈夫だよ。」

と言ってくれました。また、今までとても熱心に教えてくださった先生方や、応援してくれたお父さんお母さん、その他にも多くの人が自分を応援してくれているんだと思うと、自信がわいてきました。

国語の試験が始まったとき、とてもおどろいたことがありました。試験の内容が、今までやってきた過去問題と形式が異なり、今まで大問が五までだったのに、七に増えていたからです。いっしゅんおどろいたけれど、「ここでひるんだら、だめになってしまう」と思いながらよく見てみると、知識問題が多くなっていて、今までの不安がなくなり、「やった！　もらったぞ」と、気持ちを切りかえて、その勢いでどんどん解いていきました。そして、入試が終わったとき、とても大きな手ごたえを感じました。そして、午後に受験する清風中学校の試験への不安も少なくなっていきました。しかし、清風中に行ったときにはとても疲れていて、本当にできるのか心配でしたが、全力で取り組みました。

二日目は、二校の合格発表でした。

午前十一時に、清風中の合格発表を見に行きました。行ってみると結果は「合格」。「同志社香里より難しいと思っていたのに、合格できたんだ」というおどろきが、喜びより勝っていました。

しかし、第一志望校の同志社香里中学校に合格できているかどうか、不安を抱えたまま同志社香里中の合格発表をむかえました。そして、結果は「合格」。どちらにも合格できたので、よかったと思いました。

自分の夢に一歩近づけたことが、とてもうれしかったです。自分の夢の実現のためにがんばろう、と決意を固めました。

応援してくださった人の気持ちを裏切らないように、これからもがんばっていきます。